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Grand Tour(原題)
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『Grand Tour(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.4
【第77回カンヌ映画祭 監督賞】
『熱波』ミゲル・ゴメス監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品され監督賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞ポルトガル代表にも選出された。

ミゲル・ゴメスは好きでも嫌いでもない作家だが、本作もそんな感じ。白黒とカラーの使い分けが見事で画面の独自性は疑いようがないが、正直同じような展開の繰り返しで飽きてしまった。

フィアンセから逃げる男と追う女、二人が主にアジアを旅する過程を描いている。フィリピンや中国、そして日本などに滞在するのだが、過度なオリエンタリズムに陥らずに描写されたそれぞれの国の描き方はよかったと思う。

ゴメスならではのユニークな映像美が全編楽しめる一作になっており、ゴメスが好きなら陶酔できる作品ではあるだろう。

一方でそんなにゴメスの作風が好きでもない僕からみるとストーリーが単純すぎてどんどん飽きていく。前半の日本パートがピークだったかな…

映像的には言うことなしの一級アート映画だが、陶酔できないと単につまらないと思ってしまう。ハマる人はハマるだろうけど僕はそんなに入り込むことが出来なかった。
sonozy
4.0
『熱波(2012年)』のミゲル・ゴメス監督の新作。カンヌ国際映画祭 監督賞受賞。
婚約者から逃げあてどなく東南アジアを旅する男と、それを追う女の物語。

サマセット・モームが東南アジアを旅しながら出会った人々や文化、植民地社会の現実を描いた旅行記/エッセイ『パーラーの紳士』に触発された作品とのこと。
タイトル『Grand Tour』は本作では、“白人が東南アジアや東アジア地域を周遊する/異文化体験得る旅”の意味のようです。

1918年のイギリス植民地下のラングーン(現ミャンマーのヤンゴン)。
雨の中、イギリス外交官エドワード・アボットは、7年間会っておらず顔も思い出せない婚約者モリーがロンドンから来る船の到着を花束を手に待っていたが、何やら不安げな表情。
そして、シンガポール行きの船が出港するのを知ると、手ぶらでその船に乗ってしまうのだ。
モリーへの愛情が薄れてしまったのか、結婚する勇気がなかったのか、明らかではないですが、何故か行き先々に届くモリーからの電報に追われながら、列車の脱線事故に合おうが、ガイドにすべて盗まれようが、あてどなく逃げ続けます(笑)。バンコク、サイゴン、大阪、京都、白川郷、上海、揚子江、重慶、チベットの山が見える四川の村へと。

映画の後半は、モリーの物語。エドワードがシンガポールに向かったことを知ったモリーも、彼を追ってシンガポールへ向かいます。
エドワードが虚ろな表情で逃げ続けるのに対して、モリーは執念深く追い続けるものの、どこか楽しげで、漫画のようにブーッwwwと笑うのが面白い。
畜牛で成功した裕福なアメリカ人サンダースとの出会いや、サイゴンにあるサンダースの邸宅のメイドNgocと親しくなるなど、エドワードの旅と交錯しながら、より興味深い展開に。

主人公らが出演するスタジオ撮影シーン+現地の様子やユニークな異文化を捉えたドキュメンタリー風な映像+ナレーションによる解説という“省エネ的”アプローチの面白さ。モノクロとカラーの混在も併せ、独特な魅力に溢れてます。

人力観覧車、糸あやつり人形劇(ヨウッテー・ポエー)、影絵芝居、カラオケ、楽山大仏、野生のパンダ....などの異文化要素、ラストのお茶目な?演出まで、楽しめました。

MUBIトレーラー
https://youtu.be/Lz0j-5OSiIg
IMDb
https://www.imdb.com/title/tt27180099/
[結婚を前に逃げる男と追う女の"新婚旅行"] 80点

2024年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。ミゲル・ゴメス長編六作目。サマセット・モーム『The Gentleman In The Parlour』に登場する人物のエピソードに着想を得た一作。原題"グランドツアー"は白人が東南アジア/東アジア地域を周遊する旅のことを指すらしい。同作はモーム自身がこの地域を旅した記録をまとめたもので、本作品もモームの旅と同じ2020年1月4日から始まり、同じくらいの日程で同じ地域を旅するという企画だったらしい。しかし、コロナによって主要スタッフはポルトガルに引き上げることになり、撮影できなかった場所での撮影はリモート監督で行ったとのこと。物語は1918年のラングーンで始まる。この地にいた英国外交官エドワード・アボットの下に、7年間婚約していたモリー・シングルトンがやって来るというのだ。長らく会っておらず顔も忘れた彼女の到着に怖気付いたエドワードは、迎えに行ったその足でシンガポールへと逃げ、そこから様々な手段を使ってバンコク、サイゴン、大阪、上海、重慶とアジア周遊ツアーを開始する。場所を移るごとに体力ゲージが減っていき、徐々に衰弱していく彼を、毎度絶妙なタイミングでモリーが追いかけていく(そして彼女も動揺に衰弱していく)。映画はエドワード視点とモリー視点の二部構成となっており、基本的には双方でほぼ同じ旅程で似たようなことを繰り返しているだけなのだが、単純な答え合わせにならず、ワクワクする冒険を一緒にしている気にもなってくる。それはエドワードがスパイであるという示唆も関連してくるだろう。予測不能な幸運や巡り合わせによって、あと少しで間に合わない追いかけっこが運命付けられているのだ。

俳優たちが登場するのは全てセットで撮影されたシーンであり、残りは現地で撮影された現代の風景を背景にナレーションによって紡がれる。東南アジアの人形劇や影絵など伝統的な側面に加えて、カラオケが新たな文化のような形で登場し(フィリピンには標的にフランク・シナトラ"My Way"を歌わせてから殺す通称"マイウェイ・ギャング"が存在するらしい)、本筋の物語との間に存在する過去と現在という対比を奇妙に混ぜ合わせている。これはそのまま特にモリーが憧れるオリエンタリズムの現在的な探求とも言えるだろう。しかし、作中の人物は東洋の気候やらなんやらに疲弊して徐々に衰弱していくことからも分かる通り、東洋は彼らの思い描くものでもなければ思い通りになるものでもないのだ。このへんはオリエンタリズムの限界、或いは植民地主義の間接的な批判の文脈も含まれているのだろう。上手いと見るかズルいと見るかは人によると思うが、そこらへんの感覚は実に器用で興味深い。

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