おいら史上最も不快な主人公

人の善意を仇で返すわ、殴るわ蹴るわ泣き喚くわ。。それなりにモテるのがなお腹立つ。凍死してしまえ〜

さっぱり面白さがわからんかったが、メンヘラ姉さんのヘドバン愛撫と話の途中で急に「ファックは好きか？」と尋ねる乱暴パンイチお兄さんが意味不明過ぎてなんだか元気が湧いてきた

デヴィッド・シューリスは
カンヌ主演男優賞を獲得。
なかなかセクシーだった、
けど
これ以後この男を素敵と思ったことが一度もないの(笑)

• #tulpen+1999

レイプから始まり、そういう無軌道な男のエロい話かと思ったら、終末論的な話でもありジャケ写とはイメージが違う。

世の中がノストラダムスの予言を意識していた1990年代、どこか厭世観があり殺伐としたロンドン。

主人公ジョニーは路地裏で女をレイプし、車を盗み、元カノの部屋に行き着く…元カノのルームメイト・ソフィーとセックスし、その夜はフラフラと徘徊し、様々な人と出会い、酷い目にも遭う…

ジョニーがビル警備のオジサンに終末論や神の悪意についてをまくし立てるシークエンスがよかった。「人生をムダにするな」と言うオジサンが一枚上手。

ジャケ写の裸の男は主人公ではなく自意識過剰で暴力的な変態。ジョニーと対照的なクズ男のせいでジョニーがいいヤツに思えてくる。

元カノのルームメイトのいかにも全うな女子が帰って来てから空気がガラッと変わる。健全な空気になる感覚はコメディのよう。普通の生活がいたたまれずに立ち去るジョニー。世界の終わりはやって来ず、そんな風に彼の人生はこの先も続いていくんだろう。

不快なシーンも多いし、汚いし、最初は苦手だったが、最後は何故か主人公に愛着が湧き、いい作品だったな〜とさえ思える不思議な魅力があった。

デヴィッド・シューリスがジョニーそのものに見えたのは、マイク・リー監督ならではの即興による演技のせいかな。すごいセリフ量だった。カンヌで主演男優賞を受賞している。監督賞も受賞していてマイク・リー監督の出世作でもある。

「善は悪の犠牲（いけにえ）のためにある」
「人間なんて重要じゃない、クソさ」

• #マイク・リー！