強迫症の女性サラの数時間をワンカットで切り取った作品。

賛否両論分かれる感想であるだろう。

毎日、サラにとって儀式とも思えるあらゆる事柄や行為が8回繰り返される。

前情報を無くして鑑賞しだすと、何のことだか全く解らないであろう。
解らないまま話は進んでいくので、多少なりとも中弛み感は否めない。
が、彼女は重度の強迫性障害なのだ。

自分の身体を傷付けるほど洗い、術用手袋や消毒液は欠かせない。
食事やトイレさえも一苦労なのだ。

そんな彼女だが、自分なりに変わろうと必死であり、それをサポートする人物の存在も大きい。

知識があるわけでは無いが、医学的に見ても、1人の人間として見ても大変痛々しくあり、映画作品として、成功しているか、完成しているかは別問題ではあるが、興味を持つ題材だった。

全体的に白で統一された、見るからに清潔そうな、付箋だらけの家。
目覚めてすぐのトイレ、その後の手洗いが尋常でない。
痛々しく体中傷だらけのサラ。
あんなによく手を洗ったのに、すぐシャワーへ。
おいおい、じゃあさっきの手洗いは何だったの？
シャワーでゴシゴシ加減がホント痛そうで可哀想。そんな事を何回も繰り返す。
大好きなおっぱいも、もちろん全く色っぽさは感じません。

強迫障害の方の、朝起きてからの一連のルーティンを延々と見せられて、飽き飽きする事90分。
おすすめしません。

なにが原因で病気になってしまうのだろう。私には理解出来ない心の闇。
でも私にも、サラの10分の1位の潔癖さがあれば、もう少し家の中も綺麗であろうなぁ…

【一言】８つの短編集です。各作品は10分程度。他の方達のレヴュー見て最初は混乱したのだが、違う作品レヴューが混在していると思う。