てくのすけ

狼の死刑宣告のてくのすけのレビュー・感想・評価

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)
4.0
家族を殺された父親が復讐をするって設定だけ聞くと『マッドマックス』みたいだけど、主人公はごく普通の会社員で銃も説明書読まないと使えないズブの素人、扱う手付きも頭髪を剃り残してるあたりも危なっかしくてヒヤヒヤする。そんな危うさ、悲しさ、狂気を完璧に演じたケビン・ベーコンの最高傑作!

ダイナミックなカットが多くて凄い。撃った穴から撃ち返すとか。駐車場の長回しワンカットなんてどうやって撮ったんだよすげーなジェームズ・ワン。仕事がリスク管理なのに対応が遅いとか警察が無能すぎるとか不満もあるけど、そこは却ってリアルなのかも。冒頭とラストのビデオの意味合いが全く違うのがせつないです。
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