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惑星ソラリス
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『惑星ソラリス』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.8
「惑星ソラリス」
原題「Solaris」
1977/4/29公開 ソ連作品 2017-133
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1970年代ランキング48位 再鑑賞

「2001年宇宙の旅」に匹敵するSF映画の名作として名高い作品ですね。
荒廃した宇宙ステーションを舞台に、カットが途切れず延々とカメラが回り続ける独特の映像感覚や、電子音楽で流れるバッハのコラール前奏曲の音楽が独特の世界観を醸し出していますね。
何度観ても難解な作品で、色々な解釈があるようですが何度か鑑賞するうちに私には、ソ連体制下の社会主義に翻弄されると人民とあがなえずに知性のあるソラリスの海とそれを観察する人間の関係性に例えたのではないかと思います。
あと、未来を表現するのに日本の首都高をロングカットで撮影してるところも面白いですね。
そしてラストの解釈。。何度観ても飽きずに新たな感想を持つ作品です。

アンドレイ・タルコフスキーの監督による、1972年の旧ソ連の映画である。ポーランドのSF作家、スタニスワフ・レムの小説を原作としているが、映画自体はレムの原作にはない概念が持ち込まれており、また構成も大きく異なっている。1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。1978年、第9回星雲賞映画演劇部門賞受賞。
最近観直し始めたタルコフスキー作品なので再チャレンジ。

20数年前の初見では、勿論 ちんぷんかんぷんだったが、その後数々のSF作品を観ている内に、SF考証や虚空な宇宙空間での精神状態、別人格の多様性等、若干のSF耐性が出来てたので、前回よりは飽きずに自分なりに解釈しながらの再鑑賞。

お国元のロシア文学や哲学を踏まえつつ、SF作品の中に根本的な人間性をテーマにした作品(だと思う…)
それでいて荒唐無稽にならない作風も、流石は誉れ高き名作。

意思を持つ海(惑星)や思考が具現化する世界等、後の作品で良く見る設定が多数有った作品を見ていたお陰もあり、アホな自分が何となく作品概要を理解出来たのも、この作品の影響力が伺い知れる。

全てを解った訳では無いケド、二者択一のラストもなかなか。

腹立つボラ何とかって映画の後だったせいも有ってか、とても面白かったです!😊
ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
【捉えて離さないもの】

宇宙開発競争が米ソの間で高まるなか、神の領域を思わせる映画が、「2001年宇宙の旅」と、そして、この「惑星ソラリス」だった。

日本人には、近未来の場面に、東京の首都高が使われていることが親しまれている。飯倉のところの秀和レジデンスのマンションは今でもある。

「2001年宇宙の旅」では、積極的に宇宙に進出していこうとする人類に対して、AIコンピュータのHALが、神を恐れているなど非常に人間的に描かれていて、その逆説的な表現が斬新だった。

「惑星ソラリス」は、実は、神の領域というより、神々の作りたもうた人間とはいかなる存在かとか、無意識のなかに潜み、自分を捉えて離さない、そう、縛り付ける人の幻影やものをどう考えるかがテーマだと思う。

無意識のなかに潜むものについては、「ストーカー」にも引き継がれるテーマだ。

僕達は、亡くなったり、別れた愛する人の幻影を事あるごとに思い出したり、追い求めたりしてはいないだろうか。

家族もそうだ。

生まれ育った街や田舎も同様だ。

アイデンティティとはそういうものだろう。

だが、意図せず別れた人は、常に、人の心を捉えて離さないことは多いのではないのか。

ふとした時に、群衆の中に、似た人の姿を見出したり。

それは、ソラリスの海のように無意識のなかを循環して、時々、姿を現し、元気づけることもあるかもしれないが、多くの場合は人々を惑わせ、混乱させるのだ。

もし、ソラリスのように、それが現実のものとなって出現したら『その人はその人』なのだろうか。

人は、人の幻影が作り出したものではない。
それは誰しもが理解していることだ。
しかし、人の心は、そうした幻影に縛られてしまうのだ。

ソラリスの海に島や家が出来て、家族もいる。

それは、何かを生み出しているようで、実は人が自分の心のなかに閉じこもるようでもある。

これも、一種の逆説的な表現なのだろうか。

そして、どこか寒々しさも感じてしまう。

神は、こうした幻影に揺らめく僕達に、何を問うているのだろうか。

どうしろと言っているのか。

仏教は、執着は良くないということが多い。

でも、執着は、とても人間らしいことではないのか。

親鸞は、執着を否定していなかったように思う。

「惑星ソラリス」が提示するテーマは、これからもずっと、時代時代で、人々が個人としてずっと考え続けなくてはならないテーマなのだ。

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