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サクリファイス
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『サクリファイス』に投稿された感想・評価

kuu
3.9
『サクリファイス』
原題Offret/Sacrificatio
製作年1986年。上映時間2時間29分。
瑞典(スウェーデン)・米国・仏国合作映画

言葉を話せなかった少年が話せるようになるまでの1日を、その少年の父の行動を通して描く。

仏国の友達が大量に貸してくれた映画作品の中の一本。
タルタル スキ?
まぁチキン南蛮との相性合うし、好きやけどなぁ。
違うっ。
タ・タ・タ・
タルコフスキーってその道じゃ有名な監督でその監督作品。。。だそうです
知らんねん知らんかってん🥺。
さっき、監督のことを説明して貰おうと映画を貸してくれた友達に電話したら無知をバカにされた🥺腹立ったし電話途中で切ったった😀。
兎に角、難解な映画っすわ。
何度か停止ボタン押して考えて、再生ボタンを押すをしたことか。
冒頭、キャストテロップとともに、レオナルド・ダ・ヴィンチ作
『東方の三賢人の礼拝』の画の右下側をアップに映した静止画が流れる。🛐
その時、流れてる音楽は、
J・S・バッハのマタイ受難曲BWV244第47曲。
なんという出だしだ(👴小峠風に)
テロップ終了とともに、 カメラが上に動き、 絵の全体が映される。
小説は
出だし三行、
映画は二分。
ここで胸を鷲掴みされた視聴者は物語に引き込まれるやろし、そうでなきゃ辛抱してみるか、はたまた、停止ボタンを押し、心にゆとりがある時再チャレンジ、若しくは永久に葬り去るであろう作品。あ!なんでもそうかぁ😀
小生は辛抱して観たが観終わったら敬虔な、、、あまり変わりませんが、学びは多かったし、描きかたはとても美しかったし良かった作品と云えますね。

しかし意味深な始まりかただなぁ。
スウェーデンの某島の湖畔で、枯れ木を植えるアレクサンデル (エルランド・ヨセフソン)。
※アレクサンデルの記載はアレクと略します。
彼は『美しい木だ。日本の生け花のようだ』と云う。
何をどう見て生け花に見えたのか?
基督教徒でない小生がこの作品を観てインスパイアされ何か作品を作り、この監督に『映画サクリファイスのようだ』と云った感じかな。
確かに画面から見たら車の轍やら枯山水の構図のように見えなくもないが枯山水と生け花は、日本と仏教と人工モンしか繋がりはないかな。
米国が描く忍者でも、日本から見たら滑稽。
アメリカ人にはそないに映ってるしアレクには生け花なんやろなぁ。

今日はアレクの50歳の誕生日、傍にいる幼い息子にアレクは、
『修道僧が枯れ木に3年間、毎日水をやって、花が満開になった』
ちゃう話をする。
そこへ、郵便局員オットーやったかなが祝電を届けに来る。
そこには、
『リチャード派』と『白痴派』があると書かれている。
シェイクスピアとドストエフスキーを指してる。
局員はニーチェの永劫回帰の話をする。
ホント映画見ながらこないに一時停止押して考える事あんまないし、冒頭から疲れてきた。
まぁ全編こないな感じで進行しやす。

アレクはジャーナリストで演劇評論家、大学教授、エッセイスト、それに無神論者でもある。
役者もしてたって経歴からして難しそうなオッサンは独白が趣味みたいやし。
局員はニーチェの永劫回帰について語る。
主人公が無神論者てのと永劫回帰てのが、この作品のキーポイントかな。
さらっと局員は云ってるけど、哲人たちが束になっても納得できる肯定、否定が出来ないテーマ。
小生が愚かながら学ぶ弁証法と対極にある考え方かな。
簡単に説明しろって云っても小生には無理やし、説明には何日あっても書けませんので割愛。

息子は手術したとこで口が聞けない。
本作のセリフは観念的で哲学的な会話繰り広げよるが、息子は全く聞いていないんが第一回目の笑えた事。
アレクは
『Words, words, words』を持ち出す。
一時停止ポチっとなせずとも分かりまんがなぁ。😃💡
Lord Polonius: What do you read, my lord?
Hamlet: Words, words, words.
ハムレットのセリフやね。
(翻訳は野暮ですので原文を)
を持ち出す。 
繰り返し繰り返し独白すると。
息子の姿が見えなくなる。
突然、息子は鼻からアレクの頭に突進を喰らわす。
ここは二度目に笑えた場面。
倒れるアレク。
そして、映像はかわり、まるで絵画のようにものすごく美しい森の映像のあと、モノクロで、廃墟と化した無人の街が一瞬写る。
場面がかわり、アレクのお家。
アレクの誕生日、家族や友人が集まって来る。
アレクは、友人から贈られたルブリョフのイコン画集をめくりながら、
『素晴らしい』と。
たしかに素晴らしい。
家には、結婚を後悔してるアレク妻のアデライデ、アレクの娘マルタ、小間使いのジュリア、召し使いのマリアがいる。
郵便局員オットーは、自転車で17世紀のヨーロッパの大きな地図をプレゼントとして持って来る。
アレクが 『高価だから』 と固辞すると、犠牲がなければプレゼントではないとオットーが云う。
流石!永劫回帰を話すだけあるやん。
ニーチェの根本思想の一つ『永劫回帰』の思想劫回帰で『勇気』を述べた記述に『犠牲』があった。
粗筋を追ってるだけやなぁ😊
まぁ、アレクの観念的な独白がずっと続き話しが展開しない。
局員オットーは、第二次大戦中に息子が戦死した人を沢山知ってると語ってると突然倒れる。
そこへ、震動と轟音。。。。。

とまぁこの先はご覧になってくださいな。
無神論者アレクが初めて神に祈る内容を特と観て感じてください。
『サクリファイス』と命名された題名の意味を。
無神論者(信仰心がないって限定)で普通に生きてるなら(大病を患ってたりする、してるなら別、危機に瀕してないなら)ほとんどが理解しにくいと思います。
信仰ちゅうのは、己が救われるためのモンちゃうんか?
信仰のために、己を犠牲にするのは本末転倒ちゃうんか?
って頑なに思わず、この作品のような考えもあるんやって思って観れば多少観やすいかなぁと思います。

最後まで観て、
世界との繋がりての物理的な接触で表されとると云うのは、枯れた木に水をやり続けて花を咲かせた修道僧の話をして、そないなやり方でしか世界は変えられへんちゅうアレクの言葉と、ラストのアレクの息子の描写から、
沈黙する息子に独白を聞かせ続けるアレクサンデルと、木に水をやる息子の姿が似て見えたところからきてる。
世界は漠然としたモンじゃなく、接触しているモンそのものが、世界そのものとして描かれているように思えた。
この点に関しては、
森羅万象、縁(よ)りて生起すると云う、釈迦の根本思想『縁起』を思う小生でした。

縁りて=縒る=糸とかをよる

少なくとも人は一人では存在すら危ういってことは最近うすうし知ってきた小生す
3.7
サクリファイス
アンドレイタルコフスキー監督
鑑賞しました!

タルコフスキー監督の遺作だそう

ノスタルジアよりも時間が
ゆっくり流れました。
タルコフスキーの映画ってなんでこう、
懺悔的な雰囲気というか
祈りっぽさがでるんですかね。
まぁそういう映画ってことなんですが。

メタファーがしっかりしてて、
世界観と映像美は完璧です。
だから神秘的なんですね。

泥沼の美しさっていうか。

贈り物っていうのは、贈る側に犠牲が
ともなうのは当たり前なんだ。
とか、めちゃくちゃ拗らした人間から
でる言葉なきがしますが、
考えて考えて考え抜いてるんでしょう。
途中、理性にがんじがらめに
させられてるんだ、とかいってるし。
たくさんたくさん苦しんだのでしょう。

ホドロフスキーとかキューブリックとは
まるで違う人生だったんでしょうね。

ネタバレするので以下は見た人だけ。

核戦争がおきてしまった、
世界は終わった。
というのは、現実だったのだと思えますか?あの時間軸難しいですよね。

結局、祈りとおした主人公は、
世界を救ったわけですが、
世界を救ったことをしってるのは
主人公だけであって、
そのまま精神病院にいれられてしまう。
家を焼き払ってしまったし、、、。
あの世俗の塊みたいな奥さんはなんなんでしょうか。

タルコフスキーはきっと、
嫉妬深くて、コンプレックスだらけで、
懺悔がしたくて、祈りたくて、
そんな人だったんですね。
深みが出るのはそのせいでしょう。

郵便局員が、ニーチェの永遠回帰について語るシーンも印象的だ。
永遠回帰の考え方はキリスト教の教えとは相反するが、生への肯定的な考え方だ。
しかしながら主人公は懺悔をし、マリアと思われる(郵便局員が言っただけだけど)女と交わりにいく。
タルコフスキーはどんな信仰思想を持っていたのか、、、あまりにも理解するのに難しい。

とかそんなかんじでした!
4.5
【タルコフスキー/今の世界】

このサクリファイスは切ない。

タルコフスキーが、この作品の公開後まもなく、亡くなったこともある。

この3年前に公開された「ノスタルジア」の後、彼は亡命している。

この「サクリファイス」は、作品の中で、タルコフスキーの人生を、肯定も否定もすることなく淡々とつづっているように思える。

要所要所で鳴り響く尺八の音。

揺れ動くタルコフスキーの心を表しているようだ。

枯れ木に3年間水をやり続けた僧のエピソードでは日本の植木のことも語られ、タルコフスキーの日本好きも感じられる。

ソ連に生まれ、絶滅戦争と呼ばれた独ソ戦(「僕の村は戦場だった」)を経て、共産主義国家としての希望もあったはずだ(「ローラーとヴァイオリン」)。

しかし、共産主義や世界と、個人の価値観/逃れられないもとの葛藤(「アンドレイ・ルブリョフ」「惑星ソラリス」「鏡」「ストーカー」)があった。

そして、失望と希望の葛藤(「ノスタルジア」)。

この「サクリファイス」の、アレクサンデルが語る舞台俳優を止めたエピソードは、「ノスタルジア」がタルコフスキーの共産主義への失望だと受け止められ、一部の西側政治的勢力からは称賛されたものの、故郷にノスタルジーを感ぜずにはいられなかったタルコフスキーの違和感を表しているように思えてならない。

かみ合わない家族との会話もそうだ。
これは、共産主義もそうだが、身勝手な世界との違和感でもあるはずだ。

核戦争の可能性を煽る世界。

この作品では、核戦争が起きたとテレビが伝えるが、もともと、核戦争の可能性を煽る風潮はあったのだ。

世界を救うためには、マリアと一夜を共にしなくてはならない。後押ししようとする郵便配達。

タルコフスキーの亡命は、マリアとの一夜として表現されているのかもしれない。
しかし、マリア(西側諸国)は魔女かもしれない。

そして、核戦争はなかった。

もともと核戦争はなかったのだ。
でも、自分が魔女と取引したから核戦争が消失したと信じるアレクサンデル。
タルコフスキーもそう信じないとやっていけなかったのかもしれない。

今の世界の僕達も、さまざまな情報に翻弄され、何が正解なのか、どうするべきなのか、日々、答えを出しあぐねている。

さまざまなところに欺瞞や悪意が隠れている。

ベルリンの壁崩壊以前に、亡くなったタルコフスキーの名誉はソ連で回復され、その後、ソ連は崩壊し、ロシアでは民主選挙も実施されるようになった。

しかし、今や世界は、テロに怯え、新たな勢力が台頭し、米ソのような二元論では語ることのできない混沌とした状況になっている。

もっと複雑で混沌とした世界。

タルコフスキーが世に問うたものは何だったのだろうか。

世界と個人との関わり方ではないのか。

子供が初めて口ずさむ「はじめに言葉ありき」

言葉は人と世界とを結びつけるものではないのか。

そして、その世界は、共産主義社会がというより、もっと大きな世界を指しているのではないのか。

そんな風に思う。

※ タルコフスキーは難解だと言われるが、この作品の母親の庭や前世が日本人という話や、ソラリスの近未来社会の高速道路などで、日本人の情緒はくすぐられて、ファンも多いのだろうなと思う。

『サクリファイス』に似ている作品

ノスタルジア

上映日:

1984年03月31日

製作国:

上映時間:

126分

ジャンル:

3.9

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