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慟哭
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『慟哭』に投稿された感想・評価

ああ、オープニングがすごかった。佐分利信の映画っぽさ全開。子どもを失ってから気が狂い、二階で臥せっている妻。子どもの名前がどうのこうのとうわ言を言いつつ呻いている。夫で舞台脚本家の佐分利信は、心の中で(あーあ、こんな状況じゃ書けるものも書けやしない)と呟く。この正直さも怖い。妻の様子がおかしいので急いで見に行くと、こと切れているのだが……。この表情……。ヒッてなった。どういうつもりの演出?

妻の死後、新進女優が佐分利信にまとわりつくようになる。ものすごく周りに迷惑をかけるタイプの、自意識がほとばってるお嬢さんで、ずっと一人で佐分利信をかき口説いているのが、キム・ギヨン風味がある。小暮実千代の安定感。
Omizu
4.5
【1952年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
名優佐分利信監督5作目。新東宝と東京プロダクションの共同制作で、主演もつとめた佐分利信は毎日映画コンクール男優賞を受賞した。

素晴らしい作品。権利の関係かDVD化されておらず、VHSも出回っていない状態だが、それはあまりにももったいない。

劇作家の杉守は妻を狂気のうちに亡くし、スランプに陥っている。そんな中、女優として野望を抱く夏川が近づくが、神近と杉守の昔の関係が頭をもたげる…

なんといっても佐分利信の演出がいい。スマートで流麗な演出で、俳優出身だからか役者の表情を捉えるのが実に上手い。言葉にしなくてもにじみ出る感情を見事に捉えている。

役者としての佐分利信、そして木暮美千代と二人の演技も素晴らしい。彼らのおかげで、地味な題材でありながら渋い味わいを残す作品に仕上がっている。

女優として大成を望む野心的な夏川を演じた阿部寿美子も溌剌としたフレッシュな演技がいい。

自分の欲望、妻を亡くした喪失感と後悔がスッキリとした演出と流麗なカメラワークによってクラシカルに描かれている。

『イヴの総て』や『Wの悲劇』のような成り上がり女優ものの傑作の一つに並ぶと思うほどよかった。
シネフィル感満載の佐分利ンの監督作、いきいき嬉しいモノローグ、マゾなのかナルシストなのかどっちもなんだろうけど最高。ギヨンぽさも感じるヤバさ。ベレーの千田是也先生からはじまって俳優座総出演。脚本は天才・猪俣勝人。

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