挽歌の作品情報・感想・評価

「挽歌」に投稿された感想・評価

コケティッシュで露悪的、両切りタバコをくゆらせ、中年男性を誘惑する久我美子。早春から初夏の釧路を舞台に、その小悪魔的な魅力が描かれる。森雅之演じる中年男性、桂木を誘惑し、翻弄すると同時に、桂木夫人にも憧れ、甘え、いじめる。そのアンビバレンツ。そして、やがて訪れる悲劇……。

ただ、この映画はそれだけの不倫映画ではない。

全編にそこはかとなく漂う「死の香り」……。霧が流れる釧路の町並は、さながら冥界の趣。ダフネという名前の喫茶店からは、「白鳥の歌」が聞こえてくるようだ。ギリシャ悲劇を思わせる舞台設定。原作を意識した文学性がうかがえる。

ところで、ぼくは秋吉久美子主演のリバイバル(1976年公開)をリアルタイムで観ている。その際に話題となったのが、オリジナル、つまり本作で絵のモデルを頼まれた久我美子が「ヌードは嫌よ」と応える場面を、秋吉久美子は「ヌードじゃなくちゃあ嫌よ」と変更したことだった。当時のマスコミは、時代が変わったね、みたいな論評で片付けていたが、ぼくは、完璧とも言えるオリジナルへの彼女流の対抗心の表れだったと思っている。
chima

chimaの感想・評価

3.1
2018/5/22@ シネマヴェーラ渋谷
美しい女優・美しい衣装
この久我美子みたいに周囲の人にワガママを言ってその人たちの愛情を試す人って精神を病んでる人にいるから見ていて辛くなった。原作者の周りにこういう人いたのかな。好きな人より本当はお母さんが欲しかったのかなぁ。
ムチコ

ムチコの感想・評価

3.8
久我美子の頑なな感じが生かされている。ヘプバーン意識のパンツスタイル。

森雅之のずるさ、久我美子の生一本が高じた無神経、高峰三枝子の聖母感、、ファザコンとマザコンが釧路の冷え冷えした大地に融合する、なんかげんなりする話だった。高峰三枝子が羽織をたたむ所作が綺麗だったな
主要登場人物がみんな恋愛においてはまともではないのが、物語に深みを与えている感じがしてよかった。モリマの家に向かう坂道が何度も出てくるのも情緒がある。

怒ってたと思ったらキスになる場面と、浦辺粂子にキャー!ってなった。

「美しい女優・美しい衣装」@シネマヴェーラ渋谷
再見だけど、いつもどこかで気を失う。マニッシュ=サバサバみたいのと図々しさを履き違えた久我美子。
大胆さと繊細さ
後ろめたさとコンプレックス。
主人公の心の葛藤がどうしようもないほど
巧く描かれてはいるのですが
罪悪感から解放され開きなった時の顔や
天邪鬼ぶりが凄まじすぎて面倒くさくて嫌になる。
作品としての出来栄えは素晴らしいと思います、
点数は好みの問題。
なんか腹が立つ話だった…

皆が夢見がちで軽率。
ロマンチックなシーンも真顔になってしまうよ。結果、最悪の事態に発展しちゃうし。

久我美子は好きだけど、時々演じるサークルクラッシャー的な役はちょっと。
高潔な出歯亀というか。
捻くれてるから試したり、嫌われるように振る舞い、葛藤を感じたりはするものの…(アミとかハズとか言葉のチョイスも相容れなかった)
今回はそこにノリノリの森雅之が不倫を加速するのが質悪い。
それにしても、不倫相手が出張中に家庭に入り込んでるなんて恐ろしや…ママンじゃねえー

ブレザーにボタンダウンの森雅之は眼福。ヘプバーンとグレゴリーペック的なイメージで素敵です。

渡辺文雄とジープが並走?してる辺りの画面が美しかった。桂木邸に向かう坂道も効いてる。
釧路を舞台にした、悲恋物語。切ない切な過ぎる😢

桂木さん にクラクラしてしまった❤❤

あの台詞は、ヤバいっしょ😍
北海道を舞台にした、やるせなくて切ないラブロマンス。この作品の世界観が好き。

ヤバイ!!マジで桂木さんに惚れてしまったぜぃ😆⤴⤴😍💓💓
久我美子の幼児性の表現が圧巻。
正直言って久我を初めていい役者だと思った。
高峰三枝子が入水してからの人物たちのギリギリの空気も良い。
しかし2時間はいくら何でも長い。