短文感想
イタリアのポー川流域の大農園地で繰り広げられる女たちのドラマ。稲作をしてるのですが、ヨーロッパの地で稲作を淡々としているのを映した映画も珍しい。田園で広げられる女性のドラマはなかなか熱いですが、結果的には自分にはあまり合いませんでしたすみません。

出稼ぎの田植え専用列車に乗ろうと
女性達が行き交う中、宝石泥棒のワルテルは
彼女のフランチェスカに盗んだネックレスを預けて
そのまま田植え女達の中に紛れ込ませる。
しかし現地に着いたところで
そのネックレスをシルヴァーナに見られてしまう。
そのまま事態は進んでいき...

割としっかりサスペンス映画で
緊張感あるシークエンスも多い。

シルヴァーナ・マンガーノの
ダンスが見惚れる😳
ブギ・ダンスっていうらしい🤔

終盤の殺し合いやそこからの展開には
何とも言えない気持ちに...😢

TSUTAYAの発掘良品コーナーから手に取った作品。監督は「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のジュゼッペ・デ・サンティス。にがい米のタイトルに釣られて見たが予想の2、3倍面白かった。

5月から6月までの間に「稲作」という物を巡って起こる人間ドラマ。全体的に廃墟な雰囲気を漂わせていて少し心が落ち着かない。しかし掘り下げて見ると本当によく出来たドラマになっている。

最近、映画館でローマの休日を見たが今までにないぐらい泣いた。でもそれに負けないぐらいこの作品も泣ける。最後の怒涛の展開の後、この「にがい米」のタイトルの意味が何となく分かる。それと同時に登場人物の悲痛な気持ちが伝わって来て大感動の嵐でした。

失った物は取り戻せない、いくら悲しもうが明日という日は必ず来る。それでも生きなければならない不条理さや辛さ。あまり感傷的になり過ぎてもあれだが本当に考えさせられるいい作品です。

結構好き嫌いが分かれそうですが自分は大好きな作品でした。