怒りのピオーネという感じだった。ロケーションもテーマもフォードによく似ている。全体的にだけど特にシチリアでのショットがどれも神々しくて打たれた。シチリアの貧しさはストローブ=ユイレに至るまで続いてい…
>>続きを読む2023.7.25 37-117
荒んだ街と大勢の労働者たち、そこで生きる人々の顔の映画。彼・彼女らは顔で訴える。
吹雪の去った雪山にシチリアを見て、国境無き地として捉える最後がおもしろい。
最…
国境は地図上にしか存在しない、という最後に提示される言葉が忘れられない。現在移民問題が話題になりがちだが、解決に至る為には根本である移民せざるを得なかった資本主義の波に揉まれてしまった小国の貧困に焦…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
鉱山の閉鎖で職を失ったシシリー島の住人たちがフランスへ越境を試みるが… ピエトロ・ジェルミ監督の社会派ネオレアリズモ・ムービー。
良いのですが、ベタすぎる。
冒頭は鉱山入口で佇む女性たち。鉱山閉…
シチリアの鉱山が閉鎖され、男たちは家族を連れてフランスへの移住を決める。旅の途中で案内人は姿を消し、数々の困難の中で人数が減っていく。しかし、子連れの男やもめサロ(ラフ・ヴァローネ)や娼婦バルバラ(…
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