エバースマイル、ニュージャージーの作品情報・感想・評価

「エバースマイル、ニュージャージー」に投稿された感想・評価

空

空の感想・評価

3.0
「パリテキサス」風のふれ込みに引かれてYouTubeにて字幕なしで鑑賞

確かに最初に出てくる映像がパリテキサスやバグダッドカフェのような寂しげで非常に惹かれる。パタゴニアかぁ〜古い映像なので画像があまり鮮明ではないがこれデジタルにしたら美しいんちゃうかな

dentistのニュージャージー出身のアイリッシュ、オコンネル氏がパタゴニアをバイクで滑走しながら土地の人々に歯の大切さや甘いものを控えるように小学校で説いたりお世話になった家に歯ブラシをプレゼントしたり(「歯ブラシあるんやけど…」って言われながらw)

パタゴニアのロードムービーなのでパタゴニアの景色を楽しむのも一興

主人公が爽やかでめっちゃかっこいい。そして彼の助手のなっていく女の子がかわいい。

歯医者なので🦷に関わる話なのだが、なんか諸々は滑稽で結構爆笑

内容は字幕なしなのでどこまで把握できたかは不明だが、とにかく景色、主人公の笑顔、女の子の天使が良かった!
無

無の感想・評価

3.3
歯科普及財団のサポートを受けながらパタゴニアをバイクで旅をしながら歯の治療や虫歯防止の指導をしていたファーガスがバイクの修理のために立ち寄った家にいた翌日に控えた結婚式をぶっちぎってサイドカーに隠れてついて来た娘エステラと共に旅を続けるが…

ずっと気になってた作品をようやく鑑賞!
まずこの内容で映画化しようという発想がすごいし主演を引き受けるダニエル・デイ=ルイスもすごい笑
「パリ、テキサス」を思わせる広大な土地を巡って行くロードムービーで思いつめたように一人で突っ走る主人公の空回りと彼と対照的にのんびりした現地の人たちとの温度差がかなりあって不思議な味がある。
主人公がピュアというか笑顔も多いけど真面目を通り越してギラギラした目で急に怒り出す感じがヤバく、常人には見えなくてサイコパス的な雰囲気もあるが何が何でも村人達の歯を正常にしようと奮闘するファーガスに何故か恋をしてしまうエステラの乙女心が良く分からないけど刺激が少ない田舎町にいるとこういう変人でも魅力的な男に見えるんだろうか…謎。
自分の思い描いた理想と現実のギャップに戸惑い苦しんだり熟女の誘惑にあっさり乗ってしまうファーガスをエステラが見守ったり呆れたりしながらもギリギリで見捨てずに「自分は歯科医だ」と度々宣言する変わり者を最終的に一人の人間、男に変えてしまう彼女のエネルギーと情熱には誰も勝てない。
こんな摩訶不思議な作品はそんなにないと思うので発掘良品としてレンタルリリースしてほしい!
主人公が見てるTVに映ってた最新設備を備えた治療用の車でラップランドを旅する日本人歯科医や、ガソリンスタンドで天使のコスプレでエステラがファーガスを出迎えるシーンもシュールで面白いw

Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=T9ZCmy9umOY
継

継の感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

サイドカーを診療台にしたハーレーダビッドソンで南米パタゴニアを旅するファーガス(ルイス)は、慈善事業に熱心な財団の支援の下、行く先々で歯を無償で治療する「巡回歯科医」。
道中で知り合った女性エステラを助手に旅を続けますが、歯磨きはしても今までまともに歯の治療を受けたことがない村民達は彼を怖がって近づこうとせず、啓蒙活動は思うように進みません。。

イギリスとアルゼンチンの合作ですが、
フォークランド紛争('82)や、サッカーW杯のマラドーナ “神の手” ゴール('86)等、因縁浅からぬ両国の作品とはとても思えない、一見すると爽やかでオフビートなロードムービーです。

ダニエル・デイ=ルイス最初のアカデミー主演男優賞作品『マイ・レフトフット』と同じ、1989年の作品。
実在した人物を憑依するように演じたそちらと同様、
本作の使命感に取り憑かれたようなその歯科医ぶりは、作り手が忍ばせた「ある意図」を逆説的に浮き彫りにする狙いに完璧に応えてみせるものでした。

財団のワッペンが誇らしげに貼ったフライトジャケットを着てアメリカの象徴の様なハーレーで宣教師の如く村々を巡礼し人々へ正論を説くファーガスですが、
困窮して日々の暮らしに精一杯な村人達にとって「歯」なんて二の次三の次なわけで、喜んでるのは子供達や親知らず抜いてやったギャング団のボスだけ。。

映画は、使命感に燃えるあまり、時にやり過ぎるファーガスの行為をシュールなユーモアとして描き、観る者に多少「引っ掛かり」を感じさせながらも確信的なルイスの演技でグイグイとストーリーを運びます。

「引っ掛かり」とは、
バス襲撃中のギャングに再び出くわしたファーガスが、乗客に銃突きつけたボスに“先生ありがとなー(^ー^)/~” なんて手を振られて、止めもせずに “良いことしたなー”って満足そうに走り去る(笑)シーン。
同様に、信仰を理由に診療拒否する修道師を無理矢理治療したり、零細企業をアポ無しで訪ねて混乱を招いたり、地元歯科医と患者の関係を踏みにじったりする、、
こうしたファーガスの行為を上述と同じくどこか憎めない“良かれ”と思ってした行為と描く事で、表向きは爽やかなロードムービーの体裁を保ちつつ、
逆説的に「地元の人々が必ずしもそれを望んでない」事を作り手はうっすらとストーリーに忍ばせています。

暮らしや宗教、文化を破壊したコロンブス以来の西洋の侵略や、官民を問わないアメリカの支援の多くが時の政権や大企業に搾取されて地元零細企業の危機を招き(強風で書類が吹き飛ぶシーン)末端の人々が被害を被る(↑バス襲撃シーンのメタファー)、
こうした現実への揶揄に気づくと、本作が単なるロードムービーではないことが分かります。

ファーガスはこの後、財団が出資先をパンダ保護へと鞍替え(T∀T)し、家にほったらかしにしてきた嫁にも愛想を尽かされ、患者奪われる恐れを抱いた地元歯科医とモメて歯科免許を取り上げられ、もはや完全にオワコン状態に陥ります。
ブーツにパンツ一丁で呆然とし、更に日本の先進的な歯科診療用巡回ワゴン車を紹介するTVニュース見て戦慄し
“日本人が来る...ヽ(;゚;Д;゚;; )”ってうわごと混じりにベロベロに酔っぱらて泣き潰れる、ここにきてダメなアイリッシュぶり全開のファーガス(T∀T)... が、体現するのは勘繰り過ぎかもしれないけれど、失敗した入植者の姿でしょうか?(笑)。

現地の女エステラと結ばれて再びバイクで走り出すクライマックスは (前向きで寛大なメッセージを秘めつつ) 表向きハッピーエンドにピタッと着地をしてみせますが、

作り手の意を汲んで、ルイスの絶妙な演技・表情の機微に惑わされず容易に肯定せずにストーリーを追うと、逆説的にその言わんとする事が浮き彫りになる、、、双方向から物事を見る・考える事の大切さを教えてくれるような、そんな作品でした。
ポラ丸

ポラ丸の感想・評価

5.0
過去のマイ・ベストを思い出してみた。
なんといってもNo.1はこれ。

パタゴニアの大地を移動歯科医が行く。
ダニエル・デイ・ルイスのロード・ムービー。
クソ真面目に「全世界から虫歯を無くす!」と誓ってサイドカー付きハーレー?で移動歯科を営むさすらいの歯医者ロードムービーw
サイドカーが診察台で、無医村に行っては歯科治療を施して去っていく。
ひょんなことから女の子の助手が付いて来るようになり、彼女は淡い恋心を持っている様子なのに、熱血漢な歯科医はそんな事御構い無しに虫歯撲滅だけを目指して突き進む!

発想が面白くて、作風もノンビリしてて、困った事が起こったりもするのに、無駄に熱い歯科医が何となく解決(スルーともいう)してしまう(笑)ユルさにほっこりするw
たおやかな時間の流れも振り返れば疾走の渦中に居たようです。
カルロス・ソリン『エバー・スマイル・ニュージャージー』

日本公開は90年を過ぎたばかりの頃だと思います。
私は大阪 扇町ミュージアムという雑貨屋やレストラン、雑誌ぴあ編集部などが入った大阪キタにしてはいささか風情ある趣の建物の中に設けられた、やけに天井の高い多目的ホールのような劇場で観ました。

当時の日本では、まだ配給の脇が甘くて手薄だったアルゼンチン映画二本です。
上映作品は
アレハンドロ・アレグスティの「シークレット・ウェディング/ 待ちすぎた恋人たち」と
カルロス・ソリン「エバースマイル・ニュージャージー」

どちらも未だに日本での知名度は低いですが両作品とも佳作の名に恥じない出来栄えです。

ただ、このアルゼンチン映画の紹介された時期が90年代前半だったことは二人の作家のみならずアルゼンチン映画全体にとっても不幸な話だったかもしれません。

阪神大震災や地下鉄サリン事件の後に本作が紹介されていたなら絶対に受け止められ方が異なっていた事でしょう。

そのくらいこの二本はたおやかな、不変の時間の流れが貴く描かれております。

「シークレット・ウェディング/待ちすぎた恋人たち」の魅力は、いつの日かその項目に預けますが
「エバースマイル・ニュージャージー」は何と言ってもダニエル・デイ・ルイスとミリャナ・ヤコヴィチのふたりが、映画なら当たり前かもしれませんが、役者としての魅力に溢れております。
事実、本作でヒッピーめいた歯科医を演じたダニエルは男優としては、しかもアイルランド系でありながら史上最多の三度のオスカーを受賞しておりますが、現時点で本作を越えるハマり役にはめぐり逢っていない、と自信をもって申しあげます。
ミリャナ・ヤコヴィッチも
『アンダーグラウンド』の彼女が悪いとは言いませんが本作の魅力と比べるればいささか見劣りする感が否めません。

このふたりが過ごすたおやかな時間の流れ。

それは何かが起こるわけでもなく、ましてや犯罪などを描いた映画であるわけもないのに、何かが起こりそうな場に居合わせてしまったような気分にさせられます。
言い換えれば、映画で語られている時系列的な時間の流れでなく、語りつつある映画特有の時間に違和感なく身を埋没出来る体験である、と意味で。
その体験がいかに心地よいか
21世紀以後の映画に奇妙に目立ちつつある、劇中に並列する複雑な時間構造を際立たせる作家的野心にいささか辟易している方ならお分かりいただけるのでは、と思います。

ダニエル・デイ・ルイス扮する青年歯科医が(虫歯撲滅)、というぶっきらぼうな志を抱いている以外はありきたりの二人が、ありきたりに出会い、共に旅に出るという物語を、破綻なく(!)物語る、という芸当。

カルロス・ソリンが個性的な作家とか、「エバースマイル・ニュージャージー」が未熟な映画好き少年に(わが青春の一本)と思わせるような純愛ロードムーヴィーという印象を招く訳でもでもなく、主題性や物語性に不可欠な弁証法を聡明に回避して、メロドラマの期待を昂らせないこのフィルムに定着しているさまに触れたら、
たおやかな時間の流れも振り返れば、不思議かつ貴い疾走感の渦中に居た、と誰しもが気付くに違うありません。
イシ

イシの感想・評価

-
『エバースマイル、ニュージャージー』
『パリ、テキサス』
似てるかも
なロードムービー

バイクに乗って移動歯医者さんをやっているお兄さんの話。
タイトル、ニュージャージーのエバースマイルっていう歯ブラシ会社のことらしくて、なんだか笑ってしまった。
めっちゃ歯に焦点あててるやん。

サンスターさんの昔の社長?会長?さんがとても映画好きで、会社に映画図書室があるとかなんとか、そういう感じだったのかな、エバースマイル社も。

どしてそんなに虫歯を撲滅したいん?? と思いつつ最後まで雰囲気で見てしまえる感じのアルゼンチン映画でした。
filmoGAKU

filmoGAKUの感想・評価

5.0
【記録】再見。patagonia, argentina. in english.
ダニエルのラストアクト公開まで1ヵ月を切る…

このマーク数から察するに、本作品はレンタルされていないのでしょうか?
ダニエルが、世界中の虫歯を根絶することを夢見る熱血移動歯科医に扮し、途中バイクの故障で立ち寄ったガソリンスタンドの娘をやむなく助手として同行させ、行く先々でトラブルを起こしながらも最後は新たな道に向かって走り出すといったヒューマンロードムービー。

普通に良い映画です。
何かでご覧になれる機会がありましたら、是非♪
お薦めです☆

「ファントム・スレッド」未だに日本での公開が未定…
ダニエルは間違いなく完璧な役作りで望んでくるだろう。
PTAのしくじりさえなければ、かなりの高確率で前人未到のfour-time Oscar winnerが狙えるはず。
そんな記念すべき作品になるかもしれない作品を…
日本の配給会社は一体何をしているのだろうか?
私のダニエル・ルイス童貞映画。


突飛なロードムービー。だが、この作品をわざわざ見せてくれた当時の女はヤバいと言わざるを得ない。


サイドカーに乗り、南米を旅しながら、サイドカーは診療台になっているボランティア歯医者の話し。この説明だと全然伝わらないとは思いますが、ある種のコメディでもあります。


世界は終わってしまったけれど、立ってる。


未だに覚えてる、ダニエル・ルイスのセリフです。モノの見事にヤラれました。まあ映画にも彼女にも、だが。

個人的隠れた名作。
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