フランシス・レイが手掛けたテーマ曲が雰囲気とストーリーにぴったり。ライアン・オニールとアリ・マッグローの組み合わせは良かったが、結婚するまでの展開早すぎたので、付き合うに至るまでの過程をもう少し丁寧に描いてほしかった。

「愛とは決して後悔しないこと」
1970年制作、恋愛映画の古典的名作。

出逢ってすぐに恋人になったり、
社会に階層のようなものが残っているのが、
1970年なんだな…と思わせる。

ありえないくらい超金持ちの家系で鼻持ちならない男が移民の娘で中流以下の女に恋をする。
すぐに恋人になり、家族の反対のなか強引に結婚する。
二人で質素な暮らしを始めるも、女の方が24歳で（当時は）不治の病の白血病にかかるという…ストーリー。

いまの時代なら、ベタ過ぎ！内容が薄い！としか言われないレベルの映画。
私自身、嫌いなタイプの映画だけど、50年以上前の映画だと思うと、これが良いかなと思ってしまう。

「ある愛の詩」の主題歌は美しいメロディで、超有名なあの曲。
あの主題歌をつくっただけで、十二分に価値のある映画。

※子どものころ、この映画をちょっとだけ見て、スカッシュをやってみたいと思ったことを思い出した。

「ある愛の詩」
原題「Love Story」
1971/3/6公開 アメリカ作品2018-159
再鑑賞

「愛とは決して後悔しないこと」（Love means never having to say you're sorry）の名台詞を残したことで有名な作品です。
私にとっては等身大で初めてラブ・ストーリーを認識した作品です。
身分差の結婚、父と息子の不和、そして白血病による悲恋、他のレビューにも多くあるように、今ではありふれたストーリーかもしれませんが、当時は斬新な心に残るストーリー展開でした。そして白血病を取り扱った悲恋は初めての作品ではないでしょうか？？
さらに本作は原作と映画の「メディアミックス」の成功例として先駆的な作品でもあるんですよね。
そして何よりもアリ・マッグローのはつらつとした健康的な美しさ、気の強さや頭の回転の速さ、利発さの一方で、あふれんばかりの愛をオリバーに惜しみなく直球でぶつけるジェニーの、ある種の潔い役どころに魅力されました。
私にとっては琴線に触れる作品です。映画とは、観る人の人生や経験を反映して受け取られるもの、同じ人が同じ映画を観ても、年齢によって受ける印象が大きく変わることもありますよね。
「愛とは決して後悔しないこと」という劇中のヒロインの台詞に、フランシス・レイの哀しくも美しいテーマ曲が本作を忘れがたい恋愛映画の金字塔に作り上げています。シンプルで真っ直ぐなメッセージを伝える映画は私の心に残る作品のひとつになっています。
トミー・リー・ジョーンズがチョイ役で出演してるのも愛嬌ですね！

エリック・シーガルによる同名の小説を原作とする。ただし、未完の小説を原作として映画の製作が始まり、小説と映画が同時進行で作られた。監督はアーサー・ヒラー、脚本はエリック・シーガル、音楽はフランシス・レイ、出演はアリ・マッグロー、ライアン・オニール、レイ・ミランド、ジョン・マーレイ、キャサリン・バルフォア、ラッセル・ナイプなど。アカデミー作曲賞（フランシス・レイ）を受賞した他、複数の部門でアカデミーにノミネート及びゴールデングローブ賞を受賞している。

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