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影の爪
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『影の爪』に投稿された感想・評価

めー
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すっっっごい面白かったけど、怖くて詰んだ笑
大きな家とか階段とか『下女』を思い出した
2人とも血で倒れてるところからの白い部屋は印象的、怖い美しさがあった
岩下志麻のタバコ吸ってるところと横顔はよい!みんな好きだよなーっ?
絶好調に俗っぽいセリフがバンバン出てくるのでとにかく嬉しい。さりげない仕草目線だけで悪女を演じる岩下志麻に負けてない、身体張りまくりミア・ファローを彷彿とさせる香山美子がんばった。あっという間にお志麻に手を出しちゃう旦那の井上孝雄、気軽にホイホイ部屋に侵入してくれる松橋登さんも最高。帰宅したお志麻のところまで車椅子を自ら動かしてバックでたどり着きその後車椅子をお志麻に押させる鈴木光枝👍ジャッロのような流血と白の部屋の美しさ。注射を求めて取り残される車椅子の老婆のラスト。あー貞永最高!ガッツポーズで劇場を後にしました。ニュープリント希望。
4.2
色んな意味で精神的に参るサスペンスの名作。

夫を車で轢き殺されたいたいけな被害者の未亡人のふりをして裏ではガラッと豹変する岩下志麻のモンスターっぷりがすさまじく、彼女たちを招き入れた加害者の妻である香山美子が家を乗っ取られる恐怖に精神的に追い詰められるのも納得。一見すると品のあるお婆ちゃんに見えて、夫婦の乗る車を見て「これで轢き殺したの?」と聞いてきたりとパンチの効いたセリフを連発する岩下の母役である鈴木光枝(車椅子という設定も○)の存在が更に精神的恐怖を助長させる。

被害者一家が家を乗っ取ろうとする計画は劇中では香山が一方的に判断しており、岩下と鈴木母子はそれをはっきりと口にしていないのがポイント。岩下が陰謀を企てた証拠も曖昧なため実際に彼女たちがやろうとしていたことが解らない分、香山が追い詰められる恐怖に説得力がありそして観客にもその不気味さな怖さが押し迫ってくる。中盤岩下の言動に疑問を持った香山が調査をしても、過去といい本当の顔といい判断できる材料が見つからずそれがかえって香山の精神が一層追い込まれる展開が巧み。

そしてある出来事によって精神崩壊した香山と岩下が繰り広げる後半の演技合戦、ジェイソンや貞子が見てもビビって逃げ出しそうな妖怪化した香山(美人なだけに一層恐い)とそれでも表情を変えず貞淑な未亡人を演じる岩下との対決のえげつなさが最高。血まみれで寝る→部屋を白で塗り替えるシーンのおぞましさは下手なホラーを凌駕している。結末がややあっけない気がするのがちょっと残念だけど、一人取り残された鈴木光枝が車椅子で彷徨う色んな意味で背筋が凍るラストが最高なので良し。それから池野成の不安な音楽がこの映画にぴったりハマっていてgood。

岩下志麻のうなじや脚といったパーツを強調して美しく撮ることで、加害者の夫である井上孝雄が岩下のフェロモンに誘惑されていく展開を自然に見ている人に納得させる演出が上手い。流麗な着物や洋服で着飾る岩下と地味な服を着る香山との対比も印象的。

ちなみに後年の桂千穂の作風が劇中で随所に出てくるのが面白い(この作品は桂の師匠である白坂依志夫、大野靖子との共作だけど)。冒頭の雨のシーンや後半の展開は『暴行切り裂きジャック』を思わせるし、精神的に追い詰められるヒロインとそれに気づかないボンクラな夫(もしくは恋人)という設定も桂作品でよく出てくるし。そう思うとこの作品は日活ロマンポルノや大林作品などで開花する桂千穂流ジャーロの試作品と呼べるのかも。

あと今回見たプリントは退色が激しく、何回か上映したら劣化が激しくなりジャンクされる可能性大。この作品をこのまま酸化させて消滅させるのは勿体なさすぎるので、誰かフィルムをニュープリントして!

『影の爪』に似ている作品

悲愁物語

上映日:

1977年05月21日

製作国:

上映時間:

93分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.7

あらすじ

前半はプロゴルファーを目指すスポコン(原作:梶原一騎)だが中盤から一転。 スターになった主人公に隣の主婦が急接近。江波杏子演じる笑顔のストーカーっぷりが最狂で、 もう夢に出る怖さ。ラス…

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