コントラストの強い映像の中で高峰秀子の楳図かずおキャラクターのような熱演がホラー。交通量の多い道路を横断しようとすると、自動車がありえない密度と速度で通過して行く手を阻む。この自動車の恐怖を強調する…
>>続きを読む高峰秀子凄絶。1人の少年を通して2人の女が悪夢を見る。所々挿入されるそのショットが怖すぎる。流れる車が川のように捉えられてる。塩田明彦的に言うと、橋を渡る男児から映画は始まるが渡りきるところを映さな…
>>続きを読む成瀬巳喜男による異色サスペンス。司葉子が絶世の美女って感じなのに対し、高峰秀子の安定の庶民感。でも、息子を殺した女の家に潜り込んで復讐の機会を伺うって、やってることがヤバすぎる。誤認逮捕されたとき…
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ひき逃げの瞬間が一瞬映されるが
なかなかにまんまで忘れられない。
また、妄想で橋から子供を放り投げる
シーンもインパクトが凄い(人形なんだけど)
今ではどちらもコンプラ的に再現不可能。
見てはいけな…
松山善三脚本を、成瀬巳喜男が監督した1966年の作品。松山善三が売れていたころの脚本で、かなりご都合主義なものだ。忙しくて深く突き詰める時間なんてなかったのかもしれない。
交通戦争。高峰秀子のこど…
このレビューはネタバレを含みます
成瀬らしくないと言えばそうだし、これが成瀬であると言えばそうだとも言える。誰(自分自身)も愛することのできなかった司葉子が悲しい。あらためて思ったが、この監督は役者の内面を表情だけで切り取ってしまう…
>>続きを読む巨匠の映画はリメイクするべきではない、と思っていますが、この映画はクリント・イーストウッド監督かポン・ジュノ監督にリメイクしてほしい作品です。
息子を轢き逃げされて殺された母親が、その犯人の家に家政…
まさかのDVD化でやっと見れた。
高峰秀子の顔芸に終始ドキドキ。
車社会化が進む中での悲劇でもあり、高度成長期の物質的豊かさが幸福だった時代に別の幸せ(不倫)を求めた司葉子もある意味で社会に適用出…
成瀬作品をたくさん観たわけじゃないけれど、これは彼の作品としては踏み越えたというか行き過ぎた1本。変にドキドキした。故に面白い。
唐突だったり突飛だったりする箇所のいくつかと、中山仁のいつもの中山…