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日本製少年
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『日本製少年』に投稿された感想・評価

継
3.9
父親を殺しかけて家を飛び出した大和(大沢樹生)は, 街中でティッシュ配りのバイトをする薫(嶋田加織)と出会う。

同じバイトをしたいと事務所を訪ねた大和に, 社長の松原は「これを売ってみないか?」とトルエンを入れたエビアンの瓶を振ってみせる。カタコトの日本語を話す女性が同居し, デリヘルを呼ぶ客の注文電話が鳴る安アパートの一室兼事務所には, 扱ってるというフィリピン製の拳銃が無造作に転がっていた。。。

元・光GENJIとAV女優による, boy meets girl .
バブル崩壊後の日本を舞台に, 若い男女が抱える疎外感を乾いたタッチで描く青春映画('95)。


二人きりになった事務所でキスをして薫のTシャツを捲り上げた大和は左胸に残る傷痕を目にする。
“♪壊れそうなものばかり集めてしまうよ…”と歌った元アイドルに, ペースメーカーの電池が切れる寸前の少女を出会わすストーリー。

どんな時でも一定のテンポで脈打つ心臓。
思いっきり走ってもドキドキしない, 好きなコを思っても高鳴らない胸を「つまんないんだ, これ」と吐き捨て, 電池交換する気はないと平然と言う薫に,
「イヤになったら電池抜いちゃえばいいじゃん」と薫の気持ちを分かろうともせず行為を続けるしゃかりきコロンブス... m(__)m

鼓動を聞こうと胸に耳を当てる大和に「サイボーグトシテウマレカワッタノダ…🤖/!」とおどけて見せる薫は, 「(燃やすと電池が爆発するから,) 私が死んだら燃えないゴミに出してね」と嘘とも本気ともつかない台詞を吐く。。

中盤の観光フェリーからのデートシーンが楽しい。演技というより「地」と思われるコメディエンヌぶりがちょこっとだけ二階堂ふみを思わす嶋田加織は逆に何処か諦めてしまったような醒めた表情も印象的だった。

SEXとバイオレンスと, シラケ・ムード漂う閉塞感。
自分の人生を“生きる”ことの難しさ。
どうにもならない, こんなはずじゃなかった現実を, それでも足掻(あが)くでも泣きわめくでもなくペースメーカーの一定のテンポの如く他人事のように受け入れて自ら生かされる... あれ, これって今の話だっけ?

バブルが終わって生まれ, バブルを知らずに育ったガラスの十代。
主演2人の前職を色眼鏡で見るのは失礼な事だと思うけれど, それもありきのキャスティングに思えて仕方ありませんでした。


“将来は?” と聞かれたインタビューに「やさしいひとになりたい」と答え, 本作の撮影後に公の場から姿を消したという嶋田加織。
脚本・監督をつとめた及川中(あたる)には「看護婦になる」と話していたそうで,
彼女が他者である患者の為にしっかりと自分の人生を“生きている”としたらこんな素敵なエンディングはないなと心底思います。
偏愛している一本。銃と虚無感。結局は90年代日本映画育ち。鈴木一功演じるヤクザのおっさんが最高。このキャラクターをいまだに追い求めて映画や表現に触れているところもある。
BATI
4.2
暴力にあふれたボーイ・ミーツ・ガール。すごく好きな作品だけど初見当時以来観ていないので思い出補正はあるかもしれない。当時の家庭内暴力事件などの時事性を含んだ作品で、観るものによってはただのバイオレンス作品にしか見えないかもしれないが、大沢樹生と当時AV女優だった嶋田香織の
リアルで剥き出しの演技が素晴らしかった。

嶋田香織はこのまま女優として大成していくのかと思っていた。表舞台から去ったことが残念でならない。裸で煙草を吸うあのシーンが詩性にあふれていて最高だった。

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