時代背景がピンとこなかったり、主人公がニューヨークで金持ちの女を相手にして大金を稼ごうと思うのはさすがに短絡すぎではと思うが、ジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマンの奇妙な友情やダスティン・ホフマンの小汚い男の役作りが良かった。

「真夜中のカーボーイ」
原題「Midnight Cowboy」
1969/10/9公開 アメリカ作品 2017-183
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1960年代以前ランキング35位
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
1970年第42回 アカデミー賞作品賞

「俺たちに明日はない」、「明日に向かって撃て」に並ぶ私の好きなアメリカン・ニューシネマの代表作。ニューシネマらしく「芸術的、セックス、ドラッグ、反体制の若者」がストーリー全体に流れ、かつ観終わった後の虚しさは天下一品です。またジョン・バリーが60年代ニューシネマらしい音楽を提供し、
特にニルソンの「Everybody’s Talkin’」は心に残る音楽ですね。
テキサスからニューヨーク、そしてフロリダへと今ここじゃない所に夢を求めていく若者の刹那的な生き方と男同士の友情が見事に描かれています。
そしてラストのバスの窓にオーバーラップして映る二人の顔とフロリダの景色のシーンはすべてを象徴してますね。
それにしてもダスティン・ホフマンの演技は圧巻ですね！！

大都会の孤独に流される二人の男性の生き様を描いたアメリカン・ニューシネマの代表作。1969年に制定された映画のレイティングシステムで「成人映画」に該当しながらアカデミー賞を受賞した唯一の作品である（受賞後に成人指定は解除された）。監督はジョン・シュレシンジャー。ジェームズ・レオ・ハーリヒーの同名小説をウォルド・ソルトが脚色。主演はジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン。第42回アカデミー賞 作品賞受賞作品。

• #死ぬまでに観たい映画1001本
• #アカデミー賞作品賞

どうも。
サブスク系男子です。
（中年やろ！！っていう激しいツッコミが脳内に響くぅぅ）

しかしですよ。
サブスクの配信だけで観たい映画の全てが観れる訳ではない。そんな時、僕は旅に出る。近くのGEOへ。遠くのTSUTAYAへ。これはそんな宝探しの旅で借りてきたやつ。

大都会を彷徨う2人の孤独な男達。

男娼として、NYで一旗あげようとテキサスから出てきた青年ジョー（ジョン・ヴォイト）。しかし、逆に娼婦に金をふんだくられる始末。そんな中、彼はリコ（ダスティン・ホフマン）という片脚が不自由な男と出会う—— 。

アンジーのお父さん、ジョン・ヴォイトが若いッ！！

1960年代後半の煌びやかなNYにはおよそ不似合いな、カウボーイスタイル。見るからに田舎者。なのに自意識と自信だけはエベレスト級。そもそもカウボーイスタイルだけど、カウボーイでもないっていうのはウケる。

ダスティン・ホフマンの演技が実に素晴らしい。喋り方も変え、都会でドブネズミの様に暮らすリコを見事に演じ切っている。

ジョーの過去のトラウマがフラッシュバックして、ふとした瞬間に都度、悪夢が襲いかかる。この描写がお見事。急にモノクロになったりする演出も神がかっている。

過去だけじゃない。
未来の妄想までも。
この時代でこの映像表現には
カウボーイハットを脱帽である。

サイケデリックな乱痴気パーティーのシーンは、当時としては、いや現代でも尖っている。

どれだけ夢を見ても
ドブネズミの様な暮らし。

やがて、リコの具合が悪くなってきて…。

友が夢見たフロリダの地へ。

アカデミー作品賞に輝いたアメリカン・ニュー・シネマを代表する一作。

受賞こそ逃したけど、男優賞にノミネートされたダスティン・ホフマンが良い。いつもより半音上げたオクターブで喋っている感じ。

• #2021akirunaway