聖者の眠る街の作品情報・感想・評価

「聖者の眠る街」に投稿された感想・評価

序盤★2.5 中盤★1.5 終盤★1

夢も希望も失い、ただその日を必死に生きるホームレスで年齢も肌の色も違うふたりが出会い、
再び夢と希望を持ち、友情を育む物語で、
テイストは良いのにそれを活かしきれていない、
人生を皮肉っているなら有りかもですが、上辺だけの『聖者』や『希望』の物語では感動もクソもない。。。

某シンガーソングライターは抑圧する大人や社会に対しての不満を『バイクを盗んだり、学校の窓ガラスを割ったり』して誤った反抗や抵抗していたが、
ホームレスだからって蔑まされたから、苛立ったからって『ガラス』を割って許される訳ではないですよ。。。

結局のところ世の中は厳しく、善悪も関係なく、弱肉強食の世界。。。
けど『生きてるだけで丸儲け』ってコトですか。。。

2017年194本目
umeshio

umeshioの感想・評価

-
2017/02/23

すっっっっごいよかった…号泣してしまった。
なんて純真無垢でやさしいんだろう。ふたりの愛が眩しくて、それなのに世の中は厳しくて。やりきれない。

最近はもっぱら予め観たい映画を決めてレンタルすることが多いんだけど、久しぶりにたまたま目に入った作品を借りてみた。すばらしくよかった。最近観た映画も良かったけど、ここまで心にずんときて涙が止まらないのは久しぶり。素敵な作品に出会えてよかった。ほんとによかった。わたしも生きる。

なんて尊い物語なんだろう。とてもかなしくてやりきれないのに、この不思議な感覚。あれほど純粋で分け与えることを惜しまない、足ることを知っている人々が不遇を受ける。けど、大変な最中なのにふたりはとても幸せそうに見えるのはなぜなんだろう。すごく眩しい。あんな人に出会いたいしなりたい。
透明度がすごい映画です。わたしにとって大切な一本になった。
レンタル
都会の片隅で。
戦争帰りで仕事に失敗した男と。
統合失調症で社会に馴染めない男が。
自分たちの住む場所を作るために生きる物語。

ホームレス…つまり、家が無い人たち。
そんな彼らを描いた物語なのですが、気を許せば睡魔に襲われそうになるくらいに繊細かつ上品な作品でありました。正直なところ、最初に鑑賞したときは面白さが見出せず。二回目の鑑賞にして、ようやく良さが分かった次第。

たぶん、最初に鑑賞したときは、無意識のうちに “ハリウッド的な感動大作”を期待してしまったのだと思います。だから、物語の起伏が大仰ではないことに物足りなさを感じたのですね。

でも。
そんな人工甘味料のような演出に期待しなければ。
淡々と積み重なる日常の奥にある仄かな灯りが。
胸の奥にある蝋燭の芯に火を灯し。
じわっとする熱が、優しく身体を暖めてくれて。
もうね。思わず空を見上げたくなるのですね。
高い青空。乾いた空気。顔は冷たいけれど目頭だけは熱く。くぅ。

また、考えてみれば。
本作の登場人物たちは定住の場所がありませんが。
これは特別なことではなく。
ほんの少しだけ歯車が狂うだけで。
自分たちも同じ目線に立つかもしれないわけで。

だから、ほんの少しだけでも劇中の彼らの気持ちに寄り添って鑑賞してみると…より一層、物語との一体感を感じるのではないでしょうか。また、出来れば寒い季節の方が、より一層、彼らの困難さが手に取るように解ると思います。

そんなわけで。
年の瀬の慌しさが落ち着いたら。
持たざる人の物語も良いと思いますよ。
龍大郎

龍大郎の感想・評価

4.7
マット・ディロンはさることながら、リーサル・ウェポンのイメージの強いダニー・グローバーが最高。
ダニー・グローバー演じるホームレスとカメラマンを目指す精神的に綺麗過ぎるマット・ディロン演じるマシューの出会いと優しさと悔しさと別れの物語。
こんな人になりたい、
こんな人に出会いたい、忘れたくない、
自分の良心とか他人の見返りを微塵も求めない優しさを確かめて後悔してを教えてくれるような、僕にとっては遂行な処世術にしたい最高の一本です。
マット・ディロン主演。美術学校の苦学生と黒人のホームレスの触れ合いを描いた作品。

治安の悪いニューヨークの夜の描写や、ホームレスを収容するシェルターの殺伐とした描写がリアルな雰囲気を醸し出す。
マットディロン主演。
いつもちょっとワルでいい奴の役を演じているマットディロンですが、本作ではちょっとヘタれでいい奴の役を演じています笑

ホームレスのおっちゃんとの心の触れ合いを描いた、静かで地味な作品ですが、じんわり心に響く良作だと思います。

土曜の午後2時くらいから一人で観ましょう!
大好きなマット・ディロンの映画。DVDにて。ラスト15分くらいで凄く泣いてしまった。ダニー・グローバーとの絆が胸を打ち、なんともやるせない。正直、マシューの治癒力についてはもう少し取り上げられても良かったのかなと。2人で野菜を売る姿、見たかったです。とても良い映画!
数年前に見て忘れかけてたのでもう一度鑑賞。
改めて、ただただ優しくて切なく素敵な映画だなぁと。寄り添って健気に生きる二人がなぜ人並みの幸せを得られないのか。誰よりも親愛、誠実、努力、思いやり、正義、清さのなかで生きているのに。ラストは涙。
別の観点で、清潔な寝床や洋服があって、十分な食事ができて、家があることって普段あまり意識はしないけれど、幸せなことだよなと実感。
フィルムが入っていないカメラで青年は一体何を捉えるのか。

本作はニューヨークに生きるホームレスたちの姿を映し出した作品であるが、普段映画などではあまり見ることの出来ないニューヨークの裏側を描いた作品とも言えるかもしれない。

精神を病んだ青年マシューを演じるのはマット・ディロン。役名が本名であるマシューというのはなかなか感慨深く、マシューの危うさ、脆さ、不安定さを全身で演じきっている。

そして新米ホームレスのマシューにホームレスとして生き抜くためのアドバイスをくれる黒人のジェリー。マシューとジェリーは人種の壁をも越えて次第に擬似親子のような関係になっていく。ダニー・グローヴァーはどうしてこうも人情味溢れるお父つぁん役が似合うのか。その優しさがかえって痛々しく感じることさえあるというのに。

ホームレスの中にも序列が存在し、弱者はひっそりと道端のゴミのように死んでいく。ラストは明らかな皮肉と絶望を見せつけてくれるが、地味ながらも競争社会が生んだ闇を鋭く切り取った佳作である。聖者が眠る街というタイトルもとても印象的。
イペー

イペーの感想・評価

3.5
マシューはホイミをおぼえた!

NYを舞台に、孤独な青年とベテランホームレスの心の交流を描くヒューマンドラマ。

心の病を抱え、家族にも見放された青年、マシュー。住む場所を失い、ホームレス暮らしを余儀なくされます。

彼が宿泊所で出会ったホームレス、ジェリー。
バイタリティと優しさに溢れたジェリーに励まされ、マシューに芽生える、生きることへの希望。
やがて二人は、父と子のような関係を築き、共通の夢を抱くことに。

お互いに支え合いながら、歳も人種も違う二人が苦しい現実を生き抜く姿を、淡々と追い続けます。

飾り気の無い、真っ直ぐな作品です。
大袈裟に感情を煽ることもせず、地味ながら丁寧な作りで好感が持てます。

傷付いたマシューを演じるマット・ディロン。仕草や表情で語る繊細な演技に惹きつけられました。
ジェリーを演じるダニー・グローバーも、頼もしくて優しい先輩ホームレスを好演。

決してお涙頂戴の凡作ではありません。
けれど…図らずも感じてしまう違和感。
自分の感受性が鈍い、というのもあるかもしれません。以下蛇足。

物語の中盤で、マシューがヒーリングの奇跡を発揮する場面。
彼がホームレスの聖人となる瞬間、なんですが…要らないと思うんですよ、このくだり。

急にスピリチュアルな雰囲気です。
〈癒しの能力=聖者〉というのが、どうもねえ…。
前半で丹念に積み上げたマシューの人物像を裏切ってる気がします。

ドン底から這い上がろうとする二人の奮闘を描く、暖かさと切なさが同居する物語。
大好きな『真夜中のカーボーイ』にも似た作品ですが、途中で躓いちゃったので、最後まで立ち直れず。

…結果、泣けなかったな。
最近、涙脆くなりまして、アホみたいにすぐ泣くんですけどね。
涙とダジャレが、止まらないんです。
そんな自分を思ったら、涙が…。
>|