売春防止法施行直前、自分を売る女たちを描いた巨匠・溝口の遺作。様々な事情を抱え公認の売春地域で身を売る女たちの生き様を、豪華女優陣競演で生々しくリアルにテンポよく描いた悲喜劇。
京都の祇園では名の知れた芸者・美代春のもとに、落ちぶれた商家の娘・栄子が「舞妓になりたい」と転がり込む。美代春は栄子の一途な願いに根負けし引き受けることを決意するが、一人前の舞妓にするには…
>>続きを読む野上芳江(桑野みゆき)は19歳。彼女はレコード会社の下請け工場で働くかたわら、夜は知り合いのマダム佳代(千石規子)から頼まれ、バーのホステスをしていた。北見英次(平幹二朗)は、芳江が働くバ…
>>続きを読む庄屋の娘として生まれたお島は、田舎での結婚話を嫌って東京へと逃げ出した。神田の商店の後妻になるが、気の強い性格もあって主人と喧嘩が絶えず、ついには家を飛び出してしまう。その後はある寒村の旅…
>>続きを読むはじめは女として、二度目は人間として…。芸者小えんの姿をとらえて人の心の美しさ醜さを描き、大きな感動を与える文芸巨篇。
親子愛の断層に焦点を当てた巨匠・小津安二郎の異色作――― 杉山周吉は、20年前、妻にその愛人と逃げられ、長女を嫁がせた今、次女・明子とひっそりと暮らしている。だが、最近明子の帰宅が遅れがち…
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