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『ドッペルゲンガー』に投稿された感想・評価

4.4
 ホームセンターに買い出しに出かけた永井由佳(永作博美)が店内から出て来ると、そこには弟の隆志(鈴木英介)がいた。引きこもりがちな弟の外出を姉は内心喜んでいた。一家は既に両親が他界し、姉と弟の2人暮らし。車で先に帰った由佳は信じられないことに既に部屋の中でゲームをしている隆志を目撃する。「どうやって帰ったの?」と訝しがる姉の問いかけを尻目に1本の電話が鳴る。警察は自殺した隆志の報を姉に伝えるのだった。一方その頃、メディカル・サイテック社のエリート研究者である早崎道夫(役所広司)は、助手の青木(戸田昌宏)と高野(戸田昌宏)と共に、人工人体の開発を続けるもはかどらず、上司から進捗状況を問われ、ストレスを募らせていた。彼は10年前に開発した血圧計が大ヒットしたことで、次の開発へ向けて会社の期待を一心に受けていた。ある日ファミレスで自分そっくりな男を目撃した早崎は帰宅した部屋で自分そっくりの「ドッペルゲンガー」を発見する。車で勝手に家に帰ったドッペルゲンガーを責める早崎は何とか人口人体の開発に成功し、スーパー・コンピューターを購入する予算を手に入れるが、深夜ドッペルゲンガーが暴れ回ったことで、会社をクビになる。自暴自棄になった早崎は高野から聞いたドッペルゲンガー現象を体感する永井由佳と対面する。そして早崎のドッペルゲンガーは解雇された会社から人工人体を盗み、君島(ユースケ・サンタマリア)と言う助手を雇い、更に研究費やライヴァル企業の資料を次々に盗み出す。

 『回路』の麻生久美子と加藤晴彦と同様に、今作においても最初、役所広司と永作博美はまったく別の物語として並行し素描される。大企業において、成果を期待されないこの部署の様子は、まるで『地獄の警備員』の新設された12課のようである。ドッペルゲンガーとの出会いの場面において、早崎は正視出来ずに窓際で目を手で覆う。前作『アカルイミライ』における藤村亡き後に突如現れる藤竜也のように、ユースケ・サンタマリアは突然、役所広司の前に現れる。君島に次いで、由佳がプロジェクトに合流してから物語は明らかにジャンルレスになり、ホラー映画の範疇をいとも簡単に放棄する。自分の分身を殺し、新潟にあるメディコン産業に向け、完成したロボットを運ぶ場面はまたしても『893タクシー』や『勝手にしやがれ!!黄金計画』のようなの森の中の追いかけっこの様相を呈する。黒沢映画において、森から道路に出るときは右左を十分に確認しなければならない。鈍器による殴り合いに終わるかに見えたアクションの導火線に、スパナではなく、唐突に拳銃が加わり、来るべきアクションの機運が高まるも、物語の本筋はそこではない。ピタゴラスイッチの到来するガン・アクションの場面も自らの『勝手にしやがれ!! 黄金計画』をなぞるようである。まるでリチャード・フライシャーの『絞殺魔』のようにスクリーンに現れる分割画面が、今作の強いコントラストになる。幽霊はやがて分身となり、狂乱のうちに主人公に感染する。そのふてぶてしいまでの佇まいに90年代黒沢映画の1つの完成形を見る。
2.9
【自己矛盾】
嫌よ嫌よも好きのうち…


これまた黒沢清監督作品。嫌いじゃなかったのかよっ!というつっこみもありましょう。そこが哀しいサガってやつで…。
 ご存知のとおりドッペルゲンガーをネタにするなら一人二役。で、それを役所広司が『怪演』って言われても、彼の演技巧者ぶりは今に始まったことじゃない。結局、このネタをどう料理するのかが気になったのだけど、結局いつもの黒沢作品。消化不良もいいとこ。最近、個人的に再評価している永作博美になるほどなあくらいが得たものかな。
盆栽
3.9
もう1人の自分に会ってみたい


 ジャケットからは想像できないほどコメディな黒沢清作品。てっきり、自身のドッペルゲンガーと出会ってしまった主人公が"死"から逃げるサスペンス・ホラーと思っていましたが、まさかの笑いの連続。良い意味でも悪い意味でも意表を突かれた一本でした。

 なにより、役所広司の演技魂が凄い!タイトルからも分かるように、彼のドッペルゲンガーが登場するので一人二役を完璧にこなしています。同じ画角に役所広司が2人いる時点で頭が痛くなる。しかも編集が上手い。不自然なく2人の役所広司の顔を同時に映すことができています。映像は怖いのに台詞で和ませてくれる優しい黒沢ワールド。

 結局は"善悪" "隠と陽"の物語であり、どこまで自分自身を信じれるか、どこまで他人から信じてもらえるかの駆け引きが根本的なテーマなのかもしれません。自身のドッペルゲンガーを見てしまった者には共通して何かしらの"難"を抱いている。その者の弱みに付け込もうとする時にドッペルゲンガーは現れる。本作からドッペルゲンガーの本質的な概念について学ぶことができました。
 一方、強い意思を持つ者は確固たるアイデンティティと自立心がある。その象徴としてラストのロボット描写。非常に感慨深い。

 最後まで笑みが消えなかった本作ですが、鑑賞後にふと「いや、これ実際に起きたらトラウマ級のホラーだよな」と思ってしまいました。観終わってからコメディからホラーに変化する異質な映画体験。自分のドッペルゲンガーと会ってしまった時は諦めましょう。

 むしろこの内容で黒沢節炸裂の純ホラーが観たかったかも。

2024.5.27 初鑑賞

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