勝手にしやがれ!! 英雄計画の作品情報・感想・評価

勝手にしやがれ!! 英雄計画1996年製作の映画)

製作国:

上映時間:81分

ジャンル:

4.0

「勝手にしやがれ!! 英雄計画」に投稿された感想・評価

紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2018.11.3 CS

中盤マジでびっくりしたし、いつもの「森のくまさん」が流れ始めた後での「ジャンヌ・ダーク」的な洞口依子のラストカットに泣く。大杉漣のヤクルトネタ、空き地での7分間の長回しもヤバすぎ。今の気分だと5 > 3 > 6 > 1 > 2 > 4かな…

このレビューはネタバレを含みます

長回しとラストの平行移動。
ラストの揺れるカーテンもめっちゃいい。
黒沢清っぽいディストピアがもうここで描かれてた。
新潟で2人に会いたかったな。
notitle

notitleの感想・評価

3.6
二人のチンピラが、正義とは何かを体張って示すドタバタ劇。所謂、“黒沢清”ぽさは、今よりこの頃の方が感じられそう。インベーダーゲームの様なドリーの連続に笑ってしまう。脚本が面白いかはよく分からない。シリーズ物は、最後から遡るものではないな。
シリーズ完走。役者が動き回る映画って観てて本当に気持ちがいいけどこのシリーズはまさにそれ、愛おしくてたまらなかった
最終作ということで明らかに壊しにかかっているのと、ラストの廃屋ショットが決まりすぎ。
中庭

中庭の感想・評価

3.9
電柱に額をぶつけ倒れ込む寺島進、上手すぎ(いやあれ当たってるか?)。背の低さに議員のスーツがかっちりとハマっていた。
放物線を描く花火の軌道と音、近さに酔いしれながら右側へフレームアウトする二人の支え合いながら走る姿に心打たれぬ観客はいない。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

4.3
デモ隊と権力がぶつかり合うところは長回し映画史に残る名シーン。

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清監督の「勝手にしやがれシリーズ」の最終作。 

このシリーズで続いていた「ものすごくいいかげんなチンピラ2人(哀川翔と前田耕陽)が、ヘタレなヤクザ達と繰り広げるドタバタ劇」が、このシリーズ最終作には無く、残念な作品である。 

毎回マドンナが変わるシリーズであるが、本作では黒谷友香がマドンナ役。 

正義感に燃える青柳君(寺島進)がヤクザと闘うが実はワル、という設定はこのシリーズよくある話。 
また、町に住みついてしまったヤクザといわれる雨宮(清水宏)も、実はヤクザでなくて畳屋、というのも同様。 

チンピラ2人(哀川翔と前田耕陽)を殺せないという映画製作面での制約から、最後は「花火と白煙で生死不明」とした苦労話は、黒沢清監督が自著で語るとおり。 
本当は『明日に向って撃て!』風で終わりたかったのではなかろうか…。 

シリーズを無理やり終結させなければならない苦しい展開で、物語もあまり楽しくなくて残念な作品となってしまった。

「フレームイン/アウト」の教科書みたいに見えました。後、ある種の黒沢清集大成。
ユウさんがいなくなってからの不穏はデビルマンであり入江「ビジランテ」すらも感じる。
画面奥から黒沢友香、哀川翔、前田耕陽を一直線に結んだり構図の格好良さは勿論だけども、それ以上に人物からとことん離れたカメラが匿名性というか特別な人物がいないニュアンスを際立てる。
常に緩くても大丈夫だった二人を初めて心配させるように撮られてると思う。
だからこそラストのワイルドバンチ的な黒沢空間には呑まれるしかなかった。いつも通りな会話に、明らかに「彼方側」を感じさせる霊的空間。姿が靄と同化する二人と、洞口女史を「来訪」する風!
異様なモノを観たけど人物の出し入れやアクション、省略で進む純映像作品というか。
まさかのジガヴェルトフ、そしてワイルドバンチ。
やはり黒沢は、カーテン(今回はのれん)と風である。
はたまたアカルイミライも想起させる。
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