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マダム・サタン
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『マダム・サタン』に投稿された感想・評価

Cem
4.0
浮気夫の心を取り戻そうと、飛行船での仮装パーティに“マダム・サタン”として乗り込む妻。上流階級の倦怠期夫婦のいざこざを発端に、事態はとんでもないスペクタクルへ! 流石デミルというしかないクレージーな展開に度肝を抜かれるプレコード時代の怪作♬*.+゜

夫の浮気相手に嫉妬させたり、奥さんの頑張る姿がとても健気で素敵。衣装も奇抜で可愛かった🧡急に墜落して皆がパニックになる展開はGood😆飛行船からパラシュートでダイブしていく人々がオモロイ
デミル監督の作品中で最も“異色作”とされるトーキー二本目。それまでのMGM史上最大の製作費を投じた、夫婦ドラマ×ミュージカル×エログロ×特撮スペクタクル混在の超大作バラエティ。マダム・サタンの衣装は後のドラァグ・カルチャーにおける“キャンプ”美学の原点とされる。

アンジェラ(ケイ・ジョンソン)は、夫のボブ(レジナルド・デニー)が浮気をしていることに気づき深い悲しみに暮れる。しかし女中ジミーから助言を受け一計を案じる。それはまもなく開催される巨大飛行船での仮面舞踏会で、究極の悪女“マダム・サタン”に変身し夫ボブを振り向かせることだった。。。

噂通りの怪作だった。前半の夫婦ドラマは凡庸で退屈だが、後半の仮面舞踏会からは極めて非日常的でキャッチーな映像が続出する。特にクライマックスの飛行船空中分解とパラシュート脱出シーンは秀逸で1930年時点において史上最高の特撮を成し遂げていると言える。

派手な仮装をした男女の群れがテンション高く合唱しながら塔を登り飛行船に乗り込んでいく様は「ピノキオ」(1940)のカーニバル入場シーンを連想。続いて仮面舞踏会のオープニングショー“バレエメカニック”はテクノロジーと電気への賛美を表現したアヴァンギャルドなミュージカル。光学特撮の中で“電気の精”が生命を帯び、発電機やプラグの部品を模した衣装のダンサーたちが歯車やピストンの様に踊る。巨大なダンスフロアは未来的・表現主義的なデザインで、明らかに「メトロポリス」(1927)をオマージュしている。

そして女性たちの“仮装コンテスト”の過剰な装飾は、サイレント期のセックス・シンボル女優アラ・ナジモヴァの「サロメ」(1923)を彷彿とさせる。即ち原作のビアズリー挿絵→同作の美術監督ナターシャ・ランボヴァ→本作の衣装デザインを務めたエイドリアンへと、前衛的で幾何学的なアール・デコ美学が継承されている。ちなみにエイドリアンはMGMの専属衣装デザイナーで、後にグレタ・ガルボ、キャサリン・ヘプバーン、ジョーン・クロフォードらのスタイルを確立した伝説的人物。本作での過剰なまでの装飾性は、後のドラァグ・クイーンに連なる美学“キャンプ”の原点とされている。

主人公のアンジェラが、ファーストカットで比喩される籠の鳥から巨大飛行船の中のマダム・サタンへと変貌し、最後にパラシュートで家庭へと帰還する物語。マダム・サタンが象徴するキャンプな衣装のヴァンプなキャラクターは、新時代のジェンダー像を予告している。その高い志と意欲は伝わってきたしビジュアルも革命的な一本。惜しいのは前半の冗長さと、舞踏会の会話シーンなので、30分ほど削れていれば傑作になったと思う。ただし、個人的に艶笑喜劇が苦手な分、なおさらそのように感じてしまったのかもしれない。
控え目に言って好き。プレコード期らしい乱痴気な饗宴も、ユーモラスでありながらテクノロジーと来たる近未来への熱気と渇望が溢れて胸踊る。女性像は天使⇄悪魔とステレオ的な二面性で描かれるが、対比構造でなく一人の心理表象としては珍しいし先進的、と思ったら脚本が女性なのか。貞淑従順な妻からセクシーオラオラなマダムサタンへの変身の露骨表現がコミック的で最高。コスチューム効果による内的願望(夫を懲らしめたい)の大胆な解放が天晴れで、マダムサタンに自分も翻弄されたい遊ばれたい。からのヒンデンブルク号の事故みたいな飛行船の難破と当時の合成技術を駆使した乗客の落下(乱痴気パーティーの衣装ママ)が展開としても絵的にも面白すぎる突然のスペクタクル。天使が悪魔になり、また再び地上へ。あのまま地に足のついた生活を歩めますよう

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