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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー

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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー

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『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』に投稿された感想・評価

Funazo
2.2
“ゴッドファーザー”の常にブチ切れの長兄ソニーとまではいかないもののジェームズ・カーンに合った配役だったと思う。ただ、大袈裟なタイトルの割には地味な展開が長すぎたので、期待していた程ではなく退屈に感じた。
AOI_BJ
-
マイケル・マンの劇場映画デビュー作。

後のマイケル・マン作品の片鱗が垣間見える本作。とくにウィーバー・スタンスによるガンアクションや、元シカゴ市警の警察官と元宝石泥棒を技術指導とし起用し、極限までリアリティを追及する演出は、このころからご建材である。
本作の原題は「Thief」。
ご存知の通り、“盗人・泥棒”を意味する言葉だが、邦題は何故か「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(81年)」。

高二での劇場初鑑賞時、この邦題の意味がさっぱり分からなかった。

しかし、だいぶ大人になってから調べてみると、「Cracker」がスラングでは白人を卑しめる言葉“白ブ○野郎”だったり、金庫破りのことを英語では「Safe Cracker」と言うことが判明。
おそらく「原題を直訳しただけじゃ、観客への引きがない!」と判断した日本の配給会社が、その辺から適当にとったのだと勝手に納得した次第である…(笑)。

公開時のキャッチコピー「コンピュータでガードされたロス最大の地下金庫が深い眠りについた時、俺のラスト・ビジネスが始まった!」でも分かるように、本作は所謂「金庫破り映画」として喧伝された。

(注:蛇足ながら、この惹句にはちょっと誤りがあって、劇中最大のヤマとなる場所はLAにあるバンク・オブ・カリフォルニアに隣接するビルの上から数えて3番目のフロアだし、金庫も無線連絡で伝える暗号によって警報装置が切れるアナクロなシステム…)

たしかに金庫破りを主人公にした映画なのだが、ジャン=ポール・ベルモンドの「華麗なる大泥棒(71年)」やカーク・ダグラスの「ザ・ビッグマン(72年)」みたいに、指先に全てをかけるような職人的なものではなく、冶金学や当時の最新工具を駆使した“細かな金庫破りの描写”が、これまでのケイパー映画とは一線を画していた。

ぶっちゃけ、今現在の目で見れば“アナログ現場作業”なのだが(笑)、「ソードフィッシュ(01年)」や「ダイ・ハード 4.0(07年)」に代表される「コンピュータのネットワークにチャチャっと侵入して即完了!」という、ゼロ年代以降のケイパー映画の展開に食傷気味の自分としては、劇中で描かれる“熟練技術を持つプロフェッショナルの姿”には、何度見返しても、毎回心にグッと刺さるものがある。

冒頭、最初のヤマとなる宝石店の金庫を、主人公フランク(ジェームズ・カーン)が解錠するシーン。
マグネットスタンド付き大型電動ドリルで金庫の錠箱辺りに穴を開け、中の歯車を金槌とノミで叩き壊して解除していくショットは、丁寧なディティールで描かれ、まるで匠の細密工芸を観ているかのよう…。

そして、後半の厳重にガードされた金庫を破るシーンでは、熟練した電気工事士&溶接工のような職人芸、額に汗する“はたらくおじさん”チックな風味を醸し出しながら、狙いのお宝をゲットする。

この「リアルな金庫破りというものは、こんな風に仕事をするんですよ!」とあたかも声高に主張しているかのような場面を撮るために、監督のマイケル・マンは実際に宝石泥棒だったジョン・サントゥッチを技術コンサルタントとして招聘。

しかも、これらのシーンで使用された強盗ツールの殆どは映画用として作られた小道具ではなく、サントゥッチから提供された“本物”の金庫破り用のもので、さらに驚くのが、終盤でのXXXXXXで金庫を焼き切るシーンは、サントゥッチが実際に犯行に使った手口を忠実に再現しているとのこと(!!)。

また本作は、実際に200軒もの住宅や店舗に侵入した宝石泥棒フランク・ホヒマーの著書「The Home Invaders(75年)」を監督マイケル・マン自らが脚色したものなのだが、シナリオ執筆時に原作者のホヒマーが刑務所に服役中だったため、なんと、ホヒマーを逮捕した(!)元警察官チャック・アダムソンを相談役としてわざわざ起用するなど、リアリティへの異様なこだわりを見せている。

このマイケル・マンの徹底したリアリティの追求、所作の細かなディティールへの執着は、20歳を過ぎた頃にキューブリックの「博士の異常な愛情(64年)」を劇場で観て感化され、英国ロンドンの映画学校に留学し、その際に出会ったリドリー・スコットやアラン・パーカー、エイドリアン・ラインたちとTVドキュメンタリーやコマーシャルフィルムを何本も手掛けた経験から培ったものなのだろう。

余談ながら…金庫破りのシーンでは無いが、メインクレジットの背景となる、街灯に照らされたビルの非常階段を小雨降りしきる夜空からティルトダウンする画や、LAの高層ビルの屋上から臨む、緑色の灯りに包まれた街全体を俯瞰するショット、そして終盤あたり、真夜中の公道を走るフランクの黒いキャデラックのフロントノーズに、バーやポルノ・ショップ、カジノといった金と欲にまみれた店のネオンが流れるように映っては消えていくカットは、大袈裟ながらシャネルかディオールのCMを見ているかのようで、美しく且つクールな世界観を醸し出していると思う。

さて、本作の大まかな粗筋だが…
ジェームズ・カーン演じる主人公フランクは表向き、中古車ディーラー及びバーの経営者だが、裏の顔は腕利きの金庫破り。
とある仕事の報酬を受け取り損ねたフランクは、闇組織の拠点=故買屋へと単身乗り込み、ボスのレオ(ロバート・プロスキー)に直談判。レオは約束通りの報酬を支払ったうえで、新たな案件をフランクに依頼する。
ようやく出来た恋人ジェシー(チューズデイ・ウェルド)と幸せな家庭を作り、裏稼業から足を洗う事を願っていたフランクにとって、最後の仕事とするには十分な金額の報酬を得られるヤマだったことから、この依頼を引き受けることにするのだが、それが破綻の始まりだった…という展開。

先述したように「ザ・クラッカー」には白人を蔑む意味合いもあるのだが、その言葉通り、主要登場キャラ(=白人のオッサンたち)は、個人的に友達にしたくないタイプばかりで、ほぼ全員が脂ぎった本能剥き出しの人種であり、その思考体系は“過剰な程のミーイズム”というか、常に主観のみで物事を判断し、自己の権利と利益のみを求めて行動する。

おそらく、彼らの思考体系に“譲歩”とか“妥協”という観念自体が存在しないからだろう。何故なら彼らにとって譲歩・妥協の二語は、“敗北・死”と同義語であるからだ。

フランクの女性を口説く様一つをとってみても、なかなかのオレ様っぶりだ。

レオと大金を稼げる長話をしていたおかげで、ジェシーとの初デートに2時間も遅刻するフランク。
ジェシーがつまらなそうにウトウトしながら待つバーでは、ブルース歌手マイティ・ジョー・ヤングが自身の曲「Turning Point(81年)」をバンドで生演奏している。

「♪〜オレのためにもう走らなくていい/オレのために夜更かしなんかしなくていい/オレは狭い世界に逃げる必要がなくなった/やっと落ち着くことができる/今、オレは人生の転換点を迎えたんだ〜♪」

レオから依頼された仕事が無事成功すれば、ジェシーとの幸せな第二の人生が築けると、まさにミーイズム丸出しのフランクの気持ちをこの曲は唄っているのだが、そんな事情を全く知らないジェシーは当然、「私をバカにしないで!あんたはケチな車を売っているセールスマンよ!」と開口一番、怒りをぶつける。

すると、フランクは「今履いているスラックスは150ドル!着ているシャツはシルク!!スーツは800ドル!それに金時計…あと3カラットの指輪をしているし、他の奴らが靴を履き替えるのと同じように高級車を乗り換えている!!」と、うんざりするような金持ち自慢をしつつ逆ギレ。

さらに矢継ぎ早に「ホントのオレは泥棒で、ムショ暮らしをした過去もある。このことは前の妻にも言わなかった。オレは一直線な男だ。思ったことは曲げない。だからガタガタ言わずにオレと恋を始めよう!」と、その強引な論法でさらりと大事なことまでカミングアウトし、果てはプロポーズまでしてしまう(!!)。

まあ、その後、閑散としたダイナーへと場所を移し、幾分フランクも落ち着いたのか、戸惑うジェシーの言葉「アナタがいつ捕まるか、いつ殺されるか分からないじゃない…」に対して、「刑務所では凍るように時間が止まっていた。何もかも無くしてしまったんだ。失った時間を取り戻すためには早く走らなきゃいけない。だから一緒になってくれ。君とならすぐに素晴らしい何かを作れそうな気がするんだ…」と囁くように言い返す。

ここからは勝手な憶測だが…フランクが未だに宝石泥棒をしている理由は、10代後半から30過ぎにかけて、刑務所で過ごしたことで失ってしまった時間を、堅気の仕事の何十倍ものスピードで稼げる裏稼業によって、なんとか取り戻そうとしているからだろう。

このダイナーでの2人の会話中のSE(効果音)がまた洒落ている。
ハイウェイを走る何気ない車の騒音だけがうっすら聞こえてきて、さも、これから表社会でちゃんと生きようとするフランクの気持ちと呼応している感じがするのだ。

因みに…このダイナーでの台詞は、ジェームズ・カーン曰く「自分のキャリアの中で最も誇り高い台詞」とのこと。

但し、そんなフランクの夢・未来の行先を左右する依頼主の闇組織の大ボス、レオが実のところタヌキ親父で、元々フランクとレオの間に直接的な面識はなく、レオにとっては子分を介して使っている外注業者の1人という位置づけ。

また、一見すると好々爺といった風情があり、生意気なことを言ってくるフランクに対しても「お前の好きなようにやればいい」「人も資材も必要なものは全部揃えてやる」などと、実に優しいことを言ってくるし、ジェシーが子宝に恵まれず、フランクが前科者なので養子も取れないと知った時にも、「水臭いじゃないか。なんで早くオレに相談しないんだ」と、2人のために養子まで用立ててくれる。

そんなワケでフランクとレオは良好な関係にあるように思えるのだが、ヤクザの世界がそんなに甘いはずがなく、最後の大仕事を終えて引退しようとするフランクの目の前で、レオは本性を表す。

これまでにも、レオは誘因を与えて人材を取り込み、抜け出せなくなったところで使い潰してきたのだろう。
自己の権利と利益だけしかアタマに無い、非情な言葉をフランクに浴びせるのだ。

「今は、お前がムショにいた頃の世界とは違う。お前には妻と子供、守るものがいるからな。オレがその首根っこを押さえている。そのためにオレの奴隷となって身を粉にして働き続けるんだ!働け、フランク!」

(蛇足ながら…フランクを仲間に引き入れようと、レオが劇中で初めて姿を見せる真夜中の埠頭でのシーン。
この時、車のヘッドライトのみがレオの顔を照らしていて、まるでフランクに悪魔の囁きをするかのような、不気味な表情を浮かび上がらせる、絶妙な照明設計がなされている。)

ここからはネタバレになるので詳細は伏せるが、以降、フレンチ・ノワールか日本の任侠映画のような展開になる。

自宅に戻り、鏡に映る自分を見て、無念の表情を浮かべるフランク。
一度修羅の道に入ったら最後、その本分から逃げ切ることはできない。
人並みの人生を送れると思っていた自分が甘かったことを認識し、フランクは全てをリセットすることを決意する。

そして、コケにされたら相応の報復を行うという“裏社会のケジメ”をつけるべく、レオのいる組織のアジトに単身向かうのだ…。


本作を乱暴に一言でまとめれば、“堅気になれないオッサンたちの挽歌”。

犯罪者のプロとしての流儀、犯罪者という立場と私生活の矛盾といった要素が、濃厚且つ純度高く描かれており、見応えのあるドラマになっていると思う。

そして、ここで描かれたテーマ「守るべきは家庭か、仁義か」と云う選択を、マイケル・マンは以降、何度も繰り返している。

「ヒート(95年)」のロバート・デ・ニーロは、落とし前をつけることを優先したために、恋人との未来を失ってしまうし、「インサイダー(99年)」のラッセル・クロウも、ワンワン泣き喚く奥さんと子供を無視して、不正した会社と戦うことを選択する。

あくまでも個人的な意見だが…
マイケル・マンは、十数年前くらいのインタビューで「自分には一生コメディ映画は撮れない」と公言していたように、男臭い犯罪映画ばかり撮ってきた“直球一直線の演出家”の印象が強い。

TVからそのキャリアをスタートさせたマイケル・マンは、英国から戻った後、TVドラマ「刑事スタスキー&ハッチ(75年〜79年)」などの脚本を書き、TV映画「ジェリコ・マイル/獄中のランナー(79年)」を演出し高評価を受け、そして本作「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」で、念願の映画監督デビューを果たす。

だが、当初マイケル・マンが自身の映画デビュー作として思い描いていたのは、エドワード・バンカーのクライム小説「こんな獰猛な野獣はいない(73年)」。
著作権のトラブルで頓挫し、のちにダスティン・ホフマン主演作「ストレイト・タイム(78年)」として、他の大手スタジオに横取りされてしまった企画である。

小説「こんな獰猛な野獣はいない」は、仮出所した妻子ある中年男が地道に生きようと更生するも、世間の目は冷たく、再び悪の道に踏み込んでしまうという前科者のしがない生き方を描いた作品で、まさに本作「ザ・クラッカー」の原型といえる内容。

つまり、劇場映画デビュー作として構想していたアイデア、その未練を断ち切ることが出来ず、マイケル・マンは本作のシナリオを書き上げたのだ。

「有能な映画監督のデビュー作には、その監督のすべてが宿る」とよく言われるが、まさに本作はそれを象徴する好例であり、以降続く彼のフィルモグラフィー、「ALIアリ(01年)」「コラテラル(04年)」「パブリック・エネミーズ(09年)」、そして現時点での最新作「フェラーリ(24年)」など、それぞれ題材こそ異なるが、その殆どの作品にマイケル・マン特有の“男の矜持を描く熱(=ヒート)”を、あくまでも個人的ながら感じてしまうのである…。


最後に…

やっぱりガマン出来ず、ネタバレ承知の上で書かせて頂くが…
まともな生活を夢見るフランクが、ヤクザ稼業から逃れられずドンドン追い詰められていく展開=フランクの葛藤をずーと描き続けた100分過ぎあたりから、ようやくアクション・シーンが訪れる。

今のアクション・エンタメムービーに慣れ親しんだ方なら、おそらくこの展開に途中で音を上げてしまうだろう。
但し自分だけかもしれないが、愛している人々、親しんだこれまでの生活を捨ててまで、フランクが自分のプライドを守ることを選択するには、これだけの時間、語るべき要素が必要だったと思う。

そして本作は実戦に対応した拳銃による射撃法=コンバット・シューティングを初めて取り入れた映画としてよく知られているが、初鑑賞時、ガンマニアではない自分からしてみれば、正直なところ、革新的だとか衝撃的だとか、そんな風には感じなかった。

たしかに、これまでのクライム・アクションでは、「ダーティハリー(71年)」のような腰を落として大きなガニ股で撃つスタイル、所謂「拝み撃ち」が主流だったため、本作でのフランクの射撃テクニック、拳銃ホーグ・ロングスライドを両手で持ち、ウィーバー・スタンス(=銃を持つ利き腕側の足を引き、正面から見て身体が半身になる)で構え、ダブル・タップ(=二連射)で相手を倒すといったコンバット・シューティングに、多少の新鮮味を覚えたものの、それよりも金庫破りとしては“不自然過ぎる”戦闘のプロっぽい動きに大いに戸惑った…(笑)。

プリプロ中、ジェームズ・カーンが銃の扱い方を学ぶため、アリゾナにあるアメリカン・ピストル・インスティチュートのオーナー、“コンバット・シューティングの提唱者”と云われるジェフ・クーパーのところで修業した際、当初ジェフ・クーパーは「そもそも警察官のためのテクニックなんだから、実際の泥棒がこんな撃ち方なわけがない!」と指導を拒否したらしいし、当のジェームズ・カーン本人も公開直後のインタビューで「現実的には、こんなことをする必要ないよね…笑」と答えていたりする…。

まぁ、ガンマニアの映画ファンにとって、本作は革命的作品だったらしく、以降、コンバット・シューティングがハリウッド産映画に定着し、拳銃を両手でホールドし、体を半身にして構えるウィーバー・スタンスという射撃姿勢が80年代のアクション映画を席巻することとなるのは紛れもない事実であり、翌年に公開された「48時間(82年)」ではニック・ノルティがコルト・ガバメントをウィーバー・スタンスで構えているし、一見、おチャラケたポリス・アクションであるエディ・マーフィ主演の「ビバリーヒルズ・コップ(84年)」も、銃の扱い方はコンバット・シューティングの観点から見れば、極めてリアル志向らしい…。


あとホントにどうでもイイことだが…

本作は、ジョン・べルーシの実弟ジェームズ・べルーシの初めて役名がついた劇場作品であり、一見ズボラに見えるも、金庫の警報装置を切ったり、換金した報酬を受け取る等、ちゃんと仕事をするタイプのフランクの相棒バリー役を好演しているのだが、個人的に注目したのは劇中、盗みのターゲットとなるビルを下見する時に着ていた“黒地に花柄のアロハシャツ”。

衣装係が8週間かけて探し回ったもののイメージ通りのものが見つからず、結局スタッフが自作した逸品らしいが、このアロハ、後年「グーニーズ(85年)」で食いしん坊のチャンク、「デッドプール2(18年)」でライアン・レイノルズ演じたウェイドが着用していたものと激似なのだ(!?)

もしかしたら、「グーニーズ」の監督リチャード・ドナー、そしてライアン・レイノルズにとって、本作「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」は忘れられない、愛すべき作品なのかもしれない…(爆)

そして、もう一つ…。

本作の劇伴を担当したのは、ドイツのプログレ・ユニット、タンジェリン・ドリーム。

ウィリアム・フリードキン監督作「恐怖の報酬(77年)」に続くサントラ仕事なのだが、そもそもマイケル・マンにタンジェリン・ドリームを勧めたのはフリードキンだったらしい。

それまでのハリウッド産クライム・アクション映画が、ストリングスかジャズバンド編成のオーケストラが当たり前だった頃、シンセ・サウンドの劇伴は結構目新しかった覚えがある。

序盤から概ねエレクトリックなスコアがメインなのだが、ラスト・シーケンスになると、いきなりジミー・ペイジのようなギターが唸るブルージーなロック調の曲に変わる(!?)。

この曲「Confrontation」は、ワークプリント試写後、マイケル・マンが急遽変更を求めて新たに追加制作されたものなのだが、既にタンジェリン・ドリームが欧州ツアーに出発していたため、代わりに「ローラー・ブギ(79年)」や「フェイドTOブラック(80年)」といったマイナー映画のスコアを主に仕事としていたクレイグ・サフィンに作曲を依頼。

こんなバタバタした経緯が、おそらく曲風の微妙な違いに影響しているのだろう。

その際、マイケル・マンはクレイグ・サフィンに「劇中の中頃まで、迷路のような世界を彷徨っていたフランクが、最後の最後で、本来行くべき道を見つけた…。そんな彼の心情を表現するような曲にして欲しい!」とオーダーしたらしいが…ピンク・フロイドの曲「Comfortably Numb(79年)」の後半、デヴィッド・ギルモアのギターソロにソックリな気がして、初見時はもちろん、何度鑑賞してもイマイチ気分が上がらないのである…(汗)。

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