『ゴーストワールド』
原題Ghost World.
製作年2001年。上映時間111分。

若者の間でカリスマ的人気を誇るダニエル・クロウズの新感覚コミックをソーラ・バーチ主演で映画化したおしゃれでキッチュでとびきり切ないアメリカン青春ストーリー。
YouTubeにて視聴(日本語字幕はナシ)

イーニドとレベッカは高校を卒業した今も進路も決めないまま好きなことだけしてフラフラしていた。
ある日、二人は新聞の出会い系の広告に載っていた中年男をダイナーに呼び出し、待ちぼうけを食っている惨めな姿を見て暇を潰すのだったが。。。

イーニッド（ソーラ・バーチ）とレベッカ（スカーレット・ヨハンソン）は大人の仲間入りをしようとしとる不満多しの10代の女子。
今風に書けば、周囲の変化や退屈な日常のなか憂鬱な毎日を送るサブカル系女子ってとこかな。
両親や同級生からは疎まれている彼女たちは、ほぼノンストップで誰に対しても辛辣な意見を吐く。
イーニッドは、その毒舌を疎外感のある無愛想なシーモア（スティーブ・ブシェミ）に向けると、彼が自分とよく似ていることに気づき物語は変わった友情を育んでいく。
今作品は、ダニエル・クローズの同名のコミックを基にしてるそうです。コミックを読んだことがないので、この映画がコミックに忠実かどうかについてはコメントできませんが、クローズが製作に関わっていることだけは確かです。
脚本の共同執筆に加えて、テリー・ズウィゴフ監督にコンサルタントとして協力してて、おそらく、コミックは　ちょいダークな内容で、それが事実であれば、そのトーンは映画にも引き継がれているんとちゃうかな。
今作品は、コメディーとしてクレジットされてるけど、ちょい暗めコメディやと云うことに留意すべきっす。
確かに笑いはあるけど、ノンストップでギャグやジョークがマシンガンの様に飛び交うわけじゃなかったけどステルスギャグは満載かな。
彼女たちは、自分たちが言葉で表せないくらいクールで知的であることを自覚してる。
アウトサイダーであるがゆえに、自分たちの楽しみのためには何をしてもいいと考えてる。
ある日、イーニッドは人名録を見ていて、文字通り数週間前に空港で偶然出会った黄色いドレスを着た女性を探している孤独な男の悲痛な広告を偶然見つけた。
彼女たちは『その女性』のふりをして男に電話をかけ、会う約束をするようメッセージを残します。
その男が地元の食堂で何もせずに座って待っているのを遠くから眺めているうちに、イーニッドは『これはそんなに面白いアイデアではないかもしれない』と思い始めた。
その男、シーモアを知ろうと個人的な活動を始めるが、彼は不思議なことに、問題を抱えたティーンと多くの共通点を持っていた。
一方、レベッカは高校を卒業し（イーニッドは美術の授業を終えるためにサマースクールに通うことになった）、仕事を確保し、イーニッドとの共同生活を考えていたアパートのために貯金をしている。
ベッキーが将来の計画を立てている一方で、友人は慣習という概念を真っ向から否定している。
一方、イーニッドはシーモアとの距離を縮めていく。
特に、イーニッドのサッドサックな父親（ボブ・バラバン）が、ティーンエイジャーが我慢できない元妻マキシン（テリ・ガー）と復縁すると言い出したことで、2人の間には別れが訪れる。
イーニッドは、シーモアが黄色いドレスを着た女性を見つけるのを手伝うことを目標にしていたが、この決断とレベッカとの別離により、彼女は一人で自分の青春と向き合うことになってしまう。
ズウィゴフ監督は、ドキュメンタリー映画から長編映画への転換をシームレスに行ってるらしいし、今作品は新進気鋭のフィクション映画のようには見えへん。
イーニッドとベッキーは、ここでは人気者を殺そうとしているわけではないが、舌鋒鋭く『普通』の人々を切り捨てることもできひん。
彼女たちの意見は決してユニークなものじゃない。
大人の10倍以上の知識を持ちながら、年配者を温和で優越感に満ちた軽蔑の対象としている。
コミック本にインスパイアされた今作品の物語は、ティーンの現実にしっかりと根ざしているんちゃうかな。

ジャズやブルースのビンテージ曲が多く、特に1931年のスキップ・ジェームズの曲『Devil Got My Woman』がエエなぁ。
風呂上がりソファーに寝そべって聴きたい。(興味のある方お時間ある時タイミングがあったときにどうぞ)

https://youtu.be/BtZ6DoeimP4

もちろん、現代の音楽も十分挿入されてますがブルースが中心でした。
アートワーク、特にシーモアの『Cook's Chicken』のスクラップブックとイーニッドの絵のポートフォリオは、ロバートの娘であるソフィー・クラムによって素敵なアクセントとなっていましたよ。
今作品は、女子だけのものではなく、真のティーン・ムービーかな。
描かれている苦悩、混乱、成長の痛みは、どちらかの性別に向けられたものではなく、両方に云えることがたくさんありました。

程よい脱力感と主人公の奇抜なファッション、個性が強い独特のキャラクターが癖になる。主人公のイーニドの拗らせ具合や熱中できるものや本当の居場所がなくモヤモヤしている感じがTHE10代で嫌いになれない。疲れて気力が湧かない時に観ても楽しめる。

仲良しコンビ、レベッカとイーニドが
楽しみながら、悩みながら、
大人になっていくお話。
白人とユダヤ人。趣味は尾行、笑
ブルースオタクのおっさんたちのパーティーに2人が参加、笑
レコード懐かしい。
エンパイアレコード🎬もまた観たくなった。
映画館の売店でバイトもします。
異星人解剖という名のバンドに期待したけど
演奏シーンなくて残念。
バンド名と、レンタルビデオ屋と、オタクパーティーはイエスマン🎬を思い出す。
ライブハウスのブルースのシーンは
昔行ったB.Bキング ブルースクラブを思い出した。
前半、ジュノ🎬やスウィート17モンスター🎬よりも面白かった。
後半はかなり深刻だった。
ソーラバーチ、スカヨハ、ブシェミがハマり役！
マイフレンドフォーエバー🎬のレンフロは
オーラが無くなってた。
ブシェミのシーモアも最高だけど、
リトルショップオブホラーズ🎬の
リックモラニスのシーモアも最高です。

🏆ホニャララ ワールド ランキング🏆
5.0 stars ウィーアーザワールド、
4.0 ゴーストワールド、
3.5 ロストワールド ジュラシックパーク2、
ウォーターワールド、ウェインズワールド、

パーフェクトワールドも観ないと。

レストランの黒人キャラクターが問題に。
またちびくろサンボ問題を思い出した。
木曜日の子供たち🎬のレビューに。
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