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明るい瞳
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『明るい瞳』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

3.4
フリスク代わりの安定剤系ムービー。発達障害?精神疾患?か微妙なところだが、まるで社会に馴染めない「風変わり」な主人公。兄夫婦と同居(寄生と言うのが正しいのかも)しているが当然居心地は悪く、しかも兄嫁の浮気現場を目撃してしまった事によりギリギリの均衡も破綻する。かねてから父の葬儀に参列を許されなかった(自分のビョーキのせいだと思い込んでいる)事を不満に思っていた彼女は家を飛び出し、ドイツにあると言う父の墓を見つけにいく旅に出る。が、めちゃくちゃいい感じのポツンと一軒家の前で運良くタイヤがパンク、その家に住む木こりとイチャコラしだして、最終的に青姦してこの映画は終わる。

はっ?(怒)

とまぁそこは置いといて、監督の狙いとしては言語に頼らないコミニュケーションの姿を描きたかったとのこと。その狙いは充分成功しているのだろうし、言葉が通じないから台詞も無く、後半はほぼサイレント映画状態に(って訳でも無い)。確かに前半は兄夫婦が自分についてコソコソ話している姿や、彼女の頭の中にこだまする幻聴(?)が大きな脅威となっているが、後半はその幻聴が二人を結びつける最大の要因にもなってくる。話自体は半身浴くらい浅いがゆったり浸かる分にはいいだろうし、全体的に胸元がゆるゆるなので胸チラムービーとしてはなかなかの佳作(とかどうでもいいですよね)。どこにも居場所なんてな〜い♪な鬼束ちひろみたいな人はお気に召すのではないだろうか、知らんけど。
emily

emilyの感想・評価

3.5
兄夫妻と暮らしているファニー。社会に順応できず、兄夫婦にも奇想天外な行動で迷惑をかけている。ある日兄妻の浮気現場を目撃してしまい、ますます関係が悪化し居心地が悪くなってくる。そのまま家を飛び出るように旅にでる。国境を越えてタイヤのパンクを手伝ってもらった木こりの男と出会い、徐々に人との距離感を取り戻していく。

赤いニット、赤い靴、レトロなインテリア、緑に囲まれた閉鎖的な田舎町で、兄夫婦と同居している。兄は外で毎日腕立てしており、常にちょっかいを出してくる。妻を愛しているが、妹のことが心配で、常に気にかけている。ファニーは思うことを言葉にすることが苦手な女性で、それなのに余計な言葉で毒づいたりする。肝心な兄妻の浮気発覚の時も、何か言いたいが言えず、もやもやとイライラだけが募り、逃げることでしか自分の精神を保つことができない。常に心の声に「黙れ!黙れ!」と自分で言い聞かせ、言葉で表現することを自らが拒んでいる。その分奇想天外な行動に出て、行動でわからせようとするが、人と人とのかかわりにはやはり言葉で一生懸命伝えないと誤解が生まれてしまうことが多いのだ。

兄夫婦とファニーがバーにいて、目線の探り合いがなんとも痛々しい。ファニーは友達の男性と一緒にいて、兄はそれも気になる。3人のそれぞれの不安と不穏に言葉が交わらないため、どんどん関係がこじれていく。ピアノを弾く時間はファニーにとって心を落ち着かせる時間であろう。過保護な兄、父親の事、一つ一つ順追って話せば伝わるが、兄の妹は”病気”という勝手な決めつけが、無意識の内に相手を傷つける発言へ導く。

義姉とも話し合うことなく、暴力に走ってしまう。そこに兄の一言がファニーに大きなダメージを与え、そのまま赤い車で逃亡する。ピアノの音楽が流れ、車のリズムと共に呼吸が整い、個人的に一番好きなシーンの足の不自由な人の仕事を手伝うシーンだ展開される。カラフルなプラスティックの椅子を運んでる彼をファニーは自ら率先して手伝うのだ。ただちょっと不器用なだけで、本当は心優しく素直な女性である。プラスティックの椅子を何個も重ねて運ぶ彼女。白い壁づだいに歩く彼女の左側に、かわいい窓がある。その窓にはハートに切り抜きがしてあるのだ。記念に一つ椅子をもらって、旅を続ける。

何気ない一コマだが、彼女の人となりが見え、そうしてなによりカラフルな色と窓の可愛さ、構図もロマンティックで印象に残るシーンである。

そこからオスカーとの出会いである。彼とは言葉が通じない。彼は英語もわからないようで、はじめは懸命に会話しようとするが、次第に二人の会話には言葉が存在しなくなる。ジェスチャーと視線のみの会話になるのだ。その分一生懸命伝えないといけない。今までで言葉が通じる相手との会話もままならなかった彼女が、何かを伝えるために懸命にジェスチャーする姿が健気である。

穏やかな緑に囲まれたオスカーの家で木こりの手伝いをしたり、外のシャワーで体を洗ったり。澄んだ空気に、緑があふれ、コケも生えている。二人は無言のままでも見つめあい、会話を続けるのだ。言葉がなくても通じ合える。いや言葉がないからこそ、通じ合えるのかもしれない。お互いが空気のように溶け合い、息遣いも歩く歩幅もあってくる。二人が交わるシーンも森の中で男の背中のくぼみの動きだけを見せるセンスの良さにも魅せられる。

色使いや小物使い、赤や黄色など、色彩感覚も美しく、大自然に囲まれた静かに流れる時間が、ファニーの心を整えるように、観客の心にも穏やかな時間を与えてくれる。
人と人との会話がいかに大事かを改めて考えさせられるとともに、言葉の無意味さも感じられる。大事なのは伝えたいという気持ちである。自分を持つのは大事だし、それが周りと同調できないこともあるだろう。でも言葉で、または別の手段で伝えようとする気持ちがあれば、壁は越えられるはずだ。

自分の居場所は必ずあるはずだ。彼女は間違った場所に居ただけ。磁石のようにひかれあう人のそばで、同じリズムと同じ空気感を刻めれば、自然と笑顔があふれ、穏やかな気持ちになれるはずだ。人間関係に疲れた時に、そっと隙間を埋めてくれるような、心のオアシス的な作品だと思う。
言動が風変わりなファニー。
兄夫婦と共に暮らしているが、それは各々が牽制しあうような馴染まない生活。
ある事が原因で喧嘩になり、ファニーは家を飛び出していく。

ピンク色な優しい雰囲気のジャケット。
薔薇の花のようにあくまでも見た目はふわりと柔らかでありながら、迂闊に手を出したら鋭い棘が突き刺さった。
言動の様子や病院、薬などの要素からして、ただ変わっているというわけでなく恐らく精神疾患をもつファニー。
彼女の人生のほんの一コマを観たに過ぎないけれど、この生活の閉塞感ともどかしいような痛ましさに気持ちが重くなる。
上手く自分の気持ちを伝えられない。
どんな顔をしたら良いのか分からない。
相手が何を思っているのか読み取れない。
ファニーの様子が極端なだけで、本当は人間のほとんどがこれらを上手にこなすことなんて出来ていないのかもしれない。

ファニーが旅立った後に見せるコミカルなシーンはチャップリンへのオマージュ。
本人は至って真剣にやっている様子が可笑しい。
そんな彼女が森で出会ったドイツ人(?)青年オスカー。
言葉がお互いに通じないせいもあって、彼と出会ってから台詞が殆どなくなり、観客は鳥のさえずりや風に揺れる木立の音に耳を傾けながら彼らをそっと見守るしかない。
ドイツ人らしい一見無愛想な雰囲気のオスカーだけれど、よく見れば美しいブルーの瞳は優しさに満ちている。
ファニーに干渉しすぎず、一定の距離間を保ちながらそっと見守る。
そのスタンスはきっとオスカーが大自然の中で生活してきたからこそ身に付いたもの。
自然というのは人間の感情などお構いなしにただ悠然とそこに存在しているから。
人間にとっては時に非情に、時に優しく。
いまファニーに必要だったのはこういう環境なんだね。
心が死んでしまわぬように、自分と静かに向き合う時間。

不意に立ち止まりキスをする。
また少し歩きだし、立ち止まるとキス。
暗黙の合図のようなものがなんだか愛らしい。

そして宙ぶらりんな終わり方。
2人にとって、これは恋とは少し違うものだったかな。
私たちが空の青さや桜の儚い美しさにふと急ぎ足を止めるような、きっとそんな人生の小休止。

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