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黒猫
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目次

黒猫の作品紹介

黒猫のあらすじ

第一大戦後のハンガリーの小さな街を舞台にした怪奇ドラマ。ホラー映画の二大怪優カーロフ=ルゴシの初共演作として知られる怪奇作を撮ったのは低予算早撮り映画の天才エドガー・G・ウルマー。

原題
THE BLACK CAT
製作年
1934年
製作国
アメリカ
上映時間
65分

『黒猫』に投稿された感想・評価

3.6
▪️JPTitle :「黒猫」
ORTitle:「The Black Cat」
▪️First Release Year : 1934
▪️JP Release Date : 1934/09/13
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-253 再鑑賞
🕰Running Time : 65分
▪️Director : エドガー・G・ウルマー
▪️Writer : エドガー・G・ウルマー、ピーター・ルリック
▪️MusicD : ハインツ・ロームヘルド
▪️Cast : ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシ、デヴィッド・マナーズ、デヴィッド・マナーズ、ジャクリーン・ウェルズ、ジョン・ピーター・リッチモンド
▪️Review
🖋まさしく『フランケンシュタイン』VS『ドラキュラ』ですね!!人間としてのベラ・ルゴシとボリス・カーロフの2人の戦い(初共演作)そして、原作はエドガー・アラン・ポー(ネーミングと着想のパチリですが、ほとんど原作には忠実ではありません)となれば古典的なホラーファンならば必見の作品かも。エドガーG.ウルマーが監督。低予算早撮り映画の天才エドガー・G・ウルマーの傑作ですね。

🖋内容としては、ベラとカーロフが、お互いのライバル心を剥き出しにして画面の中で戦います。役柄としては、ベラはボリスに裏切られ、妻子を奪われた復讐の鬼として。そしてカーロフはベラの妻子を奪い、悪魔教を奉じる司祭として。。。

🖋本作も、ユニバーサル初期ホラーシリーズの一作で、ドイツ表現主義の最後の作品とも言われています。モダン建築の城を舞台に、悪魔主義や復讐劇、死体性愛、背徳を軸にしたストーリーが特徴的に展開されます。

🖋それにしてもドラキュラやフランケンシュタインにメイクしなくても2人の表情や演技が怪物そのものもで、この作品の薄気味悪さは怪物映画よりも際立っているかもしれません。

🖋さらに美術が素晴らしく、モダン様式の住宅やデザインは見どころのひとつです。

🖋物語は。。。
第一次大戦後のハンガリーの小さな街。精神科医のビーツは旅の途中知り合ったアメリカ人夫妻を伴い古い友人ののペルツィヒの屋敷を訪ねます。ビーツは、自分を裏切っただけでなく妻をも奪ったペルツィヒに復讐するためにペルツィヒを訪問したのでした。。。

▪️Overview (映画. comより)
「フランケンシュタイン(1931)」「ミイラ再生」のボリス・カーロフと「モルグ街の殺人」「恐怖の夜」のベラ・ルゴシが共演する怪奇劇で、美術監督から昇進したエドガー・G・ウルマーが第1回作品として監督にあたった者である。エドガー・アラン・ポーの名作からヒントを得て監督者ウルマーがピーター・ルーリックと共同して書き下ろした脚本であるから原作とは甚だ相違がある。助演者は「ミイラ再生」のデイヴィッド・マナース、「国境隊」のジャクソン・ウェルズ、「土曜日の大観衆」のルシル・ランド、「最後の一人まで(1933)」のエゴン・ブレッチャー、「戦線の嵐」のハリー・コーディング等で、撮影は「摩天楼の悲劇」のジョン・J・メスコールが担当している。
4.0
事実は小説より奇なり!

ひと様の新婚美人妻に一目惚れしたルゴシとカーロフが、夫を差し置いて美人妻を賭けたチェスバトルをおっ始めるウルマー製サイコホラー。新婚夫婦の命運が自分たちの全く預かり知らぬところでドラキュラとフランケンシュタインモンスターに勝手に握られちゃってる恐怖!😱

ポーの『黒猫』が原作らしいのだけど、どこがやねん!って言いたくなるくらい全く違うお話で驚いた。新婚旅行中に豪雨のせいでバスが橋の上から滑落。偶然乗り合わせたルゴシの提案でカーロフのお屋敷に行くことに。ルゴシは第一次大戦後、収容所で15年間幽閉され、生き別れた妻と娘を探しに故郷へ戻る途中だったのだけど、幽閉される原因を作った裏切り者カーロフへの復讐も兼ねた旅だった。いつの間にか主人公であるはずの新婚夫婦は物語の蚊帳の外に放り出され、ルゴシとカーロフの因縁の対決に焦点が当てられる…っていう流れ。

ルゴシを前にしてカルパチア山脈の話をしたり、カーロフを前にしてお姫様抱っこで女性を運んだりと、2人に対する役者ネタをかましつつ、戦争により全てを奪われ、関係性まで破壊され、狂人と化してしまった2人が未だに根深く残る戦争の傷跡に正面切って対峙している横で、ラブラブと呑気に惚気るアメリカからの新婚旅行夫婦という構図の象徴性が面白い。

ルゴシとカーロフは共に戦争によって全てを破壊された者同士でありながら、ルゴシは過去に置いてきた家族の温かさの再獲得、カーロフは悪魔信仰による病的でねじれた今の永続と、見ている方向は異なっている。この2人がチェスバトルをする姿は、戦争後における敗戦国の在り方を巡ったものとも捉えられるものの、深入りは避け、善玉ルゴシvs悪玉カーロフという魅せる対戦カードに全幅の信頼を置いているのが楽しい。クライマックスとか、眷属を使役するルゴシvs単身で戦うカーロフというこれまた役者ネタで貫いてるのも堪んない!

主題を浮き上がらせる装置としての螺旋階段が中盤以降に存在感を放ち、その「ねじれ」が死の臭いの漂う地下と、その真上に建てられた「傑作」と称される荘厳な屋敷を繋ぎ合わせる。本作はこの「ねじれ」を解消することに悲哀を滲ませ、アホみたいな新婚夫婦との空気感の差が製作陣の主張を強調している。

まだ2作しか見てないけれど、晩年製作の『驚異の透明人間』も初期作である本作も反戦テーマで共通しているのが面白いなって思った。どんな人生を歩んだ人なのか知らないけれど、ウルマー監督の中にある何かが反映されてるのかな。他作も気になるけれど、ウルマーBOX買うべきかどうか悩む…。
ポーの原作ってあったけど、あっちは奥さんの死体を黒猫と一緒に壁に塗り込めちゃってって話だったよな?
全然違ったけど、これはこれで面白かったし、この年代の「戦争の傷跡」みたいな話だったと思う。
黒猫ちゃんはまちがいなくかわいかったです。

ボリス・カーロフの顔圧がすごい。
男性みんな顔力がすごかったです。
これもみな男性陣がオールバックだからです。いまはみんな前髪で勝負してるが、オールバックですべて決まるよなあ男の顔って。
トッカータとフーガをオルガンで演奏する狂人、なんていうシーン今やったらコメディにしかならなそうだけど、こういう時代にしかもボリス・カーロフがやると妙に感動というか普通に恐怖に感じてしまった。


こぅ様に紹介いただき手に入れた「ホラー&ミステリー文学映画コレクション 狂気と幻影の世界」10枚組DVDの中の一枚。
このDVDセットもこれですべて見終えました。
見応えのあるコレクションをご紹介いただき、こぅ様ありがとうございました!

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