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黒い雨
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『黒い雨』に投稿された感想・評価

4.0
「黒い雨」
1989/5/13公開 日本作品 2019-001
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
1990年第13回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

「忘れてはならない『昭和』をフィルムに焼き付けた不朽の名作」。巨匠今村昌平の代表作のひとつです。
モノクロームの静かな映像が印象的です。あえてモノクロフィルムで撮影を行い、被爆シーン、炸裂する原子爆弾、立ち上るキノコ雲、爆心地に転がる黒焦げの焼死体などを特撮を駆使し、再現しています。原爆投下後の広島の惨状は、同じく広島原爆をテーマに制作されたアニメ映画『はだしのゲン』での描写を参考におり、映画史上に残る原爆投下の描写になっています。
ストーリーは壮絶なものですが、モノクロームの静かな映像、原作が小説ならではの淡々として深い台詞使い、今村昌平監督が言ってるように「この映画は声だかであってはいけない。低音でなければ。。」の表現がしっくりとくる、心に重たいものをそっとおかれたようなそんな作品です。
特筆すべきは主演の故田中好子さん(私はにとってはスーちゃんですが)の演技。壮絶な女性の半生を、内に感情を秘めた名演で、数々の賞を受賞し女優としての資質を開花させました。
昭和を代表する名作のひとつですね。

原爆による黒い雨を浴びたために人生を狂わせられてしまった女性と、それを暖かく見守る叔父夫婦とのふれあいを描く。井伏鱒二原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は今村昌平。矢須子に扮した主演の田中好子の演技は高く評価され、公開翌年の第13回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ数々の部門で受賞した。
TS
3.5
【原爆投下数年後の恐怖】75点
ーーーーーーーー
監督:今村昌平
製作国:日本
ジャンル:戦争
収録時間:123分
ーーーーーーーー
ちょっとびっくりしたのが、今作の製作が1989年と比較的新しいということ。なるほど、わざとモノクロで撮り古めかしい演出をすることにより、よりリアリティを醸し出したというわけですか。音声もどことなく古く、1950年代あたりの映画と言われても全く気づかないでしょう。今作は広島に原爆が投下された直後と、その後の被爆者の生活を追った作品です。原爆投下直後の悲惨さはもちろんですが、それから数年経っても全く油断できないという恐ろしさも今作は描いています。

1945年8月6日の広島。閑間重松は出勤のためいつも通り家を出た。しかしその直後一瞬光り、瞬く間に周りは地獄絵図となるのだが。。

わけもわからないまま一瞬にして広島の町が廃墟と化す。わけもわからないま一瞬で焼け死んだ人が大勢いるということを考えたら末恐ろしい限りです。主人公たちはこの段階では生き延びることができ、地獄絵図と化した町をなんとか抜け出すのですが、ここからが怖い。黒い雨と呼ばれる放射性物質を含んだ雨が大量に降り注ぎ、人体を通っていきます。まさかこれがこの数年後に悩まされる恐怖の原因とは知らずに。。

中盤あたりはやや平和な描写が続きます。それでも戦争の後遺症が残る人間も少なくはなく、例えば車のエンジン音が聞こえるだけで我を失い、あたかも自分が戦場にいるのだと錯覚し攻撃態勢に入る人物など、戦争が人に与える影響は計り知れないと感じました。そしてじわじわと髪が抜けていったりと。。

今作はどちらかというと原爆投下後の恐ろしさを描いたものであり、巨視的であります。世界からも絶賛されている今作。恐らく原爆投下直後の恐ろしさを描いている『ひろしま』も近々見てみたいと感じました。やはり何年たってもこの出来事を忘れてはならないでしょう。
Yuya
-
この世の終わりを思わせる原爆投下直後のヒロシマ…
そして 永遠に続く生き地獄…
被爆者の凄惨な姿 そして過酷極まりない その後の運命の あまりにも生々しい描写が 胸や脳裏にベッタリと黒い哀しみを 塗りたくられるような…
かと言って決して目を背けてはいけない重圧に ただただ押し潰されそうになる
たぶん最もその存在の重要度が高い映画の1つなんだと思う
ただ これを点数付けは無理だな やっぱ…

なんだろうか…
いつもはハリウッドのヒーローもんなんかに大興奮で その醍醐味にただただ狂熱を上げられるんだけども 毎夏のこの時期にだけは 別に大義があるわけもなしに 何故だかこうゆう作品で 大作を楽しんだ自分と勝手に帳尻を合わせたくなる…
ま そうさせるのは蝉時雨か ただのエゴかは よくわかんないんだけどさ

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