8月9日に寄せて。
反戦映画も数あれど、戦場で命を散らす人々が出てこない異色の作品。アニメ「この世界の片隅に」で、戦時中の日常が描かれたことが大きな共感と感動を呼んだが、80年代に製作された「TO…
昭和二十年八月八日の長崎のなんでもない日常。空襲警報が鳴らない間のささやかな結婚式。お腹にいる赤ん坊。道や川で遊ぶ子たち。めでたく招集が来たのに駆け落ちなんてそれでも男か。捕虜収容所で吹く笛と静かな…
>>続きを読むとべない沈黙、竜馬暗殺、祭りの準備と俺が大好きな映画を沢山撮ってくれる黒木和雄監督の作品の一つ。
これは原爆投下前日の長崎を描いた映画だ。
皆明日には恐ろしい原爆が落ちてくるなんて誰も予想せずに普…
当たり前の明日がこんなに尊いなんて、皆まさか明日が来ないなんて想像してなかった。
祝言を挙げた2人が、明日を未来を想い合う姿に込み上げてくるものがあった。
明日の繰り返しが未来のはずなのに。
今日と…
このレビューはネタバレを含みます
この世に産み落とされたいのちが、これから一緒に生きていく日を見たふたりが、ただ日々を繋いでいたひとり、ひとりが、こんな風に一瞬のうちに、昨日も今日も明日も奪われてしまうなんて、どうしても考えられない…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
戦時中の非常時に婚礼をあげる男女、出産を控えた女、捕虜を病死させてしまった兵士、恋人から赤紙がきたことを告げられた少女、出征する兵士の家族の写真を撮る写真館の主人…。長崎で懸命に生きる人々の頭上に原…
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