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綴方教室
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目次

『綴方教室』に投稿された感想・評価

4.0
主人公 正子(高峰秀子)は、貧しい家庭の子供だけれども、当時 日本は貧しかったのだろう。

酒飲みの父(徳川夢声) も 母(清川虹子)も、山本嘉次郎監督は 貧しさの設定ドラマの定番としての 子供を虐待などせずに、愛情豊かに接する家族像として展開させる。

綴方(作文)という学習に、子供への教育として思うままのことを書くことに指導する大木先生(滝沢修)が、招いた主人公 正子家族へに向けられた社会の非難に苦しむのも、また、貧しさだ。

洋服が贅沢だった時代。
冒頭の子供達が頭にモノを乗せて歩くシーン。

天才子役 高峰秀子の存在感。

同日、東京タワー 高峰秀子展 トークショーに参加。
彼女の 過酷な 女優人生も知る。

国立映画アーカイブ 2024/5/2
◎葛飾区四つ木の土手下に住む貧乏家族の生活誌

1938年 東宝砧 モノクロ 86分 スタンダード 
*画質は中、ホワイトノイズあり聴き取り難い

ここもやはり0メートル地帯なのだろうか。
荒川及び綾瀬川に沿う、葛飾区四つ木あたりの堤防下の木造住宅地は、雨が続くと未舗装の通りが川のように水浸しになってしまう。

小津安二郎も『長屋紳士録』(1947年)では墨東の、『お早よう』(1959年)では多摩川東岸の蒲田あたりの木造住宅地に住む庶民の生活を描いたが、本作の登場人物たち、特に主人公豊田正子(高峰秀子)の家族の生活は貧苦のさなかそのものである。

【以下、念のためネタバレ注意⚠️】








一家の大黒柱、父の由五郎は正子が棟梁の家のことをケチだと正直に書いたことから仕事を回してもらえなくなって事実上失職していまう。
毎日の食事の米も底をついているのに、由五郎は騙されたと言っては酒を飲んで泥酔して帰って来るし、母親のお雪(清川虹子)は動かなければ腹も空かないと横になっているばかりで、いつも不機嫌だ。

実際に豊田正子が小6の時に書いた綴方=作文が『赤い鳥』に掲載されて評判を呼びベストセラーになって、演劇として舞台化もされたものを、さらに映画化した作品だが、内容的には、お世辞にも「教育的」だとは思えない。

内容的には、これと言ったストーリーがあるわけでなし、エピソードを羅列した日常描写が続くだけである。

唯一、忠臣蔵のお軽や文七元結のお久のように、四つ木の住宅街からは現に若くして芸者として奉公に出される娘も居て、お雪も正子に「お前も芸者になったら、あんな綺麗な着物が着られるよ」と芸者に売られそうになったエピソードがヤマ場で、正子はそれを聴いて泣きに泣くことになる。
すんでのところで由五郎の定職が決まった、というところでハッピーエンドとなった。

むしろ、こうした挿話を含めて、昭和10年代、太平洋戦争前の東京近郊の庶民の「貧苦の極み」を再現したフィルムとして価値を有する作品なのだろう。

滝沢修が演ずる大木先生は、善良な理想的な人物として描かれているが、実際には教え子の豊田の印税を着服して一銭も彼女に渡さなかったというから、現在なら横領犯として逮捕されるはずの悪人だ。

そうしたエピソードも、貧しかった日本の「実態」をよく伝えるものだとも思う。

《参考》
*1 「綴方教室」で検索
ja.m.wikipedia.org/wiki/

*2 を観た。~3行映画評~
◎ 綴方教室 2020-10-18 07:23:01
ameblo.jp/noahsarks/entry-12632228941.html

*3 綴方教室 監督:山本嘉次郎
出演:高峰秀子 徳川夢声 1938年 87分
www.ne.jp/asahi/orchid/parethesis/h/tzrkt.htm

*4サブロジーの日々是ずく出し
映画『綴方教室』は14歳の高峰秀子が主演している懐かし映画だ
2020年09月14日07:01
saburojii.blog.fc2.com/blog-entry-668.html

*5 俺の命はウルトラ・アイ
綴方教室 昭和十三年八月二十一日封切 高峰秀子主演 山本嘉次郎演出作品
2022-08-21 00:00:00
ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12759778867.html

*6 大船シネマ
綴方教室(昭和13年)  2023.04.13
ofuna-cinema.com/tsudurikatakyoushitsu/

*7 ♪ラブ・ユー立石 2012年12月04日
『綴方教室』の舞台は、葛飾区立本田小学校(立石一丁目)
keiseitateishi.seesaa.net/article/106394669.html?amp=1

*8トリップ管理人の部屋Vol.1 2010-05-31 11:10
綴方教室の豊田正子と高峰秀子
aitrip.exblog.jp/9962072/

*9 キネノート 綴方教室
www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=66934

《上映館公式ページ》
京都文化博物館
生誕100年 高峰秀子 銀幕に生きる
2024.10.8(火) 〜 11.8(金)
会場: 3階 フィルムシアターかがある意味ではなくていたはかはわかひかひかひかひかふかひかひははへかひかふかひわぶわまかわかはわきは
www.bunpaku.or.jp/exhi_film_post/20241008-1108/
brian
3.9
バラック小屋で家族と暮らす小学生の正子(高峰秀子)にまつわる悲喜交々の物語。

小学生高学年の時クラス全員で作文を書かされた。良作には先生が教室で読み上げてくれたのはうれしかった。ある時、白紙で提出するとそれを床に叩きつけて怒られたことも。Filmarksでレビューなしの投稿☟はスタッフさんが怒っているかな笑。

貧しさの中でも家族が支え合い懸命に生きていく姿は心打たれる思いだ。
ちゃぶ台を囲んで家族一緒にお茶漬けを食べている。これが美味しそうに見えるんだよね。

初めて動く徳川夢声を見る。
気が優しくて人に騙されやすく、亭主関白のかけらもない飲んだくれのダメ親父役に好感が持てる。
母親役の清川虹子は口やかましいけど、ダメ親父を叱咤激励しながらサポートするかあちゃん偉い。冬の井戸水で食器洗いは手がかじかむ。
天才子役スターであるデコちゃんこと高峰秀子は明るい性格で観察力が鋭く文章力のある女の子を熱演。母親にほうきでたたかれ泣きながら謝る場面が印象的。これは親と子の正しい関係のひとつじゃないかしら。

製作主任に黒澤明が名を連ねている。
薄汚いバラック小屋、幅の広い黒板、教室の細長い机などが作品の演出に関わる。

https://www.bunpaku.or.jp/exhi_film/schedule/

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