愛を乞うひとを配信している動画配信サービス

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愛を乞うひと

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愛を乞うひとが配信されているサービス詳細

Prime Video

愛を乞うひと

Prime Videoで、『愛を乞うひとはレンタル配信中です。

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愛を乞うひと

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愛を乞うひとの作品紹介

愛を乞うひとのあらすじ

夫を早くに亡くし、娘の深草と2人で暮らす照恵。彼女は幼い頃に死に別れた父親の遺骨を探していた。そんなある日、父親違いの弟・武則が詐欺で捕まったとの知らせが届く。久々に武則と再会した照恵の脳裏に蘇ってきたのは、母から受けた虐待の記憶だった。

愛を乞うひとの監督

平山秀幸

原題
製作年
1998年
製作国・地域
日本
上映時間
135分
ジャンル
ドラマ

『愛を乞うひと』に投稿された感想・評価

4.0
「愛を乞うひと」
1998/9/26公開 日本作品 2019-028
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
1999年第22回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

ほんと、痛い映画です。今で言うDV作品、胸が痛くなりますが、でもこれは名作ですね。
この映画の中で、母は娘を虐待します。しかもその理由は明確にはされません。愛したいけど愛し方がわからない、そんなジレンマが暴力という形になって現われてしまうのではないか、そんな事を作中からは感じてしまいます。
この映画の中でも、母・豊子は娘をさんざん殴ったあとに、娘に髪を梳かせ「おまえは髪を梳くのだけは上手いね」というシーン。その言葉と表情で、本当は娘を愛したいという気持ちが伝わってきますよね。
そして見事なクライマックスでの複線回収。虐待された娘・照恵(原田美枝子の2役)は成長し、自分を虐待した母に会いに行きます。ここでは母が静かに娘の髪を切るというシーンで表現されています。娘も「わたしはあなたの娘である」ということを切り出しません。見事な決別のシーンですね。
母に会いに行った帰りのバスの中で、照恵は自分の娘に心情を吐露します。「お母さんに『可愛いね』って言って欲しかった」と。野波麻帆演じる娘は、代わりに「可愛いよ、お母さん」と優しく囁く。原田美枝子と野波麻帆の、ワンシーンワンカットで描かれた珠玉の名シーンですね。
それにしても母娘二役の原田美枝子の演技は強烈な印象を残しました。

幼い頃に実母に折檻を受け続けた記憶から脱しきれないひとりの中年女性の姿を通し、親子の絆とは何かを問う人間ドラマ。監督は「学校の怪談2」の平山秀幸。脚本は、下田治美の同名小説を基に「岸和田少年愚連隊」の鄭義信が脚色。主演は原田美枝子、出演は野波麻帆、中井貴一、小日向文世、熊谷真実など。第22回日本アカデミー賞最優秀賞・・・作品賞/監督賞/脚本賞/主演女優賞/美術賞/撮影賞/編集賞/照明。賞國村隼文部省特選、第22回モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞受賞作品。キネマ旬報日本映画ベスト・テン第2位。
今年は息子たちがダブル受験。

でもまさか、いまだ新学期が始まっていないとは思いもしませんでした。

果たして彼らはどうこれからの8か月に向き合っていくのか。

しっかりと見守っていきたいと思います。

そんな中、今日は、わたくし非常に恥ずかしい決断をひとつしました。

最近立て続けに3人の大切な人からあることを言われたことで、

導かれた決断なのですが、、

1人目は妻です。

あなたのレビューはレビューというよりエッセイね。

2人目は映画業界で一番信頼している親友です。

※3月に企画して中止しましたカフェ会のゲストの菊地裕介さん(東京国際映画祭広報マネージャー)です。

シネマエッセイていう分野を開拓したら?

3人目はまた別の親友なのですが、

クワンさんのエッセイに寄ったレビューをnoteにまとめたら?

この3人からの言葉が1週間の間に立て続けに言われたので、、

本当に、本当に、恥ずかしいことなのですが、、

シネマエッセイストを名乗ってnoteブログを10分程前に開設することにしました 笑

でも最初は、新たにエッセイを書くよりも今まで4年間に渡り書いてきた2162作品のレビューの内、最初はチョイスして淡々と投稿を上げていくことにしました。

① 映画レビューといいながらエッセイぽいもの 

※たぶんかなりあった気がします。

② スコアが4.0以上を集めた大好きな作品レビュー

③ジャンル、テーマ別に複数の作品をおススメする投稿

④今後の企画について


ただ、Filmarksで知り合った特に相互フォローさせて頂いている約500名の皆様とは長い年月の方も多く、まずは既視感たっぷりの投稿かと思いますので引き続きFilmarksでの交流で十分かとも思いますが、よろしければ覗いて頂いて最初のフォロワーさんになって頂けると嬉しいです 笑

寒っ!とか突っ込んで頂いてもありがたいです 笑

私が勝手に思っていることなのですが、ここで出会った方々とは、おそらく一生付き合う方も出てくると思います。

そして、Facebookでリアル繋がりの700名の知人、友人より遥かに気の知れた、そして感受性が響き合う方々がこの場に多い、これは紛れもなく真実であり、この現実とSNS世界の逆転現象を、私はいつか地続きにしたいと思っていました。

(filmarks グループ)

家族 親友 

映画愛で繋がった方々


(Facebookグループ)

中学、高校、大学の同級生

社会人の知人

映画業界の方々


その第一歩が3月に企画したカフェ会でありました。残念ながらコロナウィルスの影響で縮小せざるを得ませんでしたが。。

なので、note初投稿する前に皆様にご挨拶を勝手ながらさせて頂きました。

Filmarksではそのままの感受性を露わにこれからも、観た映画を全てレビューしていきます。きっとFilmarksがある限り。そして私が生きている限り。

そうだ、姉からこんなことも言われてました。

2000本以上もレビュー書いて、もしFilmarksが無くなって、全部レビューが飛んじゃったらどうすんの!ちゃんとアーカイブしなさいよ!

と言われ、ちょびちょびPCワードにコピペしてたのですが、、あまりの単純作業に100レビュー移したところで挫折😭

なので、無くなってしまったら、かなり落ち込むであろう自身の思い入れのある作品レビューをしっかり選んで、もう一つの場所でもまとめようという意義もあり始めることにしました。

前置きが長くなりました。。

改めまして、こんばんは。

シネマエッセイストのクワンです。

こ、これは恥ずかしい😭

でも決めましたので❗️

初めてFilmarksの投稿からNoteのブログに反映させて頂くのは「愛を乞うひと」

2017年4月14日、今から3年1か月前に投稿したこの作品です。

ちょうどGW中に再見して爆泣きしまし
た。若干修正して再投稿させて頂きます。

※そしてNoteに本作映画レビュー本文部分を初投稿します。

ただいま、人っ子1人フォロワーさんはいませんが、最初のフォロワーさんは交流のある皆様に見届けて頂きたく、、良ければたまにそちらもご覧ください。

【愛を乞うひと】

2017年4月14日投稿 再レビュー


私が日本女優で歴代一番好きな女優は原田美枝子だ。

そして原田美枝子出演作で最も彼女の女優としての凄まじさを感じるのはこの作品。

彼女は二役を演じている。

現在の気弱な母。

そして激しく虐待をするその実母。

もう同一人物とは思えない程のGAP。

まあ、凄まじい演技である。

現在の彼女は、幼い頃に亡くなった父の遺骨を探しているのだけど彼女の脳裏に浮かぶのは、実母に虐待されつづけた壮絶な記憶。

娘の野波麻帆と共に遺骨探しを続けた後、長年、会っていなかった実母に会うことを決意するのだが、、、

回想シーンの昭和20年~30年代の雰囲気も見事だけど虐待シーンが続くので覚悟が必要である。

タバコの火を娘の手にジュッと押し当てたり、ベルトで滅多打ちにしたり、目も当てられないほどの壮絶さ。

凄まじい形相で娘を殴る蹴る。

娘はたまらず吐いてしまう。

思わず、遊びに来ていた娘の友人がおしっこをもらしてしまう。

私も観ながら、失禁しそうになった。  

その後、彼女は虐待を受け続け、一度は自殺しようとするが死ねない。

ただ、鏡を眺めて愛想笑いをしているその哀しみ。

そして、遂には家を出るが、その命懸けの逃走も胸を打つ。

そんな彼女が大人になって娘を持つが、実母の暴力性が自分にも潜んでいるのではとおびえている。

現在の娘役の野波麻帆も素晴らしい。  

彼女のデビュー作かな。心に闇を抱える母に「ぶって、あやまんないでよ、しっかりして欲しい」なんて言う強い娘。

この現在の母と娘の心の交流も素晴らしい。

そして娘の勇気づけもあり、最後には、あれだけ虐待をした実母に会いに行くのだがその緊張の再会はどうなるのか、、

それはもう見て欲しい。

その後のラストシーンまで涙が止まらなかった。

こんなに観るのが辛くしかも映画として、凄まじい力を持っている邦画も珍しい。

そしてこの映画を見たら、原田美枝子が怪物並みに凄い女優だということは分かると思う。

凄まじい暴力をふるう母と、一方、自分を抑えつけている母という対照的な二役を演じているのは驚きしかない。

是非、この彼女の凄さを一度、観て欲しい。覚悟は必要だけれども。

タイトルの「愛を乞うひと」というのも最後、深く沁みてくる。

ちなみに娘の友達の少女が、虐待現場に遭遇して漏らしてしまうシーンを述べたが、ああ、人ってそうなってしまうことあるよな、って思う。

人は心底驚いたり、恐れたりして、自分の根幹が揺さぶられると、中枢神経や自律神経が一瞬にして言うことを聞かなくなる時がある。

そしてそのシーンを観ていて、私は鮮明に思い出してしまった。

長い間、私自身封印していた記憶。

身体の芯で憶えている記憶。

でも消し去りたい記憶。

そう、私は人生で一度だけ、失禁したことがある。

この話は、家族と親友数人しか知らない。

小中高大の友人や仕事仲間にも言えなかった。

まあ、言う必要性は一切なかったのだけど(笑)

私は幼少時おねしょをした記憶も無い。

私が人生で一度だけ失禁したのは、18歳の時。

寒い冬、忘れもしない、、、センター試験の数学の時間であった。

私は当時、数学にはかなりの自信があり、模試で90点より低い点数はとったことは無かった。

だけど本番、あまりの緊張のためか、それとも自分の苦手なツボがあったのか、2問目でどうも読み解けない問題とぶち当たり、まさか、と一瞬思考が停止した。

数学で問題を飛ばすという経験が無かったので、その問題にこだわった末、予想以上に時間を掛けてしまい、改めて時計を見て、完全にペース配分を間違えたことに愕然とした。

心底、焦りに焦った。

すると人間の脳は不思議でドンドン追い詰まって、働かなくなる。

手先は痺れてきた。

途中でもよおしてきた尿意もさらに焦りに輪をかけて、遂に最後の数問までたどり着いた時には、もう数分しか時間が残ってなかった。

私が受けようとしていた国立大は当時足切りというのがあって、1科目も落とすことは許されない。

やばい、どうしよう、尿意も爆発しそうだ、トイレに行く時間もない。  

間に合わない、間に合わない、間に合わない、あ~~、

気づいた瞬間、私は全てを解放してしまっていた。

突発的に自律神経が壊れた感じだった。

一瞬のできごとだった。

人生で初めて、おしっこを漏らしてしまった。

それも公共の場。

それも人生で一番大事だと思っていた試験本番に。

しかも私はもう18歳、、

でも唯一良かったのは、椅子から滴り落ちなくて、誰にも気づかれなかったことだ 笑 

今思うと、それだけは本当に良かった。より拭い去れないトラウマになっていたはずだ。。

しばし、何てことをしてしまった、、と思ったが、今は1問でも終わらせねばと集中することだけを意識し、無我夢中に解いて時間を終えた。

でも、最後の2,3問は間に合わなかった。 

その後、濡れた椅子をティッシュでふき、休憩時にトイレ個室でパンツを脱ぎ、ポケットに入れて、その後の試験はノーパンで受けきった。

まさかのノーパン受験である 笑 

その後の科目は開き直ったからか(股間がスースーしたが)はかどったものの、帰りの失望感は今思い出しても、その自己喪失感は半端なかった。

私はここに照準を合わせて、高校2年の途中、野球部を辞め、1年半、1日10時間近く勉強してきた果てのこの本番。

なんで!なんで❗️なんで‼️

その夜、母に気づかれないように、洗って濡れたパンツを服と服の間に押し込んだことを覚えている。

「どうだった?」と母に聴かれた時、私は思わず泣きそうになったのを堪え、「まあ」と俯いて、

外に出て、ひとしきり泣いた。

これが私の人生唯一の失禁体験である。

その後、私は足切りは逃れたものの、目標とした国立大に落ち、唯一受かった私大に入った。

この経験には後日談がある。

2年前、私の長男が中学受験に失敗した時のことだ。

1校受験だったこともあり、極度の緊張だったと思う。

受かる可能性は五分五分だったけど、当日、何の因果か彼は算数でつまづき、大誤算の失敗をした。

合格発表当日。

私と妻はこの1年の彼の頑張りと志望校への想いを考えるとどうにか受かって欲しいと祈っていた。

彼が小学校から帰る前にネット通知が出て、2人でおそるおそると開くと、彼の受験番号は無かった。

妻はぽろぽろと泣きだして、私もしょうがないよ、と慰めているうちに、涙が溢れてきた。

長男には、結果がどちらでも自分が自分で結果を見たいから、言わないでくれと言われていた。

そして彼が帰ってきた。

妻は泣き晴らした顔を見せまいと、待ってる時間、洗顔をして、化粧し直して、自然な表情を必死に繕おうとしていた、、

そして、彼が結果通知を開いた。

しばし、見つめて、

「やっぱり駄目だった」と小声で呟いた。

長男は涙をぐっと堪えていた。

その必死に受け止めようとしている彼の表情を見て、また涙がこみ上げた。

まもなく、次男が帰ってきた。

明るさいっぱいに「どうだった!?」と飛び込んで、首を振った妻の姿で、次男は言葉を失った。

そして、今にも泣きそうな表情で俯いた。

しばらく皆でひとしきり落ち込んだ後に、私はどうしても受かりたかった大学に、おしっこを漏らして落ちてしまった話をし始めた。

最初は、長男もこわばった表情で、パパは何でこんな話をし始めるのだろうと不可思議な表情で見ていたが、

私もできるだけ面白可笑しく話そうと努めて、

最後「いやあ、まさかノーパンで受験すると思わなかったけどな!」といったら、長男は初めてぷっと噴き出すように笑った。

その後私は「どうしても行きたい大学だったけど、もしその大学に行ってたら、ママには会えてなかった。だからお前たちも生まれてなかったんだよ」という話をした。

「だから今思うと、おしっこ漏らして良かったよな。〇〇(息子の名)も今、行きたかった学校に落ちて残念だけど、人生、何が自分にとって財産になるかわからない。この1年の頑張りは絶対に活きてくる。そして強くなれる。だから悔しいけど、パパもママも支えるから、またがんばろう」と伝えると、

「うん」と彼は頷いた。

これが私が初めて、自身の失禁体験を家族に伝えた時である。

面白かったのは、当時小学3年の次男が「なんでパパが、ママと出会わないと、僕たちは生まれなかったの?ママのお腹から生まれるんだから、関係ないじゃん」と素朴な疑問をぽつりと言った。

事情が分かる小6長男はにやりと笑った。

私は「それはね~、まあ、今度ね」とごまかした笑 

妻も泣きながら笑っていた。

その夜にお祝いできるよう、妻が用意していた焼き肉を、皆で言葉少なく、しみじみ食べたひと時が心に残っている。

なぜ、この話をしたくなったか、私にはよくわからない 笑 

ただ、最近思うのは、打ち明け話というのは、より自分の日々抑えている豊かな感情を解放する感覚がある。

映画レビューをしながら、いつのまにか、自分の人生について想起する。

そして、その映画と人生があざなえる縄のごとく、自分の人生を後押ししてくれるような気がする。

だいぶ私の話が長くなってしまったけど、この「愛を乞うひと」における原田美枝子の凄みに漏らしてしまった彼女のように、

そしてあの時の私のように、ひとりでも多くの人に失禁体験を、、して欲しいわけではない 笑 

ただ映画っていうのは、観ることによって、普段抑えつけてきた感情を思い切り解放できる、、本能が露わになる。

みんな必死に繕って、かっこつけて生きていても、人間は一皮むけば、みんな一緒。

哀しみや、喜びや、情けないことが露わになった時、体裁や恥ずかしさを超えて、本来の自分に気づく。楽になれる。

あの時もある意味スッキリしたけど、今もスッキリしている(笑)

振り返ってみると受験で漏らしてしまったこともあの時、咄嗟に長男を笑わせる話題となったのだから、今では本当に良かったと心から思う。

本当に、本当に、良かったと思う。

追記

そして、あれから3年が経って、また試練の年がやってきた。

しかも今年は長男が大学受験。次男が高校受験。

どんな結果になろうとも、私は息子たちのすべての感情を受け止めるつもりだ。

(了)

以前頂いたコメントは保存させて頂いていますが、一部プライバシー的な内容を除いてコメント欄に転記させて頂きますね🙇‍♂️

このレビューを書いてから3年が経ちダブル受験の年がやってきました。この時、感じた想いがこれから8か月の間、息子たちを支える指針の糧となっています。

ということで、

2020年5月18日 22時39分 私、シネマエッセイストになりました 笑

noteブログ「愛を乞うひと」とあの日のこと

https://note.com/qone0205/n/n02e140b57ab8

よろしければ、フォロー頂けますと嬉しいです🙇‍♂️

ただ、あくまでホームグラウンドはこちらfilmarks です!笑

そもそもnoteってされている方っているのかしら?

されている方や観たことある方是非、やり方ご教示ください 笑
今から26年前、大学の講義で、確か「文化人類学」の授業だったと記憶しているが、この作品を観た。
当時は、映画を観てレポート提出するだけで単位がもらえるとか、
なんて素敵な世界なんだと大喜びしたもんだが、
((o(´∀`)o))
大学の授業は1コマ90分なので、ちょうど、台湾の列車に母娘が乗り込み、
父親の旧友に会いに行く場面の途中で、授業が打ち切られてしまい、
肝心要のクライマックスが観られなくてブチギレた事を、
今日再鑑賞しながら思い出してしまった(笑)
(# ゚皿゚)凸エエトコヤノニー

なぜ文化人類学でこの映画を観る事になったかというと、
「マージナルマン(境界人)」について学ぶ為だった。
(゚Д゚)ハァ?

マージナルマンとは、異なる2つの文化や、集団と集団の狭間に位置する者が、
どちらにも所属できず、同化もできないような、
境界戦上の宙ぶらりんな状況にあり、葛藤する人を指す、社会学的概念になる。
(゚Д゚)ハァ?

たとえば、祖国が2つあるような在日コリアン、日本と外国に両親のルーツがあるハーフ、
転勤族子息の転校生、国外脱出難民、帰国子女、改宗者、
ヤクルトと巨人どちらでも活躍できなかった長嶋一茂など(笑)、
自身のアイデンティティが、地に足がついてないような存在の事をいう。
( ゚Д゚)y─┛~~

今作でいうマージナルマンとは、主人公の母と娘が、
母の1番目の父のルーツを探しにやってきた台湾で、
空港からタクシーに乗り込んだ際の「地元運転手のオジサン」である。

オジサンは、母娘を役所へ連れて行くが、仲介者として職員と交渉した時に、
同じ台湾人なのに、言葉が微妙に分からないと言われてしまう。
(゚Д゚)ハァ?
なぜなら、役所職員は外省人で北京語を話すのに対し、
オジサンの中国語は、訛りがキツイのかどうか定かではないが、
北京語圏の職員には聴き取りづらいからである。
( ゚д゚)ポカーン

一方、タクシー運転中は日本から来た母娘に対し、
流暢な日本語を話し、教育勅語もスラスラと言える。
なぜなら、子供の頃の台湾は日本統治時代で、日本語を学校で学んだからである。
( ゚д゚)ポカーン

そして、オジサンは父親の事をアッパーと呼び、
原田美枝子が演じる主人公山岡照恵も、父をアッパーと呼ぶが、
これは、日本語でも北京語でもなく、台湾先住民の言語なのだ。
( ゚д゚)ポカーン

台湾には、まず本省人と外省人がいる。
(゚Д゚)ハァ?
外省人とは、国共内戦により、主に大陸から台湾に逃げてきた国民党の中国人の事だ。
次に、本省人は二種類いて、一方は日本統治時代以前に、大陸から台湾に移住してきた中国人。
もう一方は、元々台湾にいた先住民、いわゆる日本統治時代でいう所の「高砂族」と呼ばれる人々がいる。
ちなみに高砂族は何種類もいる先住民の総称でしかなく、細かく分けるとキリがない。
(-_-;)

つまりタクシーの運ちゃんは、国民党乱入以降の現在の台湾人、
日本統治時代の大日本帝国民、
そして旧高砂族=先住民として先住台湾人という、
3つのアイデンティティを持ち、それぞれがグチャグチャになってる、
悩ましき台湾人=マージナルマンなのだ。
(@_@;)ワケワカメ

そして照恵の最初の父(アッパー)、中井貴一が演じる陳文雄も、
その友人役の小日向文世や熊谷真実もまた、先住民の台湾人(本省人)なのである。

ちなみに、日本人が知る先住系ルーツの台湾人で有名な人は、ビビアン・スーや元日ハム&巨人の陽岱鋼だ。
2人とも、チャイニーズというよりは、ポリネシア系あるいはフィリピン人のような海洋型の顔立ちをしている。
また、外省人の有名人ならテレサ・テンになる。
こちらは大陸型の顔立ちをしているだろう。
以上、地理博士ソビたんの、ためになる豆知識のコーナーでした。
☆(ゝω・)vキャピ

この映画は、母子家庭の母、照恵の物語。
​主人公の照恵は、中学生の娘の深草と二人で、静かに仲良く暮らしていたが、
心には幼少期に、母の豊子から受けた凄惨な虐待の傷跡が深く刻まれていた。
(-_-;)
​ある日、疎遠になった3人の父達の遺骨を探し始めた事を機に、
照恵は封印していた記憶の蓋を開けることになる。
|д゚)チラッ

物語は、現代の照恵の日常と、昭和の混乱期に、狂気的な母に翻弄された幼い日々の回想を織り交ぜて進む。
なぜ母は自分を愛さなかったのか、なぜ自分は生まれてきたのか。
深草という今の家族の存在に支えられながら、照恵は自身のルーツを辿り、
忌まわしい過去と対峙するための旅へ向かい、、、というお話。

過激な虐待描写もあり、極めて重めの内容だが、
同時に鑑賞後は、余韻たなびき、身動き取れなくなるほどの傑作だった。
親子愛という普遍的なテーマを、逃げ場のない暴力と孤独を通して描き出した、魂を揺さぶるような物語だった。

今作で最も釘付けになったのは、主演​原田美枝子の凄まじい演じ分けになるだろう。
娘にビンタしたり蹴りを入れたりする、狂気に満ちた母と、成人してからも苦悩する娘。
真逆の一人二役を演じ切った圧倒的な表現力に、女優としての凄味を感じた。
(゚A゚;)ゴクリ

照恵の娘​、深草役を演じた野波麻帆の凛とした存在感も、今作には欠かせないパーツだ。
母の過去を知り、共に歩もうとする深草の優しさ、
母娘というよりは親友のような寄り添い方が、物語の暗闇を照らす希望になっていた。
(*´ω`*)

そして、今作で最も衝撃的だった、虐待シーンの容赦のなさが、
かえって生存の重みを際立たせている。
外見の部分では、​戦後の混乱が残る、昭和の空気感や、美術衣装の細部までこだわりを感じ、
内見の部分では、「自分も母のようになるのでは」という恐怖を乗り越えようとする、
照恵の葛藤や負の連鎖との決別過程が、丁寧に描かれていた。

現代の探索と過去の回想が、交互に描かれパズルのように組み合わさり、
巧みな脚本の構成により、没入感を高めている。
とりわけ、回想シーンは虐待描写がセンシティブなだけに、長くは見続けられない。
現代パートが、その逃避タイムになり、ちょうどいいタイミングで挟まれるので、
重すぎない鑑賞ができる構成で、メンタル的に良かった。
ε-(´∀`*)ホッ

ラストシーンでの、老いた豊子と照恵の遭遇は、とてつもない緊張感と没入感があった。
(゚A゚;)ゴクリ
​決して安易な和解ではないものの、未来を感じさせるラストには深いカタルシスがあった。

あれだけ激しい虐待を受け続けながらも、「お前は髪を梳くのがうまいねえ」と、
唯一褒められた、母からの言葉を忘れる事ができない照恵。
唯一それだけが、温かみのある親子のエピソードとして、照恵の心の中に残っているわけだ。
(´;ω;`)

私も、父とは色々あって今や絶縁状態なのだが、思い起こせば、
小学生の時に書いた作文が、父親の仕事の話だった。その作文がコンクールで大きな賞を獲り、
父から褒められた記憶が今も鮮明に残っている。
(-。-)y-゜゜゜
それが原因か否か定かではないが、今もこうやって映画のレビューを稚拙ながら書いたりしているわけで、
親から褒められた事は、子供にとって影響力が絶大という現象は、完全に否定できない。
自分の思い出と、照恵の心情がリンクしたような心地になり、感情移入して、刺さり、不覚にも泣いてしまった。
。・゚・(ノД`)・゚・。

もう1つ、照恵の異父弟、武則(うじきつよし)の存在も、彼女にとって大きな分岐点のキーパーソンの1人だろう。
母からの逃避と自立が果たせたのも、武則の後押しがあったからだし、
自分が自由を手に入れた分、弟に負担が回ってしまい、
刑に服す事態に陥ってしまった弟への負い目を、照恵は抱えている。
この姉弟の関係性も、終盤は描かれており、少しだけ明るい展望が見える終わり方なのも、
余韻たなびく要因になっていて良かった。
(^_^)

良かった演者
原田美枝子
野波麻帆
國村隼
中井貴一
うじきつよし
國村隼
小日向文世
熊谷真実
牛島ゆうき
浅川ちひろ
西田尚美
モロ師岡
マギー司郎
五十畑迅人
阿知波悟美
温水洋一

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