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九月に降る風
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『九月に降る風』に投稿された感想・評価

8bit

8bitの感想・評価

4.5
アジアの(とくに台湾)の青春映画ってなんでこんなに"近い"んだろう。

日本のそれのような"少女コミック感"あるいは"ボンクラ童貞感"とは全く違う。
映画の中にあるのがまさに自分がいた青春そのもので、散々馬鹿やってる連中の中に自分が混じっているんじゃないかと錯覚してしまうような。
もう他人とは思えない"近さ"をいつも感じてしまう。

授業サボって、野球観戦して、ビール飲んで、バイク乗って、喧嘩して、(たまには)勉強して、女の子追いかけて・・・。
そんな何気ない日常、学校生活の中で気の置けない仲間との"つるんでいる感"がたまらなく懐かしくて愛おしい。
あーやばいやばい。また高校生に戻っちゃうよ。この冷静に観れない感覚を体験したくてまたアジアの"近い"青春映画を探しちゃうんだろうなー。

この映画は恋愛の要素が少ない分、男子の友情が軸になっていて、後半でのまさかの出来事をきっかけにそれぞれが未来へ歩き出してゆく。
というか歩き出して行かざるを得なくなる。いつまでも続くと思っていた僕らの青春が九月の風とともに過ぎ去ってゆく瞬間を観ながら切ない気持ちになった。
あいつらがまた笑顔で再会できるようになる日が来ればいいな。
chako

chakoの感想・評価

3.8
1996年の台湾を舞台に、多感な高校生活を送る男女9人による青春映画。

原題「九降風」とは、舞台となる台湾の新竹に9月に吹く季節風のこと。
その時期、台湾では卒業や入学シーズンと重なることもあり、日本でいう桜のように青春の旅立ちと別れを象徴する代名詞となっているそうです。


退屈な授業を抜け出したり、夜の学校のプールに忍び込んで全裸で飛び込んだり、ケンカをして、恋をして・・・
他愛もない悪ふざけに無邪気に笑い合いったあの頃、そんな日々が、その友情が永遠に続くと信じていた。

けれど、"ある出来事"をきっかけに次第に彼らの友情は崩れていってしまう。

「あの頃、君を追いかけた」のような爽やかな青春映画かと思いきや、青春なんだけれどそれよりも何て言うか・・・痛い。
痛くて、脆くて、儚くて。
ストーリーも静かで淡々と進んでいき、正直言って地味と思う人もいるかもしれない。
けれど、台湾映画独特の瑞々しさがあって、青春の苦さと煌めきを切り取ったような作品でした。

タバコを吸ったり、お酒を飲んだり、どんなに悪ぶってみても彼らはまだ10代で、その中身はガラスのように繊細で脆い。

これを彼らと同じ年代に観ていたらどう感じたかは分からないけれど、彼らの年代をとっくに過ぎて大人になってしまった私には10代という多感な頃を生きる彼らが良くも悪くもあまりにも真っ直ぐすぎて、時にバカだなぁと思ったり、そして観終わった時にはとても愛おしく思えました。

また本作は監督自身の物語でもあるらしく、プロ野球やポケベルなど、90年代の台湾文化や時代背景を感じ取れるのも興味深い。そして、日本文化はやはりAVなのね・・・(笑)

主演はリディアン・ヴォーン
私は「モンガに散る」で知った俳優さんなのですが、 イギリス人と台湾人のハーフで、台湾のトム・クルーズなんて言われているイケメンさんです!
本作では女好きなみんなのリーダーという役を好演。「GF*BF」といい、女好きでもこの人が演じると全く嫌味がないのがすごい。

それから気になったのが、リディアン・ヴォーン演じるイェンの親友タンを演じるチャン・チエ
本作で初めて知った俳優さんなのですが、口数も少なく、いつもみんなから一歩離れて外から見てるようなタイプだけど、細かな視線や表情から感じ取れるものがあり、ラストシーンの彼の表情が印象的でした。

横顔や線の細い感じが王道イケメンのリディアン・ヴォーンよりも個人的には好き。メイキング映像ではキスシーンを恥ずかしがっていたのが可愛くて、かなり好感度上がりました(笑)

それと、台湾の青春映画お馴染みのスクーターを走らせるシーンはなんであんなに爽やかなんだろう。風で髪がなびく姿も爽やかすぎる!

ちょっと痛々しい青春映画やアジア映画好きの方にはぜひ観てもらいたい作品です。
てるる

てるるの感想・評価

3.7
9人の高校生たちの青春を描く台湾映画。

不良高校生グループが様々な出来事が起こってバラバラになっていくストーリー。
原題の九降風とは、この映画の舞台である地域に吹く季節風のことなんがとか。

監督自身の自伝的映画で、登場人物名は変えてるけど実話8割、フィクション2割くらいらしい。

劇中にあるプロ野球界の八百長事件も本当にあった話で、廖敏雄は本人が出演。

「あの頃君を追いかけた」も監督の自伝的青春映画だったけど、台湾はそういう映画をちょいちょい見かける。

台湾映画は市井の人々の日常を描くのが上手い作品が多いことにも関係しているのかも。
しかも距離的にも文化的にも日本に近いから受け入れやすい。

青春映画として結構面白いけど、ラストは特に何の解決もしないのが残念。
自伝的内容なので仕方ない部分もあるかもだけど、映画としてもう一越え欲しかった。

主演のタン役のチャン・チエがアンジャッシュの児島に似てる。

タンの親友役のイェン役が若い頃のトム・クルーズ似のイケメン。
台湾人とイギリス人のハーフらしい。
納得の顔立ちだし、女たらし役に説得力あり!

ちなみにイェンの父親役に香港映画界のエリック・ツァンが!
チョイ役ではあるけど嬉しい。

女性陣2人がめちゃくちゃ可愛い。
だけどイェンの彼女はまだしも、その後輩役が後半ほぼ空気なのが残念だった。

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