この「虫感」がね、あまりにもエグくて人によっては設定だけでホラーですね。でもそういうディティールのこだわりこそが恐ろしさを生んでいます。匂ってきそうだもの色々。謎の人影の正体が分かったときの衝撃たるや！タイトルの意味である「擬態」の表現も素晴らしい。
デル・トロさんは『パンズ・ラビリンス』もそうだけど子供でも容赦しないですね。いくら痛ましくても、危険なことは大人子供関係なく起こりうるのです。ズバッと羽を広げたときの戦慄には、ある意味KAIJUの原型さえ感じます。
ジョシュ・ブローリンが見た目若いので『ノーカントリー』より『グーニーズ』に近いです。なぜか役名もジョシュ。クレイグ007でマティスを演じたジャンカルロ・ジャンニーニもいい味出してます。デル・トロさんはキャラ付けが上手い。
