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招かれざる客
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目次

招かれざる客の作品紹介

招かれざる客のあらすじ

第40回アカデミー賞10部門ノミネート、キャサリン・ヘプバーンが主演女優賞を獲得した作品。娘のジョーイが黒人の青年を婚約者として連れて帰ってくるが父のマッドは賛成できず……。人種問題や家族の葛藤を描く。

招かれざる客の監督

スタンリー・クレイマー

原題
GUESS WHO'S COMING TO DINNER
製作年
1967年
製作国
アメリカ
上映時間
108分
ジャンル
ドラマ

『招かれざる客』に投稿された感想・評価

黒人俳優の道を切り開いた先駆者でもあるシドニー・ポワチエ。

彼の彼である所以=気品、誠実、信念が、この作品では溢れている。

まだ黒人差別が今以上に強かった頃、黒人男性と白人女性の2人の結婚と、両親たちの葛藤を描いている。

シドニー・ポワチエは世界的に名の知れた医者役で、恋に落ちた白人の彼女の両親に挨拶に行くところからドキドキする。そのドキドキは本作が元ネタの「ミート・ザ・ペアレンツ」の比ではない。

娘の母は、相手が黒人男性ということも初めて知り戸惑うが、娘の気持ちを知って、応援していこうと思う。

黒人女性のメイドはあからさまに嫌悪感を示し、そして、娘の父親は新聞社の社長で黒人差別反対の持論を表明しているのだが、まさか自分の娘が黒人を連れてくるとは、と内心受け入れられず反対してしまう。

その後、彼の両親も同席するが、両家どちらも母は応援、父たちは反対。

頭が固いのはいつも男なのかもしれないが、ややステレオタイプと言えるこのキャラクター造詣がアメリカ社会の典型的な縮図を表しているのかもしれない。

表面上で認めている娘の父親が、潜在意識で認められない苦渋が、根の深さを物語っている。

また、ほとんどが部屋での会話なので、ある意味、密室会話劇と言うような緊迫感も満ちている。

それとやはり、娘の母親役に、史上唯一、オスカーを4度手にしたキャサリン・ヘプバーンというのが大きい。

娘の想いを受け止め、でも夫の気持ちを尊重しつつ、見守る愛情深さが溢れていて、彼女の善意が後半ぐっと感動を高めてくれる。

頑固な父親も名優のスペンサー・トレイシーはキャサリン・ヘップバーンとの共演も多いが、この作品が彼の遺作となった。彼もまた稀有な名優だったと思う。
4.2
白人の娘から結婚相手として黒人男性を紹介された父親の戸惑いを描いたハートフルコメディ作品。

シドニー・ポワチエとキャサリン・ホートンが主演、スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘップバーン、セシル・ケラウェイ、ロイ・グレン、ビア・リチャーズらが共演。 

新聞社を経営する白人のマット(スペンサー・トレイシー)のもとに、娘(キャサリン・ホートン)がハワイから黒人男性(シドニー・ポワチエ)を連れて突然戻ってきて、彼と結婚すると紹介されてビックリ。
娘からは明朝彼とジュネーブに旅立つため、今晩中に結婚の承諾が欲しいと頼まれる。
マットは早速彼を調べてみたが、国際的に活躍する有名な医師で文句なしの輝かしい経歴の持ち主。
そんな折、友人の教会の司教(セシル・ケラウェイ)が自宅を訪れ、娘の結婚相手のことを相談するも、結婚に大賛成。
妻(キャサリン・ヘップバーン)も娘の意思を尊重したため、ひとり心の整理がつかずに戸惑うマットであったが、そんな折、彼氏の両親が、結婚相手が白人であることを知らずに挨拶しに訪れるが…

父親は、これまで黒人に対しても公平・平等に接してきたリベラリストであったが、黒人が娘の結婚相手となると話が違い、気持ちの整理がつかない。
白人の司教も妻も娘の意思を尊重して祝福しているし、彼氏の経歴も申し分なく、二人の結婚に反対する理由が見つからない。
とはいえ差別というよりは人種が全く異なる黒人と結婚するとなると素直に受け入れることができない。
本人たちは覚悟の上での結婚だとしても、将来生まれてくるであろう子供も苦難の人生になることが危惧される。
さらに二人は10日前に出会ったばかりで20分で恋に落ちたと言う。
ちょっぴり笑えてちょっぴり涙の父親としての苦悩が描かれている佳作です。
果たして父親はどのような決断を下すのか.... 
最後に父親が娘に贈った言葉は、当時、異人種間結婚が多くの州で違法であったアメリカ全国民に向けたメッセージであることは間違えないでしょう。
また両親が二人で外出した際に、それぞれが注文したアイスのボイゼンベリーとコーヒーは、娘が連れてきた彼氏に対する父と母の各々の気持ちのメタファーでしたね。
「ティリー 食事はまだか?」
エンディング曲も素敵です。 
”ちょっぴり笑って ちょっぴり泣いて ほんの少し雲が流れる前に これが物語 すばらしい愛の物語....”♪

2023.10 NHK BSPで鑑賞(字幕:松岡葉子)
2022.12 NHK BSPで鑑賞(字幕:松岡葉子)   
第40回 アカデミー賞で女優賞と脚本賞を受賞(1968年)
第22回 英国アカデミー賞で主演男優賞、主演女優賞を受賞(1968年)
これは素晴らしい映画!!
もう、広く皆さんに、いや、世界中の人々にお勧めできる作品です。
老若男女、国境や人種を超えて、映画ファン必見と言っても過言ではない。

白人層と黒人層、カラード層の間には、率直に壁があるのが、やはり現実…
人種差別がいけないことは、勿論、頭の中では理解できる。

しかしながら、この映画の設定は秀逸。
葛藤が際立つような登場人物と、そのキャラクターがまずもって良い。

ここに、家族愛、家族間の葛藤、宗教観も絡めてくる…

黒人母の穏やかで深みのある発言…
そして、白人父の強い想いを込めた発言…

私も、娘を持つ父親として、このストーリーの双方の父親の気持ちが痛いほど分かる。
そして、子供達には、子供達の人生があること。子供達を信頼し、応援し、勇気づけるまでが親の役割。

親の苦労や勝手な老婆心を、子供達に押し付けがましく述べてはいけない…

何とも滋味深いストーリーです!

そうそう…
女性側、特に娘を持つ親御さんの感想も気になります…

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