紳士協定の作品情報・感想・評価

「紳士協定」に投稿された感想・評価

monaminami

monaminamiの感想・評価

4.0
さすがにちと説教くさいけど、当時にしたら声を上げるってだけでも大変だったのですね。潜在的バイアスに気付く頭悪子キャシーよりバリバリなアンの方がカッコいい〜し、しおらしい逆プロポーズも寂しい...
時代は過ぎてソ連も無くなり、声あげる人が増えたら増えたでまた更なる問題もあって人類がある限りこの問題は消える事なくついてくるのかと思うと人間つら。
otom

otomの感想・評価

4.0
期限ありの行動で、それが終わってしまえば元に戻るって設定はいかがなものか。それこそ差別されている方から見れば優越感にほかならないし、赤狩り時のエリア・カザンの所業を考えると一体どう考えて良いやら超複雑。差別されている側になる事はどう考えても不可能なだけにデリケートな問題ではある。それでも隠されたレイシストを暴き出し、人のささやかな行動を促すきっかけが欲しいと云う希望は良く分かる。アメリカもソ連(無いけど...)も原爆も無い日、それの始まる日に自分だって立ち会ってみたいとは思う。それらは自分が行動できたその日から始まるってのも理解できる...から極力頑張ります。
tori

toriの感想・評価

4.2
1947年に公開された名作

ユダヤ人差別を身を持って知りその記事を書くべく1年間ユダヤ人になりすまそうとした記者とその息子の体験
ユダヤ人が立ち入る事ができない地域、ホテルなどが当時あった

ユダヤ人差別にフォーカスされているが全てのバイアスに当てはまる物語
「人種についてのジョークを笑うだけで撲滅に向けた行動をしない人は消極的人種差別者である」
このセリフは耳に痛かった

この映画から70年以上過ぎても人種差別は殆ど改善されていない
いや寧ろ悪化している
それは人間が自分より下の人間を蔑むことで己の幸福を実感する地球上唯一の生き物だから

主人公の同僚(セレステ・ホルム この作品でアカデミー賞助演女優賞)と母親 
この2人がこの映画を名作にした
良い映画、正しいメッセージを発信している映画だとは思うけれど… グレゴリー・ペック演じる主人公を見て思い出したのは先日鑑賞した「ソロモンの偽証」で死んだ男の子。共通するのは「いじめ、差別を傍観するのは加害者と同質。下手したらより性質が悪い」という考え方。いやいや、確かに正論かもしれないけど、自分の正義を微塵も疑ってない感じもある。

良い映画だとは思うけど、この映画から差別意識について新しく気付かされた事は残念ながらあまり無いというのが結論。


アメリカの昔の映画では黒人差別や黒人奴隷関連を観ますが、今回のユダヤ人を焦点に当てた内容は初めてかもしれません
「リンカーン」や「ニュートン・ナイト」でも知られたのは奴隷制廃止等、形を作ったところで影響としては中々変わるとは思えない
人間の内面性がとても大事ではないかと

それにしても当時からしたらユダヤ人の問題を取り上げたのも注目の1つですね
____________________

📍アカデミー賞3部門
▫作品賞
▫監督賞(エリア・カザン)
▫助演女優賞(セレステ・ホルム)

1回目
反ユダヤ主義の記事を書く為に、主人公がユダヤ人になってみて、周囲の反応があからさまに変化する様を体感していく展開。「グリーンブック 」は見た目も含めた差別、「紳士協定」は見た目は変わらないのに名前の最後だけが変わるだけで対応が変化する。どちらも受ける側に落ち度はない。
「グリーンブック 」も「紳士協定」も登場人物にとって「気づき」を得る流れはある。ただ後者は、「善人だけれども無関心で声を上げたり、行動を起こさないことで自分も差別に加担している」という点をきちんと作品の中で描いていた。印象的なのが、主人公の子どもが差別を受けていじめられて帰った時極端な拒絶であれば、それが悪であると言っているのも同然となる。「自分はそうでなくて良かった」と優越感で接することがいかに害悪であるかという点をこの作品は1947年という時代に描いている。主人公の母親が語る未来には、まだ全然なっていないのが悲しい。
この作品で助演女優賞を受賞した、セレステ・ホルムが演じるアンがとても魅力的だった。彼女のようにニュートラルな考えの人は素敵。
初エリア・カザン

差別に対する紳士に向き合った名作。
無関心に対する怒りや、被差別者同士の差別意識を描いているところが素晴らしいです。

この後のエリア・カザンのことを考えると少々複雑ではありますが…(ざっくりとしか知りませんが)
あず

あずの感想・評価

4.3
2019年旧作10作品目

エリアカザン監督グレゴリーペッグ主演

ユダヤ人差別と向き合う話。黙って見てるのも同罪だよって。グレゴリーペッグかっこいいなあ
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
息子の記事を読んだ瞬間に目をぎらつかせて「あたしもっと長生きしたくなったわ」っていう母ちゃんが最高。「2ヶ月だけユダヤ人になってみました!」っていうのにちょっと無理がある気がしないでもないんだけど、なってみないと分からないことってのは確実にあるわってのはよく分かったけども、日本人にはどうも分かりにくいかもしれない。日本だと在日のふりをしてみるってことになるのかな。今リメイクするならLGBTsのふりになるのかもしれない
初見。字幕。
グレゴリー・ペックがいることによる不思議な安心感。彼がいてくれるだけ作品が引き締まります。

反ユダヤ主義つまりはユダヤ人への差別を描いてる映画です。1947年製作ということでこの時代に差別の実態を描くというのはかなりの挑戦だったと思う。

差別や偏見を描く場合どうしても大げさだったり善人悪人をはっきり分けがちになるけど、この作品は非常に丁寧です。主人公である作家自らがユダヤ人になりすますことで差別の実態を暴こうとします。する方される方そしてそれを見てる方、それぞれの立場を映し出すことで根深い問題を掘り下げていきます。決してユダヤ人を持ち上げすぎてないのが良い所ですね。たまに偏見を偏見で描いちゃう言わばちょっと雑な作品があったりしますがこの作品は違います。

特に印象に残ったのは主人公の息子がユダヤ人のことに関して立て続けに質問する場面。質問されたお父さんはたびたび答えに詰まってしまう。わかっているようでわかってなかったとお父さんが自分を再確認する重要なシーンです。それと同時に強烈な皮肉を僕はこの場面に感じました。歴史を知らない無頓着な子供の方がよほど差別と程遠いところにいる。知るということは決して良いことだらけじゃない、そんな風に感じてしまいます。
>|