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熱砂の日
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『熱砂の日』に投稿された感想・評価

Omizu
4.0
【第37回英国アカデミー賞 脚色賞受賞】
『ハワーズ・エンド』ジェームズ・アイヴォリー監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品、英国アカデミー賞では作品賞他全5部門にノミネートされ脚色賞を受賞した。

素晴らしい。アイヴォリーらしい上品かつ官能的な文芸映画。やっぱりアイヴォリーっていいなぁ…

インドを舞台に時代の違う二人の女性のロマンスや生き様を描いた作品。アイヴォリーは女性を描くのが本当に上手い。男性中心主義に押しつぶされる女性、それに反抗する女性を非常に格式高く捉えている。

それに加えてインドにおける封建社会、そして白人至上主義的なものも垣間見え、さりげなく社会性も描いているのが上手いところ。

途中までは正直固有名詞が多く時系列をいじっているので混乱してしまったが、終盤でちゃんとまとめてくるのが流石。

ジュリー・クリスティ、グレタ・スカッキ演じる二人のヒロインも存在感がありとてもよかった。格式高く女性の生き様を描いたアイヴォリーらしい隠れた傑作。
Rin
-
欲望と侵入のインド現代史──1920年代に外交官の妻としてイギリス領インド帝国に足を踏み入れたオリヴィアと、1980年代に大叔母オリヴィアの姿を追って訪印したアン。ふたりの英国人女性が異国の地インドで過ごした日々を、説明を排した語り口で丁寧に描く。性行為のモチーフが随所に散りばめられており、はじめは有閑マダムが東洋の地で欲望を開放してゆく『エマニュエル夫人』のような作品なのかと思ったのだが、途中からどうやら違うようだと気づき始めた。おそらく本作は、人間が異国に侵入する/異国の人間に侵入されるという関係性を純愛・不倫・レイプをどれも含む性行為と重ね合わせ、お互いを比喩に使ってお互いを描いているのだと思う。興味深いのは侵入する主体がどちらも女性かつ異なる時代の別人という点であり、これにより侵入=男根=暴力の単純な図式に陥ることを回避しながら映画全体を多層化することに成功している。インドの分離独立は1947年であるため、オリヴィアが同意なき侵入者、アンが同意された侵入者と言える。この違いはふたりの欲望の受け止め方に表れる。ふたりとも現地の男性から性的な眼差しを注がれ不倫関係になるが、アンのほうが欲望に開放的なように見える(オリヴィアは性的にはむしろ夫と睦まじい)。また、オリヴィアは純粋な侵入者ではない。彼女は夫に連れてこられた人物であり、彼女の眼には、外的な環境が自分の周囲に侵入してきたように映りもしただろう。オリヴィアはインドの宮廷音楽に興味を示すが、自室ではピアノでシューマンを弾く。彼女は安定的な居場所の喪失と沸き起こる好奇心を同時に経験し引き裂かれてゆく。間違えて別の扉を開けてしまい狼狽えるシーンがやけに印象深いのは、好奇心と不安がないまぜになった彼女の心情をストレートに表しているからだ。また、流産や中絶の描写の挿入も見落とせない。オリヴィアが過ごした1920年代のインドはちょうどガンジーが国民会議派を主導し民族運動を展開し始めた時代であり、一方でアンが過ごした1980年代はヒンドゥー至上主義のナショナリズムが台頭し国民会議派が弱体化した時代である。どちらも新しいインドが胎動し始めた転換期であり、インド国内の分断の幕開けでもあった。「あれがなければ」という仮定で歴史を語ることは不可能だが、植民地支配がなければ生まれていた未来も、諦めずに済んだ未来もあるはずなのだ。

非常に複雑でレイヤーの多い良作だった。オリヴィア視点で観すぎてしまった気がしており、もう少しアンに注目したらまた違った発見があったかだろう。ジェームズ・アイヴォリーは本作のプロデューサーであるインド生まれのイスマイル・マーチャントと公私に渡るパートナー関係にあり、映画はほとんどふたりの共同作業のような形で作られていたようだ。『熱砂の日』の視点の複雑さはその製作スタイルの影響もあるのかもしれない。
2.5
2016/3/8鑑賞(鑑賞メーターより転載)
20世紀初頭、夫の仕事で訪れたインドで現地の豪族と道ならぬ恋に落ちた女性。そして数十年後、彼女の足跡を追ってインドを訪ね男と親しくなっていくその子孫。2人が同じようにインドの大地そして男たちに惹かれ時を超えて不思議な共感を覚える様子が描かれる。「眺めのいい部屋」や「日の名残り」など物語の「行間」を映像にするのが巧みなジェームズ・アイヴォリー監督らしいどこか哀愁の漂う映像は美しかったが...ただ、欧米人の目を通したインドはどうしてこうもインド映画と異なって眠気を誘うのだろうか(笑)。

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