DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画 特集にて。

アカデミー外国語映画賞に唯一ノミネートされたDEFA作品。
『聖なる嘘つき/その名はジェイコブ』として、ロビン・ウィリアムズ主演でリメイクされている。

ゲットーに住むユダヤ人のヤコブは、ある日偶然耳にしたラジオニュースでソ連がドイツへ侵攻中と知るが、うっかりその事を仲間に漏らしてしまう。
ヤコブがラジオを所持していると信じて疑わない人々へ、嘘を重ねていくヤコブ。

ヤコブのついた優しい嘘が、
ゲットーに住む人々の生きる糧となる。
病弱な少女リナにせがまれ、1人何役もこなしラジオ放送の真似事をするシーンは胸が締め付けられる思いだ。

ホロコースト映画の名作。
ハリウッドのリメイク版も見てみたい。

• #yayuyo2017
• #yayuyo2017劇場鑑賞

彼のちょっとした嘘でゲットーの住人たちは 恐怖 不安 悲しみ 失望の中から小さい希望を見つける。嘘だろうがなんだろうがあの状況で人が希望を持てるのは素晴らしい が そんなちっちゃい希望をどでかい絶望に変えないように必死になる希望の担い手Jakobが1番つらかろうに つらかろうに

過去鑑賞。
図書館に置いてるVHSを、同じく図書館に置いてるブラウン管テレビを借りて観たのを覚えている。
ユーレク・ベッカー原作で、ロビン・ウィリアムズ主演の「聖なる嘘つき」は同一原作(リメイクではない)。

国際的な評価を得たほぼ唯一の東ドイツ映画って言う印象を今も昔も持っている。
ユダヤ人ゲットーを舞台に、たまたま聞こえたラジオからたまたま得た情報を超脚色した嘘を吹聴し、それがゲットー中に奇しくも希望をもたらす、と言うもの。

もう観たのは5年も前だし、そもそも東ドイツ映画と言うのの傾向も分かる(ソ連上げは作中時代背景、製作当時情勢を考えれば当然だろうがそれでも露骨には感じる)。
だがそれを除けば人の希望の近視的を実に意地悪くも鮮烈に描いた作品と言う評価で間違いないだろう。
VHSの画質の悪さも当時は感じたから、出来ればBlu-rayあたりの媒体で観直したいぜ。