灰の記憶の作品情報・感想・評価

「灰の記憶」に投稿された感想・評価

ayouk

ayoukの感想・評価

3.5
ナチスの惨さはどの映画も何度観ても胸が痛む。
殺す側も当たり前になっていく頃には人間の心を失くして 無の状態なんだろう。
この悲劇が二度と起きない事を願う。
eshu

eshuの感想・評価

4.0
逃げてっっっ‼︎て思ったけど
逃げる場所なんてないか

救いがなさすぎる
希望もない

あったらおかしいのか
みんな死ぬんだ

バンバンバン
体より先に心を撃ってくれ

バンバンバン

バンバンバン
大虐殺をまるで日常のように描く。

たった109分で死の観念が変わった。これが実体験として数ヶ月続くとどのような感情になってしまうのか。
人間の最悪を描き続けている。
沈黙が象徴的に描かれている。
静止したような映像が抽象化を促し、音や匂いなどの空気感に注目させる。
死の音、死の匂い、死の空気。
死に匹敵する言語表現などない。

このようなホロコーストを主題とした映画が英語にて撮られているのは少し違和感を感じた。アメリカがホロコーストを描くのは一種のプロパガンダかそれともグローバリズムの象徴か。
様々な視点から描き続けるのは必要。
しかし、表現の純度は次第に薄まる。
言葉が出ない
エンドロールが終わってもしばらくは動けませんでした。

すみません。
他の方のレビューを読んで下さい。
haru

haruの感想・評価

4.0
アウシュビッツのガス室で生き残ったユダヤ人少女の運命。

「サウルの息子」と同じく、ゾンダーコマンドを扱った作品。
「どうせ死ぬのだから」と自らを勇気づけるユダヤ人たちの姿に狂気を感じます。収容所に運ばれてきたユダヤ人たちはみんな知っている。遅かれ早かれ全員が殺されることを。
本作ではゾンダーコマンドとして同胞をガス室へ送り込むユダヤ人だけでなく、家族の命を守るために同胞を使って人体実験を行うユダヤ人、仕事だからと割り切ってユダヤ人を処刑するドイツ人というさまざまな立場の人たちが登場します。人体実験を行うユダヤ人医師は大変優秀なため、脅されてはいるもののある意味ドイツ人よりも優遇され、彼自身の命は保証されている。そんな彼は家族と共に生きるために必死ですが、それに対してゾンダーコマンドのユダヤ人たちは「俺たちはもう生きていたくない」と言います。それはこの苦しみから逃れたいというだけではなく、同胞を騙してガス室へ送り、遺体から金品や食べ物を盗むような生き方に誇りなど持てないということ。たとえ解放されたとしても生きる気力は残っていない。だからガス室で奇跡的に生き残った少女に、希望を託したくなったんだと思います。
あらすじも「サウルの息子」に似てますが、こちらの方が見やすいかもしれません。
KOU

KOUの感想・評価

3.5
『サウルの息子』でも扱われたゾンダーコマンド。それは4〜6ヶ月の処刑延期を条件に、ユダヤ人達の処刑を手助けするユダヤ人。
第12期のゾンダーコマンド達が密かに画策した焼却炉爆破計画と奇跡的にガス室で生き残った少女を描く。

ホロコーストを扱った作品の中でもかなり際どい生々しい演出ではないでしょうか。
”どうせ殺されるんだから…”と諦めながらナチスへの鬱憤を爆発させる瞬間のユダヤ人達の気迫と滲み出る憎悪。
ラストシーンはかなり衝撃的。人を人として扱っていない当時が怖すぎる。

キャラクターの描き込みが薄い気がしますが、この時代を思い出す為にも見るべき一本。
太郎

太郎の感想・評価

3.9
アウシュビッツのゾンダーコマンドについての話。
同じようなストーリーのサウルの息子よりこっちの方が面白い。終始重く狂ってる。
寿命が延びるというだけで確実に死に近づいていく。そこに同情心や友情なんて関係ない。出てるユダヤ人誰もがまともな精神状態でない、アウシュビッツの恐さを感じる。
ガス室から生き残った少女を黙って助けたことによって、混乱や恐怖心が生まれ精神状態もまともでなくなり変な緊迫感があった。
あまり観られていない作品だが、戦争やアウシュビッツについての映画に興味ある人は観て間違いないと思う。
r

rの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ映画のホロコーストを題材にした映画は、言語が気になってしまう。
欲を言えばSSにはドイツ語を話して欲しいが、そこはまだ全然英語でも許せる。
問題は、ユダヤ人のふたりが英語で話していたのに、SSに、ハンガリー語で話すなと注意されてたシーン。一瞬何が起きたかわからなかった。二言くらいだし、そこは役者さん少し頑張ってハンガリー語話してよ、と()
.
しかし、気になったのはこれくらいで、サウルの息子同様、この物語ではガス室で奇跡的に生き残ってしまった少女や、ゾンダーコマンドについて、ゾンダーコマンドが死体焼却炉の破壊を試みたこと(これは事実)が語られていて、残虐シーンはどこまでも救いがなく、ホロコーストのリアルを描いている。
ガス室は大人がどんどん上に積み重なって死んでいくから小さい子供は溝みたいな部分で奇跡的に息ができて生き残ってしまうことがあるみたいだね。あと、20分のガスって、思ってたより長かった。苦しくてもがく時間も結構長くて全然楽に死ねるものじゃないんだなと思った。生き残った子供も、人体実験に回されたり、今回みたいに銃殺されたり結局は死んでしまうから希望はない。
ゾンダーコマンドは、たった少しの延命と、綺麗なシーツとご飯のために、同じユダヤ人をガス室へ送り込み、死体の処理をする。彼らが焼却炉の爆破を試みたのは事実だが、大虐殺は終戦まで行われたことを考えると、失敗に終わったことはわかるから悲しい。この物語は最初から最後まで暗すぎる。だけどこれが現実だ。
女性達に対する尋問も、同じ班の人間を夜な夜な全員綺麗に整列させて、吐かなければ当人ではなく、その人たちを片っ端から銃殺してく残虐さ。とうとう耐えきれなくなり、当人は、電流の流れる柵に飛び込み自殺。死んだ方がマシな世界とはこのことだ。
そして、案の定、焼却炉は一部爆破はできたが、関わったゾンダーコマンドたちは、全員外の芝生に綺麗にうつ伏せに並べられて、片っ端から銃殺。このラストには絶句。ユダヤ人虐殺シーンによくみられるけど、綺麗に整列させられたら、効率よく銃殺される合図。どんな気持ちで自分が殺される番をお行儀よく待たなければいけないのか。ラストのシーンは引きました。彼らは頑張った、って死んでも讃えられることもない。どうにも逃げられない、希望が一切ないラストでした。
.
日本語吹き替えバージョンだと、ガス室て生き残った少女のラストのナレーションが背筋が凍るほど不気味らしいのですが、、私は字幕で見たあとにそのことを知ったのでまた借りてきてみようかと思った。正直残虐すぎてもう二度とみたくないが()
nissy

nissyの感想・評価

3.6
アウシュビッツ収容所内。ゾンダーコマンド。初めて知った。ユダヤ人がユダヤ人をガス室へ誘導し、死体を焼く。
4ヶ月の延命と食料のために。

彼らの死ぬことが当たり前な感覚。死と隣り合わせな日常のなかでも、蜂起を起こす精神力。

見終わった後重くなる。
ミチ

ミチの感想・評価

3.6
1944年、アウシュヴィッツ強制収容所。

ゾンダーコマンドとして働く男たちと、ガス室から奇跡的に生き残ったひとりの少女の物語。


原作は劇中にも登場するユダヤ人医師、ミクロシュ・二スリの手記である。

「サウルの息子」でゾンダーコマンドを知り、同じくゾンダーコマンドを描いたこの映画の存在を知った。


ゾンダーコマンドとは、強制収容所で同胞たちをガス室に送り、死体処理をしていたユダヤ人たちだ。

彼らがその仕事と引き換えに得ていたのは、食事とたった4か月ほどの延命だった。

特別待遇ではあるが、待っているのは他の者達と同じ「死」だ。

4か月経てば、新しく来たゾンダーコマンドたちによって処理されるのだ。

それでも彼らは、いちばん憎い相手に忠誠を誓い、いちばん大事な人たちを裏切り続ける。

そこにはどんな思いがあったのだろう。


彼らは最後の抵抗として、死体焼却炉の爆破を企てる。

どうせ死ぬのだという諦め、もしかしたら生き残れるかもしれないというほんの少しの希望、そして、生き残っても家族に合わせる顔がないという罪悪感が入り乱れる。

そんな中でひとりのゾンダーコマンドが、ガス室に送られながら一命を取り留めた少女を見つける。

そして少女を生かそうと必死になる。

少女にわずかな希望を託し、自分たちの罪の償いを託す。

そうすることで自分は悪魔ではなく人間なのだと、自分自身に言い聞かせていたのかもしれない。


二スリ医師は収容所で人体実験に加担したことで、収容所から生還した。

彼が同胞を裏切り続けなければ、この物語が世界に知れ渡ることは無かったのだ。

そんな二スリ医師は、1956年に55歳で亡くなっている。

その死因は老衰だそうだ。

この事実だけでも、彼がその後どんな苦しみを抱えながら生きていたのかがわかる気がする。


生還者の貴重な証言を元に、細部までリアリティこだわり作られたこの作品は、とても意義のあるものだと思う。

その一方で物語の軸が無く、何をいちばん伝えたいのかがぼんやりしてしまっている。

そして、ここまでリアリティにこだわりながら、英語で作られていることが非常に残念。
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