灰の記憶の作品情報・感想・評価

「灰の記憶」に投稿された感想・評価

無

無の感想・評価

3.3
同胞の命を処理する事と引き換えに自らの命が4か月延びる、同様の作品では「サウルの息子」が記憶に新しいゾンダーコマンド達の話。
最初から絶望の淵に立たされている囚人達は何の救いも希望もないまま自分達もいずれ他の囚人達と同じ目に遭うのかと生きた心地がしないままテロを企てつつ、いつ終わるとも知れない日々を送っていたがある日ガス室で死体を片付けていたら瀕死ながら生きていた少女を発見し、同じユダヤ人の医師と共に助け匿おうとするが…

ホロコースト関連の映画では一度は観ておきたかった作品。
ハーヴェイ・カイテルがSS軍曹で登場したので驚いた。
両親がユダヤ人で本人が映画のプロデューサーも兼任してる事からかなり力を入れてるのだろう。
ブシェミがユダヤ人役で出てくるので友情出演かな。
登場人物の会話が全編英語なのはなんとかしてほしかった。

アメリカ映画だけどホロコースト物の中でもかなり衝撃的でショッキングな描写もある内容なので、ジャケット写真の煽り文にもあるように目を背けずに観る覚悟がある人にだけおすすめします。
最後に少女の無機質で幼い声のナレーションが淡々と流れるのがいつまでも耳に、胸に突き刺さる。
それにしてもなんて嫌なタイトルなんだろう…
辛すぎる。終始「ヤメテーーー」と心の中で叫んでたし、どぎつい…胸が痛い…
【想定内の息苦しさ】

(ナチス・ドイツのホロコーストを扱った作品なので点数はつけませんでした。)アウシュビッツを扱った作品としては、『夜と霧』、『ショア』、『サウルの息子』と並んで、必ず観たほうが良い本作品。

『サウルの息子』を観た時に、同じくゾンダーコマンドがテーマになっている作品だと知ったので、後追いで、観ようとTSUTAYAディスカスのリストに入れていたもの。先日、届いたので鑑賞しました。

『サウルの息子』を観ていたので、ゾンダーコマンドとは何か、アウシュビッツで何が行われていたのかは、だいたい知っていたので、まだ少しは耐えられましたが、恐らく、初めて本作品を見る人は、息苦しくて観ていられない事でしょう。

ゾンダーコマンドという言葉さえ知らない人がいたら、それはそれで問題なので、本作品をみて、歴史の一つを直視したほうが良いと思います。

アウシュビッツ収容所の話を観るたびに思いますが、この歴史の一つに、何かを語ろうとすると、全て薄っぺらくなってしまいます。だから、あれこれ、何かを語ろうとも思わないし、何かを語るべきだとも思いません。

ただ、ここで起こった悲劇は、わたしたちと同じ人間が刻んだ歴史であることと、時代を生きる人間の価値観や概念は、その時代を生きる人々が作っていくのだということです。

ということは、今を生きる私達は、今の時代の価値観と概念を作っているという事です。

傲慢に生きることなく、歴史から学び取る努力をしなければなりません。
ayouk

ayoukの感想・評価

3.5
ナチスの惨さはどの映画も何度観ても胸が痛む。
殺す側も当たり前になっていく頃には人間の心を失くして 無の状態なんだろう。
この悲劇が二度と起きない事を願う。
eshu

eshuの感想・評価

4.0
逃げてっっっ‼︎て思ったけど
逃げる場所なんてないか

救いがなさすぎる
希望もない

あったらおかしいのか
みんな死ぬんだ

バンバンバン
体より先に心を撃ってくれ

バンバンバン

バンバンバン
大虐殺をまるで日常のように描く。

たった109分で死の観念が変わった。これが実体験として数ヶ月続くとどのような感情になってしまうのか。
人間の最悪を描き続けている。
沈黙が象徴的に描かれている。
静止したような映像が抽象化を促し、音や匂いなどの空気感に注目させる。
死の音、死の匂い、死の空気。
死に匹敵する言語表現などない。

このようなホロコーストを主題とした映画が英語にて撮られているのは少し違和感を感じた。アメリカがホロコーストを描くのは一種のプロパガンダかそれともグローバリズムの象徴か。
様々な視点から描き続けるのは必要。
しかし、表現の純度は次第に薄まる。
言葉が出ない
エンドロールが終わってもしばらくは動けませんでした。

すみません。
他の方のレビューを読んで下さい。
haru

haruの感想・評価

4.0
アウシュビッツのガス室で生き残ったユダヤ人少女の運命。

「サウルの息子」と同じく、ゾンダーコマンドを扱った作品。
「どうせ死ぬのだから」と自らを勇気づけるユダヤ人たちの姿に狂気を感じます。収容所に運ばれてきたユダヤ人たちはみんな知っている。遅かれ早かれ全員が殺されることを。
本作ではゾンダーコマンドとして同胞をガス室へ送り込むユダヤ人だけでなく、家族の命を守るために同胞を使って人体実験を行うユダヤ人、仕事だからと割り切ってユダヤ人を処刑するドイツ人というさまざまな立場の人たちが登場します。人体実験を行うユダヤ人医師は大変優秀なため、脅されてはいるもののある意味ドイツ人よりも優遇され、彼自身の命は保証されている。そんな彼は家族と共に生きるために必死ですが、それに対してゾンダーコマンドのユダヤ人たちは「俺たちはもう生きていたくない」と言います。それはこの苦しみから逃れたいというだけではなく、同胞を騙してガス室へ送り、遺体から金品や食べ物を盗むような生き方に誇りなど持てないということ。たとえ解放されたとしても生きる気力は残っていない。だからガス室で奇跡的に生き残った少女に、希望を託したくなったんだと思います。
あらすじも「サウルの息子」に似てますが、こちらの方が見やすいかもしれません。
KOU

KOUの感想・評価

3.5
『サウルの息子』でも扱われたゾンダーコマンド。それは4〜6ヶ月の処刑延期を条件に、ユダヤ人達の処刑を手助けするユダヤ人。
第12期のゾンダーコマンド達が密かに画策した焼却炉爆破計画と奇跡的にガス室で生き残った少女を描く。

ホロコーストを扱った作品の中でもかなり際どい生々しい演出ではないでしょうか。
”どうせ殺されるんだから…”と諦めながらナチスへの鬱憤を爆発させる瞬間のユダヤ人達の気迫と滲み出る憎悪。
ラストシーンはかなり衝撃的。人を人として扱っていない当時が怖すぎる。

キャラクターの描き込みが薄い気がしますが、この時代を思い出す為にも見るべき一本。
太郎

太郎の感想・評価

3.9
アウシュビッツのゾンダーコマンドについての話。
同じようなストーリーのサウルの息子よりこっちの方が面白い。終始重く狂ってる。
寿命が延びるというだけで確実に死に近づいていく。そこに同情心や友情なんて関係ない。出てるユダヤ人誰もがまともな精神状態でない、アウシュビッツの恐さを感じる。
ガス室から生き残った少女を黙って助けたことによって、混乱や恐怖心が生まれ精神状態もまともでなくなり変な緊迫感があった。
あまり観られていない作品だが、戦争やアウシュビッツについての映画に興味ある人は観て間違いないと思う。
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