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アニキ・ボボ
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『アニキ・ボボ』に投稿された感想・評価

映画という媒体の魅力が多分に含まれた、マノエル・ド・オリヴェイラの驚異的初長編。

かつてのジャン・ヴィゴや後のフランソワ・トリュフォーにアッバス・キアロスタミらが作ったように子供らの感情の機微が瑞々しく描かれていただけでなく、描写も非の打ち所がないレベルで優れているから見ていて幸福感に包まれる。

リュミエール兄弟やロバート・フラハティのオマージュも随所に見られ、マノエル・ド・オリヴェイラが過去の映画についての造詣も深かったことが伺える点も嬉しい。

しかしこんな優れた映画をデビュー間もない頃から撮っていた監督が中々日の目を見なかったことには、人間社会の世知辛さを感じずにはいられない。(でも今では伝説の監督の長編処女作として燦然と輝いていることには逆に有り難みを覚える)
4.0
子供の視点に戯画化された世界が決して楽観的ではなく、寧ろ厳しさに満ちており見事。
大人に追いかけられる展開もケイドロごっこの延長である一方、深夜に逢瀬を果たす大人顔負けのメロドラマを演じてしまう二面性。

トリュフォーのマセガキぶりと、小津のような幼児性を兼ね備えたキャラクターも、少なからずオリヴェイラ自身の眼差しがそうさせていると思う。

ロケーションという意味でのネオレアリズモはルノワールが『トニ』で7年先駆けているが、本作にも混濁した水辺が頻出する。
sonozy
4.5
マノエル・ド・オリヴェイラ監督の初長編。
ポルトガル・ポルトの港町の労働者街に住む子どもたちが主人公。

気の弱い少年カルトリスが、アイドル的存在のテレジーニャをめぐって、乱暴なガキ大将エドゥアルドと争う話を軸に子どものリアルな世界を描いた作品。

ネオリアリズムの先駆的作品とされているそうで、オリヴェイラの故郷ポルトの一般の子どもたちを起用し、貧しい家庭環境、権威的な大人(教師・警官・店主..)の抑圧の中で、明るく元気に遊びつつ、危なっかしいあれこれを巻き起こす子どもたちの姿がいきいきと捉えられていて素晴らしい。

タイトル『Aniki Bóbó』は、子どもたちの遊びで、順番を決めたり、グループを分けたり際に使う当時の数え歌の一種。
みんなで歌ったり、泥棒と警官を決める鬼ごっこ的な遊びのシーンで出てきます。

子どものバッグにプリントされた「常に正しい道を歩みなさい」という体制的なメッセージと、カルトリスの愛ゆえの過ちの対比。その純粋な感情を認め、良き大人なふるまいを見せる雑貨屋の店主の存在も良かった。

トレーラー
https://youtu.be/BAo7v0z9fTc

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