ジャン・ギャバンの「望郷」みたいに悲劇的な結末。あの映画よりペシニズムは少なく、しかし逃れられないような暗さがある。戦争に入る頃の暗さが漂っている。
ラストシーンは「勝手にしやがれ」を思い出させる。…
今作の白眉の一つはジャン・ギャバンとミシェル・シモンの決闘シーンだと思いますが、対位法が印象的に使われています。ルノワール『牝犬』やデュヴィヴィエ『望郷』のように30年代フランスの詩的レアリスムの作…
>>続きを読むジャン・ギャバンマラソン② 終始ギャバンに駆け寄り続ける犬がかわいい 流れ着いた不思議な宿屋「パロマ」(なんとなく笑ゥせぇるすまん的な怪しさのある場所でいい)にて「こっちは2日間飲まず食わずなんだ!…
>>続きを読む犬がかわいい映画。ザベルおじさんは義娘のネリーに欲情したり、ネリーに言い寄るガチ恋客を殺したりととんでもない奴なんだが、そんな自分の老醜を自覚していたのがやや切ない。
濃いめのキスシーンとか朝チュン…
別冊太陽のフランス女優特集で表紙を飾っているミシェル・モルガンの猫みたいな目がたまらなく美しくて、ずっと気になっていた作品。
レインコートにベレー帽、猫みたいに大きな瞳とグレタ・ガルボ並みに終始起…
ギャバンの軍服、モルガンのベレー帽いいな。訳ありの二人に犬の組み合わせというショットがかっこいい。
サスペンスもありで面白かった。
平服の件、どうやって手に入れたのか明かさないパナマ亭のおやっさん粋…
互いに想い合っていても、それを打ち砕くような社会の不条理や過酷な運命。美しくもエンディングがとにかく切ない悲恋な物語だった。
いつの時代も、一生懸命に生きようとしている人がいる一方で悪事を企てようと…
このレビューはネタバレを含みます
植民地軍から抜けてきたジャンは霧の立ちこめる波止場のある町にやってくるが、そこで出会った落伍者たちと意気投合したり、家出がちの少女に出会って人生に生きる希望を少しだけ見出すけど地元のヤクザものの復讐…
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