【 リプリーよりウィレム・デフォーが目立った映画 】

トム・リプリーを主人公にしたパトリシア・ハイスミスの小説からたくさんの映画が生まれた。

The Talented Mr. Ripley, 1955年の小説
「太陽がいっぱい」「リプリー」で映画化

Ripley Under Ground, 1970年の小説
「リプリー 暴かれた贋作」で映画化

Ripley's Game, 1974年の小説
「アメリカの友人」「リプリーズ ゲーム」で映画化

時系列だと、本作「リプリー 暴かれた贋作」は「アメリカの友人」「リプリーズ ゲーム」の前のお話で、「リプリー」の続きにあたる位置づけ。

話はリプリーが相変わらず犯罪者、詐欺師として暗躍するもの。友人の人気画家の事故死を隠蔽して名前を利用して贋作を売るチームを纏め、時には画家に変装したり擬装工作を連発して窮地を脱していくスリリングな展開で進んでいく。だけど、妙にあっちこっち行ったりしてドタバタしているし、コミカルな場面も多々あって、特にウィレム・デフォーのヅラのくだりは笑うしかない。

そのデフォーがいちばん目立ってしまっているなか、主役はリプリーを演じたバリー･ペッパー。比較すると酷かもしれないけど、リプリー映画化史上最も地味な存在かも。「プライベート・ライアン」の狙撃手ジャクソン二等兵のインパクトが大きい俳優。そして恋人役には「ジョー・ブラックによろしく」の役が好印象だったクレア・フォーラニがイメージをひっくり返す汚れ役、画商にはアラン・カミング、そして英国名バイプレイヤーのトム・ウィルキンソンなどは渋い役どころ。

この映画はミステリー・サスペンスを期待すると、そこまで緊迫感もなく、雑なシナリオも相まって、映画のトーンが定まらず最後まで展開している感じ。リプリーシリーズでは唯一好みではなかった作品。

• #リプリーシリーズ

カツラ

天才詐欺師のトム・リプリー
ある日、友人である新進気鋭の画家ダーワットがプロポーズを断られ車の事故を起こす
その現場を目撃したのはリプリーは、ダーワットの死を隠すことに
その後アメリカ人バイヤー、マーチソンがダーワットの作品を買いたいとやって来たため、リプリーは贋作制作を計画する
一方、知り合ったフランス人留学生エロイーズが大富豪の娘であると知り……

園芸

それぞれの役割

次々と問題が降りかかる

ヒヤヒヤ

展開がどうなるか
最後に笑うのは誰か

ワンちゃんがフワフワでした

「プライベート・ライアン」の狙撃手役を見てから注目しているバリー・ペッパーが主演。
私が好きな「太陽がいっぱい」(アラン・ドロン主演)と「リプリー」(ジュード・ロウ出演)と同じ原作者パトリシア・ハイスミスが書いたトム・リプリーシリーズ。

バリー・ペッパーが、かっこいいし、詐欺師を見事に演じている。実際には、あり得ないと突っ込みどころは一杯あるけど、映画として、なかなか楽しめる。「太陽がいっぱい」のようなラストになるのかと思いきや、想像を裏切るラストが良かった。

アラン・カミングやウィレム・デフォーも出ている。

街並みの映し方が綺麗だった。ストーリーとは関係ないが、個人的にフランス車に目が行った。