邦題の通りフォスター少佐率いるフランス軍に組み込まれた、外人部隊の行軍を描いた作品。

ただこの部隊の目的が分かりにくいのと、なぜ敗戦した外人部隊を引き連れなければならなかったのかの意味も分からない。

そうなると主演のジーン・ハックマンの存在も薄くなる。
砂漠ばかりの映像の下でカトリーヌ・ドヌーヴの美しさだけが際立っているが、これは映画の中身と関係ないか（笑）

制服

第一次大戦で兵士を減らされ落胆するフォスター少佐
一方、モロッコではアラブ人による外人部隊の虐殺事件が勃発
そんな中、モロッコにいる考古学者を守るという任務を頼まれ、フォスターは現地に向かうのだが……

民族の対立

静かな雰囲気
アクションはラストに壮大でした

砂漠
アフリカ感あり

ご婦人
ロマンスも

タイトルの意味

音楽が印象的でした

午後10時のジーン・ハックマン追悼映画祭 in 我が家、第６夜は「武士の鑑」編。

英雄と称賛されるも、部下を死なせて自分だけが生き残ったことを恥じている誇り高き軍人の役。自分にも厳しく他人にも厳しい、男が惚れる理想のボス。

よくよく見たら、「フレンチ・コネクション」のポパイとニコリが並んで軍隊を率いている絵面に感慨。あと、「スーパーマン」のレックス・ルーサーの手下にまたしてもノン。

で、本題。

第一次大戦、砂漠、馬賊、軍隊、合戦、汽車。そこにモーリス・ジャールの音楽がフワッと被さるだけで、ほんのりサム・スピーゲル✕デヴィッド・リーンの一大歴史スペクタクル風味になる。香りだけで、中身はパチもんだけど。何と、プロデューサーの片割れはブラッカイマー。丁稚奉公時代？

つーか、モーリス・ジャールも手抜きだろ。「アラビアのロレンス」の袋の底に残ったポテチのカスみたいな劇伴。捨てた楽譜の切れ端を拾ってきて繋げたか。

列強によるアフリカ侵略に、研究者たちの美術品発掘を絡めた設定はなかなか面白い着眼点。外人部隊に逃げ込んだコソ泥、正義の名の下に他国を奪う戦いに従事する軍人、学術研究のお題目を掲げて発掘という名の盗掘を続ける学者。この三者の泥棒たちが何ら化学反応を起こさず、話の焦点が定まらないままクライマックスへ。ここはなかなか見応えのある合戦シーンなのだが、結局、誰が主役で本当は何がしたかったのかサッパリ分からないまま幕。

地味に大物揃えたキャストだが、見どころは将校ハックマン、アラブの首長イアン・ホルム、怪盗テレンス・ヒルぐらいで、発掘大好きマックス・フォン・シドーは相手が悪霊じゃないから冴えないし、目の前で父親殺されても観光続けてるドヌーヴに至っては完全な添え物で、一体何しに出てきたんだか。