ヴェルディの『椿姫』というのはもともとフランスの劇作家デュマ・フィス(『三銃士』書いたのは親父のデュマ。)の小説及び戯曲なのだが、椿というのは何のことかというと、デュマ・フィスの原題は、”La Dame aux camélias”で、椿を着けた婦人という意味である。主人公はマルグリットという高級娼婦で、平時は白い椿を、生理の時には赤い椿を身につけていたという。しかしヴェルディの妻はマルグリットをイタリア式にしたマルゲリータなのであった。しかもこのマルゲリータさんも若くして亡くなってしまう。そこで主人公の名をスミレを意味するヴィオレッタとし、あわせてオペラの題名は「道を外れた女」というなかなか厳しい意味のこもったラ・トラヴィアータとしたらしい。