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トラヴィアータ/1985・椿姫
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『トラヴィアータ/1985・椿姫』に投稿された感想・評価

5.0
素晴らしい。全編で鳥肌が止まらない怒涛のオペラ映画。

☆ヴェルディのオペラの映画化

本作はオペラそのものじゃなくて、ヴェルディのオペラを映画にしたものね。だから、口パクじゃなくて本気で歌ってはいるけど、音声は基本的に別録りしたものね。映画に映る人物たちはリアルに歌手ね。

☆椿姫?

ヴェルディの『椿姫』というのはもともとフランスの劇作家デュマ・フィス(『三銃士』書いたのは親父のデュマ。)の小説及び戯曲なのだが、椿というのは何のことかというと、デュマ・フィスの原題は、”La Dame aux camélias”で、椿を着けた婦人という意味である。主人公はマルグリットという高級娼婦で、平時は白い椿を、生理の時には赤い椿を身につけていたという。しかしヴェルディの妻はマルグリットをイタリア式にしたマルゲリータなのであった。しかもこのマルゲリータさんも若くして亡くなってしまう。そこで主人公の名をスミレを意味するヴィオレッタとし、あわせてオペラの題名は「道を外れた女」というなかなか厳しい意味のこもったラ・トラヴィアータとしたらしい。

とにかく主人公はヴィオレッタという高級娼婦をして一財産を作った女で、パリが舞台。ヴェルディのオペラと椿は関係ないが、フランス語の原作が椿を身に着けた女なので、このオペラも椿姫と呼ばれている。ややこしいが、それ以上の知識はこの映画の鑑賞には要らない。


☆音楽

ジェームズ・レヴァインが率いて10年くらい経った状態のメトロポリタン歌劇場管弦楽団は、オペラのライブを映像付きで生録りしたものよりずっと良い。個々の楽器が際立っている。フルートとか火を吹いてる。オペラ歌手たちも超絶かつ、演技もよく頑張っている。三大テノールの某セクハラ大将も脂が乗っている。DVDはグラモフォンから出ているのだが、映画の録音スタッフじゃなくて、グラモフォンのエンジニアが録ったのかも。80年代初頭だから、デジタル録音が始まったばかりなのだが、素晴らしい。映像はLDからコンバートしただけなのか、フォーカスが甘い。グラモフォンは映像は得意でないのかも。


☆冒頭

映画の冒頭、オペラの前奏曲にあたる部分で、ゼフィレッリはフラッシュバックを導入し、ラストの直前までレトロスペクティブで構成する。

冒頭のカーテンを閉じられた陰鬱なブルーを基調とする大きな廃墟のような屋敷のセットは、『市民ケーン』を超えてくる。荷運びの少年が女の肖像画に目をとられる。ふと黒装束の老婆が歩いていき、軽く死の臭いを出して、一室を覗くと、ベルイマン的死化粧をした女と目が合う。ヴィオレッタである。ヴィオレッタは白く裾を引きずるゴーストの格好で、歩み出ると、鏡に死が映る。突然、哄笑が起こると、かつての華やいだ世界の幻影が動き出し、ヴェルディの管弦楽が彩りを添える、豪奢だが、終わった世界が始まる。鳥肌ものの導入である。

この後、ヴィスコンティの『山猫』(1963)を、本作の音楽性の高さを考えれば、凌駕するレベルの蝋燭晩餐会で「乾杯の歌」が始まる。これまた鳥肌もので、同曲のベストだろう。


☆見せものとしての舞踊

無数の蝋燭が照らす甘美だが憂愁の日々のなか、ダンスが始まる。基本的に右端から現れているのをカメラは待ち、ダンサーが過ぎると追いかけるが、ダンサーは中央に向かい、カメラは逆回転しながら、鏡を巻き込み、耽美と死が渦巻く幻想の世界を映し出す。めちゃくちゃカッコいい。この種の見せものはフェリーニが得意でかなりの映画人に影響を与えたろうが、本作はそれを超えるかもしれない。照明と美術がずば抜けており、そこにきてレヴァインが指揮する鳥肌もののヴェルディの楽曲である。やばい。






皆さん、ぜひご視聴ください。クラシック音楽やオペラは難しいと思っている方こそご覧くださいな。超楽しい音楽生活の入り口になるでしょう。



☆映画を楽しむワンポイントアドバイス

スピーカーを自分に向ける。スピーカーが背面にあったり横についていたりして自分に向かない場合には、テレビでも、PCでも、HDMIで出力できる外付けスピーカーを買う。そこそこ高音質で、簡単で、安いのはサウンドバーね。それを耳の高さで自分に向ける。インテリアじゃないから、角度がカッコよくないとかアホなこと考えない。スピーカーのユニットを自分に向ける。素人は平行法とかやめた方がいい。壁に当てた反射音を聞くとかいう訳の分からない知ったかぶりもね。(^^)
Jimmy
2.5
日本初公開時(1985年11月9日)、渋谷ジョイシネマで鑑賞。(前売券1200円)

フランコ・ゼフィレッリ監督作品だったので、映画館へ観に行った。

しかし、なんとこれが「オペラ映画」であった。
ヘヴィメタル好きの自分は、オペラ劇を見せられるとは思っておらず、薄幸の美人の物語、という程度しか分からなかった。

この映画に出ている人たちは、オペラ界では有名な歌手らしいのだが、それさえも知らずに鑑賞し、知っている俳優がまったく出演していない映画だった。

この映画の公開当時は、現代のようにインターネットなどで気軽に事前確認できる状況ではなかったことから、こうした想定外の映画鑑賞も多々あった。
娼婦映画探訪 48本目
2020/12/154 LDにて鑑賞

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