ギャンブラーのアレックスは、競馬で1万5千ドルを勝ち取った。借金返済のため、ラスベガスでギャンブルするが、、、。

アンジェリーナ・ジョリーのデビュー作と聞いて鑑賞。分からなかった笑　しかも主演のジョン・ヴォイトの娘さんだったんですね。

お金で気がおかしくなった男とその元妻、彼を理解する相棒、そして借金の取り立て屋。それぞれのキャラが目立ってたかな。一応王道よりの展開。

オープニングのクレジットカラフル具合は舞台のカジノの雰囲気に合わせたのか、制作陣のこだわりか。

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「大狂乱」（1982年、原題：Lookin’ to Get Out）は、ギャンブル好きの男が巻き起こすドタバタ劇を描いたコメディ映画。

ジョン・ヴォイトとバート・ヤングによるバディムービー。（ジョン・ヴォイトは脚本にも関わっている）
ジョン・ヴォイトといえば「真夜中のカーボーイ」時代に淀川長治氏が高く評価していた記憶があるが、該当する情報が見つからない。記憶（人）違いだろうか。
ジェリー役を見て、一瞬、ダニー・デヴィートかと思ったが、「ロッキー」シリーズのポーリー役で知られるバート・ヤングだった。

この時期のハル・アシュビーは、ストーンズのライブ映画『ザ・ローリング・ストーンズ／レッツ・スペンド・ナイト・トゥギャザー』（1983年）も手がけており、充実した活動をしていた。

主人公アレックス（ジョン・ヴォイト）は、大きな借金を抱え、親友ジェリー（バート・ヤング）と共にラスベガスへ逃亡する。一攫千金を狙ってカジノで勝負に挑むものの、次々とトラブルに巻き込まれていく。騒動の中でアレックスの過去や人間関係が明らかになり、物語は思わぬ方向へと展開する。

ストーリーは典型的なバディムービーとコメディの融合。 日本では過小評価 なのかVHSのみのリリースでなぜかDVD化されていない。それなりに面白さはあったので、その点がとても残念であった。

音楽と映像のテンポに若干のズレがあるのが惜しく、16ビート寄りのリズムで小気味よく進行する一方、物語自体のテンポはやや冗長に感じられた。ハル・アシュビー作品の特徴ではあるけど、映像のテンポを調整するか、音楽とのバランスを工夫することで、より一体感が生まれたのではないか。特にチンピラたちから逃げるシーンでは、音楽のリズムに合わせるほうが効果的だったかもしれない。

またカジノの場面では、デ・パルマみたいに分割させて、ディーラーとのカードの駆け引きを分かりやすくするのも一つのテクニックとして見せ場を盛り上げたのではないか。

原題と同じ主題歌「Lookin’ to Get Out」はニューウェーブ的な要素を含む、ギターのカッティングは初期XTCのアンディ・パートリッジを思わせるもので印象的だった。そしてドラムがデヴィッド・パーマーなら納得のクオリティである。

本作で映画デビューの子供の頃のアンジェリーナ・ジョリーは若いというか。公開年から調べてみたら6〜7才なのか！

この頃のジョン・ヴォイトを見ると娘であるアンジーの面影が見えるけど、娘としては今でも嫌だろうな（笑）

〈ハル・アシュビー特集〉［Stranger 16：25〜］

看板に偽りはないのだが編集が上手いのか下手なのかもはや分からなくなった…。おっさん同士のホテル内追いかけっこのスピード感の無さが異常、そっからのまさに大狂乱な乱闘シーンがクライマックスなのだろうが、流石元ロッキーのセコンドつかボクサーなバート・ヤングの左フック（？）が綺麗。このグダグダ感を愛せるか否かがアシュビー作品を愛せるか否かの鍵なのだろう。劇場の暖房がキツすぎて…。