長年生きてると、おのずと思考が人生哲学に辿りつく場合が多々あり、その行き着く先が宗教の教えだったりする。
神と言っても、人それぞれに神の真髄は違うわけで、要は己にとっていかに救いになるのかを、自分の精神の中で姿形がない神で具現化しているだけである。

自分は無宗派だけど、小学生の時に同級生の親が、自宅で子供達を呼んで賛美歌を歌う(水曜学校)集会に何度か呼ばれて参加した事があった。
あの頃はただ美味しいお菓子が貰えるから行ってたようなもの…。

話がそれたが、この作品はイエス・キリストの最後の7日間を描いたロック・ミュージカルである。
最初から最後までセリフを歌い尽くしている。
個々の歌唱力が本当に素晴らしい。
ただ、変わり映えがないセットなので、そこが残念なところ(本当は1973年ver.が観たかった)。
哲学的なものが好きな人には、この作品は良いのかもしれない。

えーと、この写真は2000年製作のリメイク版で、アリーナのじゃないと思うんだけど…
私が観たのはこのパッケージのなので、諦めてここにレビューを書くとするか。
とにかく名曲ばかりのロックオペラ、ジーザスクライストスーパースター。
私はオリジナル版と劇団四季版を何十回と観ているのだけれど、四季版は歌詞の違和感がいただけない…
オリジナル版映画は砂漠のど真ん中にセットを組むところから始まって、もうかっこよすぎ‼︎
そして今回のリメイク版。
いいと思う。現代風にセットや衣装をアレンジしてるのも悪くない。
編曲はほぼオリジナルに沿ってる感じ。
そして、シモンがイケメンすぎるだろー（≧∇≦）
イエスとユダの心の葛藤も、伝わってくるものがありました。
聖書というのは読み物としてとてもよく出来ていて、普通に読んでも面白いのだけれど、このミュージカルを観て聖書を読んでみようかなって思う人もいるかもね。

イエスの煽りスキルが光ります。面白かったので別verも見てみようと思いレンタル。

弟子達「これから何が起こるのでしょう？未来はどうなるんでしょうか？」

イエス「先のことなんか心配すんなおまえらに言ってもわかんねーわ。仮に知れてもおれより理解できるはずねーわ」

弟子達「…(´・ω・｀)」

〜〜〜

ピラト「おまえ自分でユダヤの王とか言ってるらしいな。本当？」

イエス「それはおまえが今自分の口で言っただろ」

ピラト「…(#^ω^)ビキビキ」

笑い事じゃないんですがいくつか笑いそうになりました。聖書は偉大な物語です。いろんな解釈ができるってその幅が素晴らしい。ぼくはクリスチャンではないけれど。