イザベル・アジャーニ主演の1980年代のミステリー。フランスの片田舎に現れる、とてつもない美人。街の男たちは皆惹かれるが、やがて1人の男と結婚。しかし彼女には心に秘めた暗く熱い秘密があった…🔥。
憑依型女優のアジャーニの熱演に惹き込まれる。繊細で神経質で無邪気で野心的で、そして蠱惑に満ちた女を演じる事ができるアジャーニの演技が凄い。
しかしあんなパンツ丸見えの格好の美女が、その辺りを物憂げに歩いていたら、男は皆ダイソン掃除機の前の塵になるしかない😨。人形のような美麗な顔立ちと完璧なプロポーションのアジャーニ。神は与える人には二物も三物も与える不公平さがあるなぁと痛感😆。
終盤近くに一気にストーリーが加速。謎は収斂していくけど、重い代償の結末が待っている。
アジャーニで始まりアジャーニで終わるフランス🇫🇷らしいビターなミステリー譚。しかし改めて彼女のファンであることを自覚😃🎬。

• #イザベル・アジャーニ

南仏の田舎街に家族が引っ越してくる。母はドイツ人、父は車椅子利用者、一人娘のエルはとびきりの美女。エルは常に露出の高い服煽情的な服で街を闊歩する。
何もない田舎街はエルの話題で持ちきりに。エルに一目惚れした修理工兼消防士の青年パンポンはエルと付き合い婚約することに。幸せなパンポンだがエルは別の思惑でパンポンに近づいていた。

こんなあらすじでこのタイトルだから身に余る美女と付き合う僥倖を手にしたパンポンがパラノイアになりエルを殺しちゃう話かと推察した。そしたらまたレビューでオタクをバカにできるなぁ😏と思って観ることに。
それとジャケの美女（エル）、がイザベル・アジャーニなのもある。イザベル・アジャーニと言えば『ポゼッション』での神経症的演技と負のオーラというか病的な美貌にがっつり心を掴まれたんでね。

まず、残念だったのはおれが思っていたような卑小な独占欲から女性を殺す男の話ではなかったこと笑 話の本筋はかつてエルの母を凌辱した男達への復讐。その足がかりのためにエルはパンポンと結婚する必要があった。前半パンポンのモノローグを多投しいかにも恋愛映画な手法を駆使しミスリード誘う。パンポンの他にもエルのモノローグもあるし、パンポンの叔母のモノローグも出てくる。前半は群像劇的な手法で話の終着点を見せず、徐々に真相を明らかにするミステリー映画にシフトチェンジする。
凝った構造でおもしろいんだけど、如何せん引っ張りが長すぎ。後半、衝撃的なことがすし詰め状態になりチグハグな印象。衝撃パートにもっと時間使えと思った笑

でもイザベル・アジャーニがよく撮れていた。
あらすじだけだとエルはフュリオサのように鉄の意志を持った女のように見えるが、実際は支離滅裂な行動や言動が多い。露出過多の服を着て情緒不安定で周りの人間を成り行きで振り回しているだけに見える。最後に明かされるけど、エルは最初から狂っていた。実は復讐も彼女の独り善がりな思い込みでパンポンとの結婚に何も意味がない。
そこまで来てやっとエルの奇行の数々がわかるようになる。男への復讐なのにパンポンの母と叔母に終始反抗的な口を利き挑発する（企みがあるなら好かれた方がいいのに）。口論になり、ブチ切れキッチンにバスタブを持ち込み全裸になり水浴びを始めるといった厄介かつパンチのある当てつけを連発して周りを困惑させる笑
無駄にパンポンを振り回したりと、今でいうメンヘラにしか見えない行動と徐々に明らかになる復讐への意思がまったく噛み合わなくてモヤモヤするんだけど、最後、自身の努力が無駄とわかりエルの精神が崩壊し幼女に退行することで全てがバチっとハマる構造になってる。一番不思議だったのはどう見ても役に立ちそうもない中学時代の担任の女教師のおばさんをレズ関係で調教しているところ。レストランでおばさんにノーブラを強要するとか？？？の嵐になった笑 ちなみに、この教師のおばさん、性的なプレーが画になるルックスじゃないし頭も精神力も弱そうで、そうまでして囲ってる理由がわからない。
ある時は気まぐれで男好きするセクシー女で小姑を嘲るいやな若嫁、復讐に燃える女、無垢な幼女と多面的な狂女。一本の映画で演じるに難しい役だけど、極端で分裂的な顔を見事に演じわけるアジャーニの演技力というか狂女シンクロ力に感嘆した。
あと顔が大きいかな、どんな場面もどこか虚ろで相手の不安を掻き立てる表情は唯一無二だった。現実感のあるエロい雰囲気と浮世離れした浮遊感のある雰囲気が役にハマってた。

エルの父は父性愛の深い良き父親てことなんだけど、彼が車椅子になったのは、ハイティーンのエルのスカートまくりあげ太腿にキス👄するというどう見ても悍ましいアウトなスキンシップで恐怖とキモさで錯乱したエルにスコップでボコボコにされた後遺症なんだよ。エルはこれを自分の過ちとして心が壊れる一因になってるんだけど、当時の基準でもこれはかなりおかしいと思うんだけど、どうなんだろ？

おフランスでビッチに翻弄される童貞の話？くらいに思っていたけど邦題にあるようにまさかの殺意が終始漂う不穏でやるせない80年代ドラマ

イザベル・アジャーニがばんばん脱いでますが、そんなのどうでもよくなる展開に！

良かれと思って全てを投げ出したのに、そんなオチが待ち受けているとは。

レイチェルさんオススメ有難うございます☆



両親と小さな村へと越してきた、美人が過ぎるエル(イザベル・アジャーニ)。

尻軽と噂の彼女だが、ついに修理工パンポンと結婚することに！

しかしエルには、ある壮大な計画があって……



んーこれは何も知らずにご覧頂きたい！

色んな視点で語られる真実。

エルの行き着く先は？

フランスも下半身脳味噌でない作品が撮れるのね、と感心してしまった(笑)

登場人物の頭の中はシモ多めではあったけどw

まああんだけ美人が透け透けおっぱいでパンツ丸出しにしながらプリプリ歩いていたら仕方ないよね、とも思うww

そんなエロ描写もあるので134分と長いのですが、彼女が計画を立て実行に移してきた期間を考えたらあっという間でした！