マドモアゼルの作品情報・感想・評価

「マドモアゼル」に投稿された感想・評価

Iri17

Iri17の感想・評価

5.0
抑圧された欲望の解放がもたらす狂気的な性愛と暴力。
抑え込まれた性衝動の解放としての洪水の象徴性(下ネタ失礼!)や、燃え上がる性愛を炎で表現している演出は素晴らしい。

不気味さの背後にあるエロティシズムとバイオレンスが一気に溢れ出る終盤は圧巻。こんな映画観たことない唯一無二の作品。

純粋なマドモアゼルとして貼られたステレオタイプが、彼女の人間的な欲求を抑制したわけだが、これはまさに現代の日本社会にも通ずる部分がある。
無関係な人間が他人の不倫問題を糾弾し、アイドルから恋愛の権利すら奪う。これは清純派タレントは浮気などしないものだ、アイドルはキスやらセックスやらはしないものだという現実離れした純潔主義を求め、そこから外れる行動をした人間は徹底的にネットでリンチする。
まさにマドモアゼルに純粋さを求めた村人、マヌーをリンチした村人は、現代日本の大衆にそっくりだ。

圧倒的な恐怖と狂気がありながら、現代にも通ずる普遍性を有する大傑作だった。
貞操を守っている女性が木こりの肉体に欲情し、彼の肉体美をみるために村に災害を引き起こすというとんでもない映画。
偶然か必然かよそ者のイタリア人のきこりに対して少しずつ恨みを募らせていく村人たち
慕う女性に冷たくいじめられる少年がうさぎを叩き殺してしまうシーンも衝撃的
少年が精一杯の悪口をいうのも面白い
変に時系列をおかしくしているので少し見づらいきらいはあるが終盤の木こりとジャンヌモローが結ばれるシーンは蛇を触らせることはもちろん、ブーツに頬ずりしたり、顔を犬になって舐めたり、SMチックですごい映画だ。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
鑑賞後の気分の悪さは歴代級。自分史上最上位級の悪女マドモアゼルをジャンル・モローが演じる。自分をジャンヌ・ダルクに重ねるようにプライドが高く、一方で隠された強い愛欲を持つ女教師。しかもその心性からか放火や家畜殺しを繰り返す異常性。さらに身勝手の極致と言えるラスト。映像の美しさが闇を際立たせる。
人生ベスト級。
冒頭の水没シーンからぶち上がる。
自分の性的嗜好&思考&志向を全て網羅されてて感動すら覚えた。
namuge

namugeの感想・評価

-
町山智浩のトラウマ映画館の表紙にもなっているこの映画。排他的なムラ社会に生きる女教師がヨソ者であるイタリア人の男に文字通りの意味で燃えさかるような情念を燃やす物語でしたね。

とにかくジャンヌモローの潔癖症感のある女教師っぷりがずば抜けてて彼女の清廉な女教師シーンと花にキスをしてタバコで火をつける印象的なシーンのギャップが良い。少年の精一杯の侮蔑の表現である唾吐き描写もたまりませんなあ
Abby

Abbyの感想・評価

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まあ、あんな環境で尚且つ独り身と高いプライドがあれば歪むのも分からなくはないけど、身勝手すぎやしないですか?マドモアゼル(^_^;)

お父さん、そりゃ人の女に手を出したんだから自業自得な結果だろうけど。
でも息子が可哀想すぎる。

マドモアゼル、くたばって(笑)。
kei

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3.4
悪魔のいけにえ、キャビンフィーバーみたいな、嫌な田舎映画。

パリから来た先生ってだけで尊敬されるとかアホか!
Zuidou

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4.3
その淑女、純潔につき。蛇を触るシーンからマドモアゼルがいかにして欲望に囚われていったかが明らかになる回想に入るのが、楽園でイブを誘惑した蛇みたいな、欲の象徴として使われてるようで上手いと思った。村社会は怖い。ジャンヌ・モローのしている行為は小さい男の子が好きな子をいじめるのと同じようなことだったのか、ただ心の平穏が欲しかっただけなのかは結局理解しきれなかった。もしかしてどっちでもあるのか。彼女を惑わすよそ者のイタリア人の息子であるブルーノ君がマドモアゼルに対して抱いていた気持ちは、恐らくマドモアゼルが狂わされた感情と同じものであることを考えると、また味わい深いものがある。グレイプバインの「Colors」って曲が合いそう。
Haruka

Harukaの感想・評価

3.7
主人公がヤバい奴映画の中でもサイコ度高め。閉塞感しかないど田舎の村で、ど陰険な顔した独身女教師。何食わぬ顔で放火したり生徒をいじめたり、水に毒を盛ったり…無表情で淡々とこれらを行う彼女の中には何が渦巻いていたのだろう。
そんな彼女は恋も激しく、かつ結構ピュアである。それでありながらあの仕打ちである。
真性構ってちゃんなのかしら。

でもわからんでもない。それが怖い。
トラウマ映画館の中でも特にハイレベル
美しく印象的なシーンが多いがそれを圧倒的に上回る胸クソ
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