マドモアゼルの作品情報・感想・評価

「マドモアゼル」に投稿された感想・評価

ぽち

ぽちの感想・評価

4.3
最初の水門を開けて、帰りに鳥の卵を握りつぶすところまでで引き込まれてしまい目が離せない。
66年にここまでサイコな女性を描いていたとは驚きだ。

脚本の素晴らしさもあるが、監督の撮り方が凄い。
カメラの性能が低かったせいか夜のシーンが異様に明るく、これがまた時間経過を曖昧にして幻想的な良い効果を出している。

そしてラスト近くの台詞をほとんど排除した演出による緊張感。
後味の悪さと相まって記憶に残る作品だ。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

2.0
村人から尊敬されているオールドミスの女教師マドモアゼルが、欲求不満からか放火や水門破りなど影に隠れて悪行を重ねる。
よそ者である親子がとばっちりを受けて、父ちゃんは村人に殺されてしまうという何とも救いの無い話。
せめて真実を知る息子が、マドモアゼルにリベンジするという結末ならスッキリしたのに。
この作品、音楽が全く使われていない。村が舞台のせいかテレビやラジオの類もなしという事で実に退屈だった。
マルグリット・デュラスの脚本でも、引きつけられる事はなかった稀有な例。
50Kenzo

50Kenzoの感想・評価

3.5
独身の女教師が、汗ばんだイタリア男の裸体に触発されて、抑圧された性を解放する。。。!

一昔前のエロ小説的な展開ですが、ホントの話なんだから仕方がない(-_-)

女性の業というか魔性というか、そんな感じでけっこう面白かったです。
YUTA

YUTAの感想・評価

3.9
これは恐ろしい映画。

舞台はフランスの小さな田舎村。

そこで小学校の教師として働く女性、
みんなからはマドモアゼルと呼ばれている。

このマドモアゼルがとにかくやばい。

子供の時に観ていたらトラウマになってたかも。人間の持つ恐ろしさを生々しく感じられた。

なにより、この映画の中で一番の被害者はブルーノという少年。この少年がほんとに可哀想で、ここまで救われないとは。
トラウマ映画館の表紙に使われているこの映画。つまりトラウマ映画の象徴なのか!と思って鑑賞…ハードル上げすぎた(汗)。きっと高レベルな欲望の解放もタバコやドラッグなんかと同じで中毒性が生まれてしまうものなのだろう
mizutama

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3.9
ジャンヌモローの胸糞女もですがモノクロ映像と構図の美しさがなんとも。
誰もが持つ社会的な役割。求められる人間像。いつもの日常。

人は多面性を持つもの。1つの面だけでは苦しい生き方になってしまう。

ある意味表の顔に満足して居たからこそ、そうでは無かった自分に衝撃を受けた。
鏡に向かって何かを作り出す儀式を経て、彼女は欲望のままの女に変わる。

レースの手袋、ヒールの靴。メイクアップ。

己の中の聖と邪の狭間で揺れ動くかのように。
次第に生徒ブルーノへのいじめがエスカレートする。母の面影を求めて居た少年が大人になるには十分な経験だ。

隷属を見せたあとの、冷や水をかけられた仕打ちに応えるため、彼女はイエスという。もちろん、結果を見越してのこと。

マドモアゼルにはゴシップなどあってはならないのだ。

ジャンヌダルク、ジルドレイ。その二極で揺れ動いた彼女は村を去る。証人の少年が見つめる中で。

疎外感と仮面をつけたマドモアゼルの人生はいつか心の自由を捕まえられるのだろうか。

誰の中にもマドモアゼルは存在する。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

3.0
ジャンヌ・モローが美しい!高潔さとかその真逆にある汚れることへの憧れとか、そう言う女の全部を体現してるのはすごいよね。少年役の子の、思春期特有の女性への憧れと潔癖さも対極として光っていました。
yukari

yukariの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私の個人的な意見としては男の子が可哀想すぎて、マドモアゼルには痛い目見て欲しかった。
でもマドモアゼルが痛い目に合うなんてことはきっとあり得ないんだよね。この嫌な感じがこの映画の魅力的要素なんだよね。
でもそれが私にはきつかった。
coro

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3.5
不安から発生する群集心理や同調圧力の怖さを魔女狩りになぞらえて描かれた物語。

舞台はフランス中部の小さな村。この村では最近、不審な出来事が相次いで起きている。犯人は村人からマドモアゼルと慕われている女性教師。この魔女のような女性をジャンヌ・モローがいつものポーカーフェイスで淡々と演じているのにピタリとハマっている。どんな役柄を演じさせても、すべてを彼女色に染めてしまうところが彼女の凄いところ。





以下ネタバレ

マドモアゼル。喪に服すことのない黒いレースの手袋を身につけ、夜な夜な村を徘徊しては自らが放った炎や水や毒で、毎夜黒い瞳を揺らめかせている。
彼女の澱んだ純潔が垣間みせる仕草(花冠や花びらの涙)や、死の松明が近づいているというのに、蛇を操る男と雨に打たれながら繰り広げられる一夜限りの狂乱を、禍々しくも美しく見せる辺りの描写が怖い。
村人たちに見送られながら去っていくマドモアゼルと、彼女を蔑みながらも、母の面影を重ねて彼女を許す少年の精一杯の抵抗が物哀しさを誘う。
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