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美しき仕事
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『美しき仕事』に投稿された感想・評価

エロくないのにエロい映画

ドニ・ラヴァンが出てるだけでフランス映画感増す

最後のシーンは回想かな

映が綺麗
クレール・ドニ監督の非常に評価が高い作品をクライテリオン版のBDで鑑賞しました。フランス軍隊ばんのBL。非常にシンプルゆえに難解。そんな作品でした。

本作の特徴は1)地球ってほとんどは青と茶色なんだとわかる映像、2)とにかくセリフが少なく説明がない、3)最後に全部持ってくディスコダンス🤩

ストーリーは非常に単純明快。舞台はアフリカにあるジブチ。紅海を挟んでがイスラム圏と近いため、イスラム教徒が多い。劇中でもラマダンの最中。そこに駐屯するフランス外人部隊。その副官ガルー(ドニ・ラヴァン)は上官フォレスティエ(ミシェル・シュボール)に説明し難い尊敬の念を抱いている。そして、ガルーのチームに若い兵士ソンテン(グレゴワール・コラン)が配属される。ソンテンは性格もよく、フォレスティエにも気に入られる。それが気に食わないガルー。衝突は避けられそうにないが……という話です。

部隊の生活は非常に短調。訓練、洗濯、アイロンがけ。映画の内容もこのルーティンがひたすら流れます(主に訓練)。そのルーティンは青と茶色がひたすら続きます。ああ、地球って空と海の青、大地の茶色でできてるんだな。そんな当たり前のことをボーッと眺める。そこにたまに映えるグリーン。軍服もグリーン。これがこの映画の特徴の一つです。

訓練シーンが主なのですが、何の説明もありません。たまに衝突らしきことも起きるのですが、翌日には解決されていて、また訓練。休暇もあり、ガレーはたまに仲間とディスコに行きます。どうやら彼女とはそこで出会ったらしい。でも、説明なし。上官のフォレスティエに対する想いはBL的なものを感じるのですが、それも説明なし。若い兵士ソンテンにも嫉妬するほどの魅力を感じているようですが、それもBL的なものなのかよく分からない。とにかく説明がないのがこの映画の特徴の二つ目です。

ぶっちゃけ、それだけだったらツマラナイ映画です、ボクにとっては。いかにもシネフィルが好きそうな映画だなーって感じ。ところがですよ。最後に全部持ってくディスコダンス🕺🕺🕺。これはスゴい!美しい景色とか、BL要素とか、これまで積み上げてきたモノが全て崩れゆく瞬間。このカタルシスはすごかった!(勘違いかもしれないけど😹😹😹)
『ショーシャンクの空に』のいちばん凄いシーン→ https://youtu.be/kFufIz7jvTY
オールタイムベスト100→ https://youtu.be/ixHVFgbmack

ハーマン・メルヴィルの小説『ビリー・バッド』をモチーフに、フランス外人部隊のジブチ駐留部隊を舞台に描く。主演はドニ・ラヴァン(ガルー上級曹長)。共演にミシェル・スブラン(フォレスティエ大尉)、グレゴワール・コラン(サンタン新兵)。Sight & Sound誌「史上最高の映画2022」では7位にランクインし、現代映画の古典として地位を確立している傑作だ。対話が少なく、身体・風景・ダンスで語る詩的スタイルが特徴だ。

あらすじはシンプルだ。マルセイユの自宅で回想録を書く元上級曹長ガルー。彼の記憶はアフリカ・ジブチの灼熱の基地に遡る。外人部隊の日常——灼熱の下での訓練、岩場での行軍、海での泳ぎ、洗濯、食事。ガルーは冷徹で規律正しい男だが、上官フォレスティエに密かな憧れを抱く。そこへ社交的でカリスマ性のある新兵サンタンが配属され、部隊の人気者となる。ガルーの胸に嫉妬と羨望が芽生え、やがてサンタンを陥れようとする行動が、自身の破滅を招く。メルヴィルの原作では「善と悪」の寓話だが、ドゥニはそれを「男性性・欲望・植民地」の現代的寓話に置き換える。クライマックスは、ガルーの独り舞台となるダンスシーン。タバコをくわえ、クールに踊り狂うラヴァンの狂乱が、すべてを昇華させる印象的なクライマックスだ。

本作の最大の魅力は「視覚と身体の映画」である点だ。ドゥニ監督は女性監督として、全男性集団の外人部隊を「外部の目」で捉える。これはキャスリン・ビグローの『ハート・ロッカー』と重なる。兵士たちの隆々とした筋肉、汗、砂埃、青い海と荒涼とした大地が、圧倒的な美しさで画面を支配。対話は極端に少なく、カメラは兵士の動き、視線、触れ合いを長回しで追う。ホモエロティシズムが漂うが、決して露骨ではない。むしろ、規律という「美しき仕事」の中で、抑圧された欲望が静かに煮詰まる。訓練のシーンはダンスのように流麗で、軍事と官能が融合する。批評家は「男性性を解体する」と評し、植民地主義の残滓(ジブチの現地人描写も丁寧)や、フランス外人部隊の「無国籍の男たち」の孤独を抉り出す。

ドニ・ラヴァンの存在感は神がかっており、レオス・カラックス作品で培った肉体表現を極限まで発揮し、ラストのダンスは映画史に残る名場面。明滅する照明の下、床を転がり、跳ね、震え、逃げ出す——それは嫉妬の爆発であり、解放であり、自己崩壊だ。

万人受けしない点もあるだろう。ストーリー重視派には「何が起こってるかわからない」と映る。事件らしい事件は少なく、内面的な嫉妬が中心。植民地や軍隊の文脈を知らないと深みが薄れる可能性も。だがそれがドゥニ流。『ビリー・バッド』の善悪を、曖昧な欲望と身体性で塗り替えることで、観客に「解釈の余地」を与える。

【政治的サブテキスト】
本作を分かりにくくしているのは政治的寓話だ。これを理解しないと何が言いたい作品なのかわからないことだろう。1999年公開時、ジブチ(旧フランス領ソマリランド)に駐留する部隊を描くことで、植民地主義の「残滓」を現代に問いかけている。外人部隊はフランス帝国の「英雄的遺産」として位置づけられるが、映画はそれを「何も戦うもののない軍隊」として描き、帝国主義の空虚さと欺瞞を露呈。兵士たちの訓練—岩場行軍、洗濯、鉄の規律—は、植民地支配の「美しき仕事」を象徴しつつ、実際は欲望と嫉妬の抑圧装置に過ぎない。この「戦争のむなしさ」はサム・メンデスの『ジャーヘッド』に通ずるものがある。ドゥニ自身がアフリカ育ちの「植民地の子」として、フランスの植民地政策を内側から解体する視点が光る。

最大のサブテキストは、男性中心の軍事組織が体現する「家父長制と植民地主義の融合」だ。ガルー上級曹長のサンタン新兵への嫉妬は、単なる個人ドラマではなく、階層的権力と「他者」排除のメタファーをなす。部隊は多国籍の「外国人」集団だが、アフリカの風景や現地人女性との断絶した関係性は、フランスの「普遍性」という植民地イデオロギーを嘲笑う。対話の少なさと身体中心の演出は、言葉による支配(植民地言語政策)を拒否し、視線・汗・砂埃で「被植民者の沈黙」を表現している。ラストのダンスは、軍規・植民地規範からの解放を象徴し、コロニアル・パワー構造の崩壊を祝うユートピア的瞬間だ。アルジェリア戦争後のフランスが直視しなかった植民地トラウマを、身体性で抉り出す点に政治的鋭さを見出す。

さらに、ホモエロティシズムの抑圧を通じて、軍事マスキュリニティの危うさを批判している。規律正しい男性集団の「美しさ」は、欲望の暴力性を孕み、植民地主義がもたらす「他者化」の論理と重なる。1999年の公開は、フランスの移民問題やアフリカ介入政策が再燃する時代と重なり、帝国の「美しき遺産」が現代の排除社会にどう繋がるかを問う。ドゥニはメルヴィル原作を借用しつつ、19世紀海軍の善悪寓話を、20世紀末のポストコロニアル文脈に置き換え、国家・性・人種の交差を暴く

結果として本作は、軍事・植民地・ジェンダーの政治を、静かな視覚で問い続ける。アクションなき軍隊の「美しさ」が、実は帝国の虚構であることを、観客の身体に刻み込む—それが本作の強烈な政治的遺産である。

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