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忘れられた皇軍
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『忘れられた皇軍』に投稿された感想・評価

"日本人よ、これでいいのだろうか"

戦後日本人の被害者意識を大島渚は如何なものかと提唱する。
☆是枝先生の講義にて
菩薩
-
今日のトークの中で出て来た作品だから一応観てみたが結構強烈。登壇者はマルバルマフと大島渚の姿勢は似ていると言っていたが、『サラーム・シネマ』の最初にオーディションを受ける人物が盲人に扮しているのは単なる偶然だろうか。目無し、手足無し、職無し、補償無し、日本政府からは日本国籍を剥奪され、韓国政府からは君達は日本軍として戦ったのだからと打ち捨てられる。眼の無い目からも溢れる涙、そんな傷痍軍人と家庭を持った盲人の妻と、二人を支えるヤングケアラーの娘。戦後日本の切り捨て補償の原点はここにあるのか?一瞬吉田茂?が映ってる。
真一
4.2
 私たち戦後日本人は、朝鮮半島出身の元皇軍兵士に対し、何と酷い仕打ちをしたのだろうか。盲目の元兵士。手足を失った元兵士。「せめて恩給を認めて欲しい」という彼らの悲痛な訴えを、完全に無視した戦後日本。観ていて苦しくなった。辛すぎます。

 本作品は1960年当時の貴重なドキュメンタリー作品です。大島渚監督。植民地支配の記憶を語り継ぎ、不戦の誓いを新たにするためにも、多くの方々に観てほしい短編映画です。

 この作品を観ると
「かつて朝鮮半島は、日本だった」
「当時の朝鮮人は、日本人だった」
という歴史的事実に、改めて気付かされます。

 登場するのは、特別志願したり、徴兵されたりするなどして入隊後、戦場で重傷を負って帰還した朝鮮半島出身の「元日本人」たち。戦後日本の満員列車の中で「私は目が見えません。ご協力ください」と訴えるジョ・ラクゲンさんを、周囲の乗客が無視を決め込むシーンが胸に刺さります。私もあの場にいたら、浮浪者のようなジョさんと関わらないように、見てみぬふりをしたでしょう。冷たい乗客たちの姿は、自分自身だと痛感しました。

 大日本帝国の「内鮮一体」(本土と朝鮮は一つ)というスローガンの下、誇り高き日本軍人になろうと門を叩いた朝鮮の若者たちを、日本政府は見捨てていいのか。当事者たちは、こんな思いを胸に、戦後の日本政府に詰め寄ります。流れるBGMは、日本軍歌。そう、彼らの魂は、なおも「日本軍人」なのです。

わが大君に召されたる
いのち 光栄(はえ)ある 朝ぼらけ
たたえて送る一億の
歓呼は高く天を衝く
いざ征(ゆ)け つわもの
日本男児♪
(出征兵士を送る歌)

 何という皮肉。何という悲哀。言葉が出ません。

 自分も幼児だった頃、東京・渋谷の銀座線ガード下で、物乞いをする傷痍軍人たちを見た記憶があります。時は高度経済成長に沸いた1970年代。道端にうずくまる傷痍軍人の汚れた義足を見つめていると、母は「さあ、いいから行きましょう」と私の手を引き、アドバルーンが揺れる東急百貨店へと歩を早めたものでした。その時、子供心に「あの人たちは関わってはいけない、穢らわしい存在なんだ」という差別意識を抱いたことを、鮮明に覚えています。その人たちこそ「ジョ・ラクゲンさん」ではないのかー。恥ずべき過去を今、噛み締めています。

 本作品は、ジョさんたちを入隊に向かわせた当時のプロパガンダ放送も収録しています。

 「(朝鮮)半島に特別志願制度発布せられて既に6年。いよいよ明年からは半島2200万同胞に対し、待望の徴兵令が敷かれます」

 このフレーズを読み上げるアナウンサーの朗らかな声。そして、これを当たり前のように受け入れていた当時の日本国民。絶対に忘れてはいけない歴史が、ここにあると思います。

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