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SAVE THE CLUB NOON
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『SAVE THE CLUB NOON』に投稿された感想・評価

(韓国映画「弁護人」のレビューでちらっと触れた、日本の風営法裁判に関するドキュメンタリー映画を再レビュー)

大阪の老舗クラブ「NOON」が2012年4月に風営法違反「無許可で客にダンスさせた容疑」で摘発された事を受けて起こったイベント「SAVE THE NOON」の様子や出演者へのインタビューを中心に、摘発の背景にある風営法問題に対するメッセージを投げかけるドキュメンタリー映画。

全編を通して印象に残るのは、会場に集まったお客さんの楽しそうな笑顔だ。ステージやDJブースにいるアーティストの表情もとても良い。クラブの主役は音楽ではなく、そこに集まる人間だと思う。この映画が一番伝えたかったのは、おそらくそこではないかと感じた。

ここで映し出される画は、ニュース等で資料映像として使用されるクラブのイメージとかなり違う。カメラがぐいぐいお客さんの輪の中に入り込んでいるような臨場感がある。まるでカメラも一緒に音楽を楽しんでいるかのようだ。また、普通にクラブを撮影すれば、スマホをいじっているお客さんが映り込んでしまう事もあるはずなのだが、それも全くない。おそらく丁寧な編集が施されているのではないだろうか。クラブの現場を丁寧に収めた映像としてだけでも、この映画にはかなりの価値があると思う。こんな映像、探そうと思ってもなかなか無い。

出演者へのインタビューは、1人毎の長尺ではなく、キーワード毎に解体し、映画全体の流れに沿って再構成する形がとられている。これによりメッセージの主旨が非常に分かりやすい。風営法に対する憤りを感情的に語る人、キャリアに基づいた冷静な分析をする人、歴史や法律全体から俯瞰した説得力のあるメッセージを投げかける人、ユーモアを交えて話す人、、、、各々手法は違うのだが、最終的に「風営法は文化や表現活動そのものを脅かす法律になり得る」という危機感は同じである事が理解できる。様々な手法を持つ出演者がひとつのメッセージに向けて集まっていく、、、、この構図もまたとてもクラブ的な物であると感じる。

ただ、ひとつ欲を言えば、NOON周辺の街並みや、当日会場に集まったお客さんのコメント等も映像として収めてほしかった思う。そうする事で、NOON裁判がNOONだけの問題でなく、大阪の、いや日本のダンス文化全体の問題である事を表現できたのではないだろうか。

なお、NOON裁判は、大阪地裁、大阪高裁、最高裁の全てで無罪判決となり、その主文において「クラブで踊るダンスは、風営法で規制される物ではない」と判断された点でも、日本のダンス文化にとって重要な裁判となった。僕自身、前身であるclub DAWN時代から、ここでDJを務め、裁判支援団体のメンバーとして広報を担当したので、自分の事のように嬉しい。
名画座にて。無料ということで、とりあえず鑑賞。
最初、「俺たちヌーンは!」とかいう感じのインタビューが続いていたので、「完全場違いじゃん。ヌーンとか知らんから。」と最後まで観ることをほぼ諦めてました。
けど、途中から「ダンスを踊ったら捕まる」という話が中心になってきて、一気に食いついちゃいました。(笑)
今の日本の法律って、許可なくダンス踊ったら検挙されちゃんですね!(驚)
クラブではもちろんのこと、パーティーとかでも全部申請出してからじゃないとダメらしいです。(笑)
別に踊る機会全然ないですけど、ダンス踊るなんて人間の自由じゃないですか?
なんでわざわざ公安機関の許可取って躍らせてもらえるんだろ...(笑)
警察って固そうに見えて、ほぼ毎日何かしらの不祥事起こして新聞に載りまくってるくらい緩い機関なのに、こういう時だけ偉そうな顔することに何か違和感!
他人を取り締まるのは、まず身内の面倒をしっかり見れるようになってからにしろよ!って思います。(笑)
まあ悪いのは警察だけでなく、日本の法律、もちろんそれを作る政治家もです。
毎回、100歩先の目標を宣言して結局挫折。だけならまだしも、結局金の問題で10歩後退して終えてる印象だから、最終的に進んでるのか後退してるのか良く分かんない。
それなら、背伸びしないで確実にできるところから一歩一歩始めていけばいいじゃん!って思うんですけど、どうせ「やれインパクトが...」とか言われるんでしょうね。
シンプルに本当に「人」のこと一番に考えて、人間味のある仕事をしてほしい。それだけなのに。。。
まあいいや。
まとめると、この作品は、「ヌーン」というクラブハウスの摘発を追ったドキュメンタリー映画。でも大事なのは「ヌーン」を知ってるか知らないかじゃなく、今の法律がどういう状況にあるのかしっかりと考えられること。
あんまり観れないと思いますが、もし観れる環境にいる方がいたら、タイトルだけで諦めないで、一回見てほしいなーって思いました。
Ritz
3.5
CLUBといえば、低音の効いたブーミーな音楽!ライムをかじり、ショットで流し込むテキーラ(酒)!そして、DJがセレクトしたイケてるナンバーに身を任せて、夜が開けるまで躍り狂う、なんといってもこれが醍醐味、DANCE!

しかし、突然「明日からうちの店では踊れなくなりました。音楽聴いて、お酒飲むだけでーす。ってかもう営業できないかも…」ってなことになったらどーしましょう…
今作は、大阪のクラブハウス「ヌーン」で実際に起きてしまった、そんなありえない事件の経緯を追ったドキュメンタリー作品です。

「あんたの店、風営法に違反してまっせ。役所に許可なく客踊らせたら摘発されまっせ。」ってな感じで、訳もわからぬまま営業停止処分を下されたCLUBヌーン。この映画は、クラブハウスの責任者をはじめ、「ヌーン」をホームに活躍する多くのアーティストの証言から風営法の正統性について疑問を投げかけるつくりになってる。

営業を再開しようとするも、結局執行猶予がつかぬまま営業停止に追い込まれるヌーン。しかし常連のアーティストたちは自分を育ててくれたヌーンに有終の美を飾るべく営業停止のその時までなんとか店を使わせてもらえないかと直談判する。自分たちの「ヌーン」がなくなる悲しみと、踊るという人間の純粋な表現が侵害された怒りをぶちまけたステージは、個別のインタビューで見せていた強気の態度とは一変して、ただそこのみに存在する哀しさが満ち溢れていた。

気の合う仲間とお酒をのんで、愉快な音楽についつい体も上機嫌。馴染みのあるナンバーに思わず踊りたくなる夜もある。でもまさかそんな自由が奪われるなんて、ちょっと想像できないけれど、ヌーンで起こった出来事は、嘘のような本当のはなし。
法律は我々の身を守ってくれるけど、タダではないんですね…。自由と引き換えに被るものに、はたして等価の価値はあるのだろうかと考えさせられた作品でした。

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