引き続き２０１５年見逃し映画穴埋め期間中ーー！

悲しいバージョンのチャン・イーモウは好みですが、これはちょっと違うかも。。

２０年間収容所に入れられた夫。再会した妻コン・リーは、待ちすぎて夫の記憶だけを失ってしまうという何とも切なく悲しい設定。が、いかにも映画にしやすい邪道な設定とひねくれた見方もしてしまう。。

夫と認識できないその男を恐れるコン・リー。目の前にいるはずなのに、未だに幻の夫の帰りを待ち続けるコン・リー。やさしく近くで見守る夫。。
やっぱズルいと分かってても切ないですな。。

物語自体は特に山場もなく淡々と進みますが、それはいつものイーモウ節って事でスルメと噛じるように味を出していきましょう。

ラスト・カットはこれまた何とも言えない切なさがこみ上げてきますが…ベストな終わり方だと思いました！！点数アップ。

ただ、やっぱり途中退屈。もうちょっと僕も落ち着いたらこの良さが分かりそうな気がします。

にしてもコン・リー老けたなぁ。

• #片腕２０１５年公開映画

WOWOWでみたな、と思い出しメモ
中国人が中国で文化大革命の犠牲になった人達を描くことに意義があるのかも。そのまんま毛沢東の糞政策!とぶち上げるとさすがに問題になるんで切ない愛の物語にしました、と考えるのは穿った見方ってやつか。
4Kカメラで撮影されたらしいけど家のTVが対応してない(＞＜)
老いたメイクをしても素敵なコン・リー

愛する人に愛されたいと誰しも思うもの
晴れて夫婦となり子まで授かれば残りの余生愛されずとも愛することはできると割り切れるようになるのだろうか、時間をかければ。

• #中国
• #文化大革命

2020年６月５日
『妻への家路』　2014年中国制作
監督、チャン・イーモウ。
この監督さんなら『初恋のきた道』がいい(^^♪
『活きる』も良かった。

1977年、中国。文化大革命終結後。
ルー・イエンシー（チェン・ダオミン）は２０年ぶりに
妻のいる我が家に帰宅する。
が、妻のフォン・ワンイー（コン・リー）は夫のことで
心労がかさみ、心因性の記憶障害になっていた。
妻は夫のことのみ記憶がない。
夫のイエンシーのことを、フォンという男と間違え、
出て行けと激情する。
妻は毎日駅に夫が帰るだろうと迎えに行くが・・・


『きみに読む物語』の映画を思い出す。

なにか一つ事だけを記憶していない、特定の事、
人に関してのみ記憶障害はあり得るのだろうか？

２０年間離れていたというのは長いねぇ。
文化大革命の被害者、深く傷ついた心・・・
修復は難しい夫と妻。

再会したのなら、そこから新たに関係を作って
いけると良いのだけど、妻は夫を別の嫌な奴と
間違える・・・・関係を築くどころではない。

こういう場合って、妻を気持ちが安らぐ、安心
できる状態にして、不安を与えない方が良いの
では？と思ったが。
二人だけが知る思い出はないのだろうか？
エピソードを一つ一つ語れば、妻の心に響くかも？

映画の中で、悩む夫が、手紙を読んで欲しい妻
のいる家に行かずにいたり、
布団をかけてあげようと妻のいる部屋に行く・・・
それしない方が良いのでは？と気が気じゃなかった。

妻の心が安心安泰の状態の中で、徐々に新たな信頼
関係を築き積み重ねていくしかないように思った。


さて、妻の記憶は戻るか？

：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：
『妻への家路』のＨＰから転記
　
＜反右派闘争＞
1957年に毛沢東が発動した中国共産党に反対する
右派分子を摘発する闘争。
共産党の思想に批判的で、自由主義的思想傾向が
あるとされた人々が「右派分子」という罪に問われ、
市民権を剥奪され、辺地での強制労働に駆り出された。
この反右派闘争によって共産党に反対意見を持つ知識
人などが一掃され、共産党の独裁は大幅に強化された。

＜文化大革命＞
1966-1976資本主義文化を批判し、社会主義文化を
守ろうという思想・政治闘争。
失政で国家主席を辞任させられた毛沢東が再起のため
に始めた計画。
過激な学生を中心に「紅衛兵（こうえいへい）」が
組織され共産党の後押しを受け全国に広がる。
労働者・農民が推奨され、青少年の大規模な徴農、
地方移送が行われた。
また知識人や官僚に対する弾圧は熾烈を極めた。文化
大革命で殺された人数は研究者によって見解が異なるが
共産党中央委員会は死者40万人、被害者1億人との
推計を出している。
毛沢東が１９７６年９月９日に死去し終焉。
翌７７年８月中国共産党は文革の終結を宣言。
釈放された知識人たちのほとんどが元の仕事先に戻り、
政府から１９５７年以降の給料を支給されたり、
経済的な援助を受けたりした。