南仏、リベエラのリゾート地で年老いた男ルイは、まだ若い少女オリビアと出会う。二人歩く中、ルイはかつてこの場所で出会った女性の事を思い出しオリビアに話始める。それは彼がまだ10代の頃、時は第2次大戦が起こる直前の事、かつては華やかだったリゾート地では母が男と駆け落ちし、嫌な空気になっていた。そんな時ブラウン夫人に招待され、彼女の部屋に行くと、彼女もまた秘めた昔の話をゆっくりとルイに話し始める。

　青い色彩、イメージ像の連鎖、小物伝いに見せていき、昔話をオリビアに話す今、10代のルイの恋愛を話す過去、さらにブラウン夫人から聞いた話を語るそれよりもさらに過去の3つの時間軸が誰かに話すことにより見事にに交差する。活気づいたリゾート地を思わせる、クリーム色の色彩の中で過去の描写がなされていく。ここで語られるのはブラウン夫人とアントンの絶対的な愛の物語。美しいドレスやインテリアの数々、運命的な出会い、雨に濡れた二人から漂うエロスが光と影に溶け合い、意味深に上から捉えるカメラワークや不穏感のある音楽が二人に寄り添い、カジノから抜けられない男とそれを愛ゆえに救いたいと必死になるブラウン夫人の詩的な愛のストーリーが情熱的に描写される。

　男は死ぬのは怖くない。生きる方が怖いという。そんな彼を救いたいというおもいはおのずと夫を亡くしたブラウン夫人の生きる気力になり、それをルイに語る事で、またルイの心も救われ、またブラウン夫人も楽になれたのだろう。しかしルイは二人の愛を超えるような恋愛に出会う事はなかったという。しかし二人の愛をずっと温め続け、それをまた誰かに語る事で、自分自身も楽になれたのだろう。その愛はきっとオリビアからまだ誰かに語り継がれ、それがルイ自身の生きる力にもつながる。誰かに話しても何も変わらない。しかし話す事で気が付いたらその過去とおのずと向き合う事になり、話して楽になれる以上に、自分を見つめなおす事が出来るのかもしれない。

最初に出てきた女の子と、そのクズそうな彼氏の話かと思えばもうひとりじいさんが出てきてそいつの昔話が始まって、じいさんは昔母親が男と逃げたことがある…その話かと思ったらマリーというマダムが、自分の昔の恋話を始める、という、これが話の中心でした。
忘れられない恋…というけど、いやそれは今話題のギャンブル依存症では…と見てる側は思うけど、人が忘れられないっつってんだから、まあこっちは何も言えませんが…
ん？なんだよこの話！？…あ、そうかこれフランス映画か、と思うタイプのフランス映画（説明ヘタ）。

ニコライ・コスター＝ワルドーという人はいったいいくつの言語を話せるのか
今作はフランス語 ヒゲ面積少なめ
ニコライさんの「ウィ」が聞けます あとお尻も有り
ある一晩の物語 カジノで知り合った初老の男性と若い女の子
彼が昔話を語り始め
母親の事やある女性から聞いた一晩の恋物語をおじいちゃんが彼女に話す展開で
なので主はある女性とその相手の男性で
その相手の男性ギャンブラー役を演じるのがニコライさんで
人から聞いた話を話す作りになってる案外新鮮映画

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